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こんばんは!玉嶋です。
早速ですが、今週末の『京都大賞典』展望、番付について、玉嶋の見解をお届けします。
●雑談
まずは、先週のWIN5おめでとうございます。先週は自分の予想で一杯一杯で、マスターの予想を使って馬券を買う余裕がなかったんですけど、いきなり89万円的中のツイートが流れてきてビックリしました笑。
▽▼的中報告▽▼
https://www.keibariron.com/voice
▽▼WIN5の解説動画▽▼
少点数で拾っていく中に上手く8番人気のジャンダルムを組み込めたのが良かったですね。意外と配当付いたし。そう言えば、玉嶋さんもジャンダルム1着付けで買ってたじゃないですか?
あれですか?単勝は買わずに、馬単で勝負して結果ヒモ抜けですから、0点です。今回、こういう外し方をしたタイミングで良い機会なので、是非お話をしたいことがあって。プロであるマスターにお話をするような話ではないんですが、読者の方にどうしても届けたくて。。。こういう時こそ、予想屋として毅然としていないといけないと思うんです。
どういうこと?
こういう時に「単勝にしておけば、当たっていた。。。」みたいなことは口が裂けても言っちゃいけないと思っています。玉嶋がそういうことを発言する人間だったら、私がマスターの立場なら「もう来週からメルマガ書かなくて良いよ」と伝えて出入禁止にします。
随分物騒なこと言うね笑。でも、言わんとしていることは分かる。それも含めて馬券だからね。リスクの高い券種を選んで、何言ってんの笑?ってハナシでしかない。レースの結果が出てからそういうこと言うのって、「僕は競馬分かってないです」って言っているのと同義だからね。
そうなんです。リスクを承知で高配当を獲れる可能性のある券種を選んでいるのは自分でしかないし、『競馬の教科書』でも「穴をあけにいく時は徹底的にリスクを取って、難しい馬単や三連単にチャレンジする」よう指南しています。それにも関わらず、自分にとって都合の良い時だけ「単勝にしてけば、、、」「ワイドにしとけば、、、」みたいなのってポジショントーク、ご都合主義でしかありません。自分が出した結論(予想)を否定して自分の失敗を正当化するのって、甘え・逃げ以外の何物でもないし、何も生みません。あと、外した時の「勉強」「成長」「修正」等の文言も同じです。稼ぐために馬券をやっているはずで、勉強会じゃありませんから。外れた時にもっともらしい理由にすり替えて自分の失敗を正当化するのは、甘え・逃げ。これは自分への戒めです。
ここからは独り言です。私が高校1年生の冬に、熱がある状態で大会に臨みました。大会の後、コーチから「玉嶋。試合中に見せた苦しそうな表情は、負けた時の言い訳のためか?そんな選手は要らない」と言われました。「この人は鬼か?」と言われた瞬間に思いましたが、「体調が良くないから、負けても仕方ない」心のどこかに甘えがあったことに気付かされました。
他責の気持ちや、甘えがある状況下で、良い結果を出せるはずがありません。「どんな状況であっても、結果を出す覚悟」「常に自責のメンタリティ」を持ち続けたいと思っています。
●『単勝多点買い』について
「単勝多点買い」は2019年8月の北九州記念から始めました。ここでは、ダイメイプリンセスの単勝を的中(4点→30.8倍)させ、「これならいけるかも?」と思いました。同年10月の京都大賞典では、ドレッドノータスの単勝を的中(4点→90.7倍)、さらに同日夜に行われた凱旋門賞では、ヴァルトガイストの単勝を的中(5点→34.4倍)させ、「これはいける」と強い手応えを感じました。これは余談ですが、『競馬の教科書』を書こうと思ったキッカケの1つが、単勝多点買いで強い手応えを感じたことでした。
前置きはこの辺にして、今週のコラムでは、どういう時に単勝多点買い(穴狙い)をやっちゃいけないのか?を事例を挙げて解説します。(以下、順不同)
2021 天皇賞(秋)
→エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの3頭が傑出。この3頭を掻い潜って1着を取りきるのは、至難の業。期待値以前の問題。
