こんばんは!玉嶋です。
早速ですが、今週末の『北九州記念』予想のポイント、番付について、玉嶋の見解をお届けします。
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必勝コラム ことりのおやつ 回収率110%
【自己紹介】
ことりのおやつと申します。30代個人事業主です。本格的に馬券を買い始めたのは2021年有馬記念からです。2022年はマイナス収支。テコ入れするため、この年の後半で競馬の教科書シリーズを手に取りました(ピンク本)。
●2023年 成績
63R 回収率:105% 的中率:52%
●2024年 成績(~6月末)
16R 回収率:129% 的中率:56%
個人事業主であること、趣味が他にも多いこともあり、競馬一辺倒で時間割くことができません。その中で「どうせ馬券を買うなら、やっぱり勝ちたい!」達成するために私が『やめたこと』『やっていること』を以下に示します。
●直近3年間でやめたこと
①X(旧Twitter)上にいる沢山の有名予想家の印を鵜呑みにすること。
②条件戦とクラシック以外の3歳戦へ参戦すること。
③馬場や馬の能力(比較を含む)が分からない時に参戦すること。
④オッズが渋い時に無理して参戦すること。
⑤鞍上や馬体重増減、パドックでの様子やレース前の関係者コメントを予想に組み込むこと。
●やっていること
①能力比較の作成(自前)
②MI値および番付の確認
③予想屋マスター動画の確認
④当日のトラックバイアス確認
⑤当日のオッズ(合成オッズ含む)を確認し、条件が良くなければ躊躇なく見送る
①を自前でやった上で②③を見ることによって、食い違っているいるところを見直しています。④については自分の眼で確認した上で、トラックバイアス表で最終チェックするようしています。
トラックバイアス表▼
https://www.keibariron.com/trackbias
⑤は、①②③④の検討材料を使って、総合的に判断しています。総合的というと抽象的ですが、⑤は明確な判断基準がないので、こういう回答しかできません。だからこそ、①②③④は玉嶋さんと予想屋マスターの力を借りつつも、自分の頭で考えて材料を揃えるのが大事と思っています。力を借りると表現したのは、全部自力でやり切るところまでは難しいので、自分が出した答えを修正する模範解答として使わせてもらっているということです。修正についても、鵜呑みにするのではなく、レース映像を再度見返して自分が納得した上で修正するのが大事だと思っています。
展開等も大事なことは玉嶋さんや予想屋マスターがいつも口酸っぱく大事だと言っているので、大事なことは重々承知していますが、今の私にはまだ難しいので、展開を無視しても条件が良いと判断できるレースにのみ参戦しています。
過去のレースからそれぞれの馬が前目に付けるのか、後ろからなのかを想定し、大雑把に考えているというのが今の現状です。玉嶋さんや予想屋マスターが「●●が逃げそう」と言っていても、あまり理解できないことがあるのが現状です。
ー玉嶋コメントー
過去の隊列だけを見たところで、何が逃げるか?まで予想するのは難しいと思います。以下①②③まで突き詰める必要があるので。
北九州記念の例①▼
https://x.com/keiba_tamashima/status/1805379073344258275?t=GLA_1wxCGnLcJWfqg3AJfQ&s=19
北九州記念の例②▼
https://x.com/keiba_tamashima/status/1805374176875921829?t=AyMz_4v9cMoM59FJqHwHjQ&s=19
北九州記念の例③▼
https://x.com/keiba_tamashima/status/1805372411308916900?t=R3ZlMKwok6VY0-LR43EZGQ&s=19
本筋であれば、展開(隊列)までを予想に組み込むべきではありますが、そこまでできないというのを飲み込んだ上で、それを予想誤差として扱って(検討の甘さをオッズフィルターを上げておくことで許容)、参戦ハードルを高くしておくのは、生産性を上げるという意味で合理的だとは思います。
ーつづきー
①能力比較の作成
能力比較は、各出走馬の前5走or直近1年間のレース映像を実際に見て判断します。留意する点は、以下の通り。
・着順および着差(特に上位入線馬)
・当日のTB(自分の判定結果を予想屋マスターのTB表でバックチェック)
・大まかな展開(ポツン?単騎逃げは?/ラップは?/前残り優勢?差し優勢?/揉まれた馬は?)
以上を確認して力関係を考えます。『MIのトリセツ』で玉嶋さんと予想屋マスターが言っている基本の通りです。また、繰り返しになりますが、自分の中での答えが出来上がった段階で、MI値と番付を見てバックチェックをしています。
レース後にも同じことを繰り返します。強さの順位付けを理由を自分なりに説明できることと、レース前とレース後の違いの有無を確認する事が大事だと思っています。レース前とレース後で能力評価に大きな差が生じた場合には特に注意をしています。
ー玉嶋コメントー
レース後の分析(回顧)では、予想のことは一旦白紙に戻して、客観的にレースを診るのが大事です。思ったような展開にならなかったり、馬は生き物なので出力が上がったり下がったりするからです。
ーつづきー
②MI値および番付の確認
レース前の予想と、レース後の分析のことを指します。具体的な例を挙げると、2024年日本ダービー1着のダノンデサイル。レース前には、皐月賞の内容が圧巻だったジャスティンミラノを本命。ダノンデサイルは京成杯を勝っていたものの、レース内容から無印評価としていました。しかし、結果はダノンデサイルが勝ちました。弱い馬がダービーで勝つのは普通に考えればあり得ないことなので、レース後に「自分の能力比較が果たして正しかったのか?」再考する必要がありました。
ー玉嶋コメントー
ダノンデサイルの見極めは難しかったと思います。枠順の並びに恵まれた側面はあるにせよ、弱い馬ならダービーは勝てません。以下は参考まで。
https://x.com/keiba_tamashima/status/1794846855622476123?t=yG_Stvh8_R9Xvj-bCdbjVQ&s=19
ーつづきー
『MI値』や『番付』のように、作成者が一貫した根拠と判断基準で数値や表を作っているのならば、どの人の物を使っても良いと思います。私の中で肝心なのは「自分で考えた能力比較がある」のが前提ということです。
③予想屋マスター動画の確認
金曜日にリリースされる『直前解説』は、自分の中で『週中予想』が終わっている状態なので、バックチェック目的で使っています。自分が考えていることと不整合がなければそのまま週末の最終予想へ、そうでなければ違っているところを再度チェックします。ここまでやっておけば、自信を持って週末を迎えられます。
④当日のトラックバイアス確認
その週のレースを参考にしています。1週前の情報は入れないようにしており、1週前のTB情報まで遡る必要があるならば、予想誤差が大きくなるリスクが飛躍的に上がるため、見送るルールにしています。
平場のレースからTBを読まなければならないため、馬の個性や能力はあまりよく分かっていない中ではありますが、上位人気が強く、下位人気は弱い前提で割り切っています。
気を付けているのは、人気のない馬が1~2着に来たり、上位人気馬が馬券圏外になった場合です。人気のない馬が好走しているということは、TBの恩恵を受けている可能性が高いので、その場合はいつも以上に注意し、それらの馬のポジション取りやコース取りを確認し、自分なりにTBを判定をします。
馬場読みの勉強目的も含めて自分でチェックするようにしていますが、予想屋マスターのTB表をそのまま取り入れれば時間短縮にもなりますし、それでも良いと思っています。
⑤当日のオッズチェック⇒最終予想
ここが一番大変です。2024年に入ってから特に気を付けているのは、2023年以前よりも参戦のハードルをシビアに設定していることです。結果は冒頭の通りで、馬券を購入したレース数は同時期の2023年6月末45Rに対して、2024年6月末は16Rに激減しました。意識的にオッズをよりシビアに判定するようになったので、参戦するレース数が激減したのは必然なのですが、回収率は去年の105%に対して129%に大幅アップしています。まだ試行回数が16Rと収束していない数字なのですが、考えたことが成果に繋がっているので、強い手応えを感じています。
具体的な数字で説明します。
<単勝は3倍、複勝は1.2倍>
これを下回りそうなら躊躇なく見送りです。去年でいうとジャパンCのイクイノックス複勝1.1倍を買ってしまいました。連敗続きで的中が欲しかったというのが大きな理由で、本当に良くなかったなと反省しています。
逆に、今年の天皇賞春で本命にして馬券を買ったブローザホーンの複勝(2.0-3.3)は、宝塚記念(1.7-2.7)では買いませんでした。オッズの比較もさることながら、出走馬の能力比較をしっかりとすることで数字以上に「今回は分が悪い」と自分に言い聞かせることができたと結果だと思っています。
ここから余談ですが、今は芝とダート両方の重賞へ参戦していますが、今後変更するかも知れません。3勝クラスを勝ち上がったばかりの馬が多い場合や、GIIIでも苦戦している馬が多い構図の場合は、そもそも比較が難しく、私が苦手な『展開』が支配的なファクターになってしまうので、見送りを前提にしています。
●馬券の買い方
2023年は、レースごとに一番強いと思う馬を1頭見極めて、常に一定金額の複勝を買うシンプルな形にしました。これは1年間方針をブラさずに続けられるだろうという意図と、馬券に回す資金をショートさせない目的、さらには連系、延いては三連系に手を出せるほど能力比較とTB読みに自信がなかったためです。
常に複勝だけを買うことが正解とは思いませんが、結果としてプラス回収をクリアできたので、意義のあることだったと思っています。特に、世間の作る人気に惑わされず思い切って低人気馬を買うこともできるようになったので、それは自分の中で大きな成長だったと思っています。