【番付】
大関
エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリア
関脇
該当なし
前頭以下
その他全部
2022 ダービー
→四強が傑出。この4頭を掻い潜って1着を取りきるのは、至難の業。期待値以前の問題。
【番付】
大関
ドウデュース、イクイノックス、ダノンベルーガ、ジオグリフ
関脇
該当なし
前頭以下
その他全部
2022 セントウルステークス
以下同文。
【番付】
大関
メイケイエール、ソングライン
関脇
該当なし
前頭以下
その他全部
2022 セントライト記念
アスクビクターモアが圧倒的に優位だったが、底を見せていないガイアフォース、ローシャムパークが逆転する可能性があったレース。
関脇
アスクビクターモア
小結
該当なし
前頭以下
アスクビクターモア、ガイアフォース、ローシャムパーク以外
秘密兵器
ガイアフォース、ローシャムパーク
『単勝多点買い』の成功事例については、『競馬の教科書』で解説しているので、今回は敢えて「やっちゃダメ」な局面について書きました。
最後に『単勝多点買い』は両刃の剣であり、中途半端に当てにいくと多点買いのデメリットがメリットを上回ります。「当てて楽しい」では、あっという間に控除率に呑み込まれて、回収率80%前後に収束するはずです。
単勝多点買いは、あくまでも攻めの券種。上で挙げたように、人気を背負っている馬に不安材料がある場合や、極端に期待値が低いと考えられる場合に包囲網を敷く戦略です。
ここから先は、好みの問題で、ある程度点数を絞って高回収を狙いにいくのか、レース単体での回収率を落としてでも回収を狙いに行くか?は戦略の問題です。(どっちでも、そのうち同じような値に収束するはず。手を拡げる方が、若干低めか?)
●『京都大賞典』予想
まず、能力面では宝塚記念2着のユニコーンライオンが一歩リード。傑出とまでは言えませんが、この馬だけ頭1つ飛び出しています。その下にボッケリーニ、マイネルファンロン、アリストテレス、レッドガラン、アフリカンゴールド。重賞で複数回好走している馬が名前を連ねています。
馬場状態は、開幕週であるため内前有利の高速馬場想定だが、向こう正面でペースが流れれば、去年のように差し決着の可能性も否定できません。
枠順は、内枠が有利ではありますが、最大14頭であること、逃げ先行勢がそこそこ揃っていることを考慮すれば、外枠から控えて内に潜り込むことはできなくはありません。したがって、大きく割り引く必要はありません。但し、逃げ先行勢が外枠を引いた場合は、中途半端な位置取りだと1,2コーナーで外を回すロスを強いられるか、強引に内を取りに行けば前に行く際に脚を使わなければいけないので、評価を割り引く必要があります。
●『京都大賞典』番付
関脇
ユニコーンライオン
小結
ボッケリーニ
マイネルファンロン
アリストテレス
レッドガラン
アフリカンゴールド
前頭以下
その他
秘密兵器
該当馬なし
→秘密兵器は、滅多に出現しません。毎週毎週、秘密兵器でバンバン穴をあけられるなら、今頃私は億万長者です。競馬はそんなに甘くない。地道にいきましょう。
※「番付」の意味:1ランク差→トラックバイアス、展開次第で逆転可能。但し、1ランク上の馬が多ければ多いほど、1着を取りきる難易度が上昇する。/2ランク差→逆転は困難(一世一代の大駆け)
以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。
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玉嶋亮
メルマガ発行人:
予想屋マスター事務局
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2022年 上半期 成績
年間予算の52%消化(32R)
的中率53%(17/32)
複勝チャレンジ除く 40%(10/25)
主力券種:馬単、三連単
回収率&主な的中: Twitterプロフィール欄
複勝チャレンジ:7戦7勝
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)