また、一番強いと思っている馬の複勝を買うならば、オッズが見合うなら単勝も買うべきだったと1年間取り組んで痛感しました。結果論になってしまうのですが、複勝ではなく単勝を購入していた場合の想定回収率は140%だったので、「当てやすいから」と複勝を買うことが必ずしも良いことではないのを実感できました。また、玉嶋さんがいつも言っている複勝チャレンジの難しさもこの辺りにあるんだろうなと思っています。
今年使っている券種は、『単勝』『複勝』『馬連ながし』『馬連フォーメーション』を状況や構図、オッズによって使い分けていて、三連系は一度も使っていません。今年大きく変えたこととして『馬連』を使い始めた理由は、去年の1年間を通じて、難しいとされる複勝でプラス回収をクリアできたことで、能力比較に対して以前よりは自信が持てるようになったからです。
それでも、「3着って、競馬ファンが考えている以上に、意外と当てるの難しいよ。どの馬にもチャンスあるから」といつも玉嶋さんが言っているように、3着にとんでもない馬が来るリスクを孕んでいる三連系を扱うのは、今のところは見合わせています。
『単勝』『複勝』のオッズフィルターについては先に記載しましたが、『馬連』についても同様にシビアに判定しています。具体的には、合成オッズが2倍を切るような場合は躊躇なく見送るようにしています。
●今後
購入レース数をかなり削っているため、1回の勝ち負けで大きく数字が動きます。レース数の多かった2023年も、上半期は今年と同じくらいの回収率を出していました(124.5%)。ただ、7月、8月の夏競馬で大きく失速し、連敗のプレッシャーや焦燥感に耐え切れずにオッズの付かない無難なレースにも手を出し、最終的に105%と凡庸な回収率になってしまった経緯があります。
今年の129%については「良い時の数字マジックだ!」とも言われてしまいそうですが、私はそうは思っていません。シビアにレースを選んでいるからこそ、2023年よりも回収率が上向き傾向にあると思っています。今年はまだ16Rの参戦に留まっていますが、無策に参戦数を増やしていけば、去年の凡庸な数字へと逆戻りするはずで、それは絶対に嫌です。今の通り、去年よりも参戦のハードルは高いままに設定しておいて、1年程度では収束しない数字を3年、5年、10年。。。今のやり方で長期間積み上げていけば、累計回収率で100%を優に超えていけると信じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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北九州記念 番付(あいうえお順)
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横綱
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大関
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関脇
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小結
エイシンスポッター
サーマルウインド
サウンドビバーチェ
ジャスパークローネ
※以下作成中
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⇒検索機能で一発検察
番付の意味
1ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。
2ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。
秘密兵器
→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。
※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。
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北九州記念 予想のポイント
今週は、予想屋マスター解説対象レースがラジオNIKKEI賞ということで、コチラのメルマガコラムでポイントだけ解説しておきたいと思います。
北九州記念の能力比較は、番付、MI値で上記に示した通り。夏のハンデ重賞らしい混戦です。このレースのポイントは『①開幕週』『②野芝オンリー高速馬場』。
①②は、現時点では「可能性が高い」とまでしか言えませんが、1:07を切るような高速馬場になった場合は、番付やMI値に関係なく「行ったもん勝ち」「後ろからでは物理的に届かない」競馬になる可能性を念頭に入れておきましょう。
但し、このレースは例年同じような前残り競馬が多発しているので、そこから先はオッズや人気のバランスを見て考えてみてください。
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以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。
メルマガ作成者:
玉嶋亮
メルマガ発行人:
予想屋マスター事務局
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玉嶋亮 公式HP 全6タイトル▼
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)