今週は、フルゲート１８頭に対して２２頭の出走登録馬があった３歳のマイル王決定戦

NHKマイルカップ（２０１８年）の予想について解説する。

２歳チャンピオンダノンプレミアムや皐月賞上位組が不在。

そのため、NHKマイルカップは、１番人気に押し出されそうなタワーオブロンドンの単勝オッズでも３倍を超えそうな混戦模様である。

そこで、競馬理論の競馬予想では、NHKマイルカップの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

ニュージーランドトロフィー組

１着のカツジ（松山弘平）・２着のケイアイノーテック（藤岡佑介）・

３着のデルタバローズ（石橋脩）・５着のアイスフィヨルド・

６着のファストアプローチ（蛯名正義）・７着のカシアス（浜中俊）・

８着のリョーノテソーロ（吉田隼人）

合計７頭が出走登録している。

 

カツジ

ニュージーランドトロフィーの勝利という結果は、後方で馬群に包まれずに気分良く追走して４コーナー手前から一気に捲ってのものである。

つまり、スローを差し切ったと見れば強いが、気分良く走れる展開に恵まれたと見ることもできる。

よって、NHKマイルカップの予想では、前哨戦を勝利したカツジにそれなりの評価を与えるべきである。

 

ケイアイノーテック

ニュージーランドトロフィーの２着という結果は、外枠からの発走で終始外を回らされたものである。

また、ケイアイノーテックは、一気に交わされたカツジをゴール前で差し返す勝負根性も見せた。

よって、NHKマイルカップの予想では、ケイアイノーテックがカツジを逆転可能と判断すべきである。

 

デルタバローズ

ニュージーランドトロフィーの３着という結果は、内枠からロスの少ない競馬によるものであり、上位２頭とは力差があった。

よって、NHKマイルカップでは、デルタバローズに高い評価は不要である。

 

アイスフィヨルド・ファストアプローチ・カシアス・リョーノテソーロ

ニュージーランドトロフィーでは見所がなかった。

よって、NHKマイルカップの予想では、アイスフィヨルド、ファストアプローチ、カシアス及びリョーノテソーロに高い評価は不要である。

 

アーリントンカップ組

１着のタワーオブロンドン（ルメール）・２着のパクスアメリカーナ（川田将雅）・

３着のレッドヴェイロン（岩田康誠）・５着のダノンスマッシュ（北村友一）

の合計４頭が出走を予定している。

 

タワーオブロンドン

アーリントンカップの勝利という結果は、直線で仕掛けを待つ余裕とゴール前でも追えばまだまだ伸びそうな手応えであり、着差以上に強い内容であった。

また、タワーオブロンドンは、朝日杯フューチュリティステークスにおいて、ダノンプレミアムにこそ力負けであったが、一線級でも通用する能力を見せた。

よって、NHKマイルカップの予想では、タワーオブロンドンにかなり高い評価を与えて当然である。

 

パクスアメリカーナ

アーリントンカップの２着という結果は、内枠を生かしたロスのない競馬によるものである。

よって、NHKマイルカップの予想では、パクスアメリカーナに高い評価は不要である。

 

レッドヴェイロン

アーリントンカップの３着という結果は、出遅れた分だけ届かなかったが、上がりナンバーワンの脚を使っている。

よって、NHKマイルカップの予想では、スタートさえ互角ならば先行もできるレッドヴェイロンにも注意が必要である。

 

ダノンスマッシュ

アーリントンカップの５着という結果は、見所がなかった。

よって、NHKマイルカップの予想では、ダノンスマッシュに高い評価は不要である。

 

毎日杯組

２着のギベオン（ミルコ・デムーロ）がNHKマイルカップに出走登録している。

 

ギベオン

毎日杯の２着という結果は、ブラストワンピースに２馬身も離されてしまった。

しかしながら、スローペースでの開幕週の馬場での位置取りの差を考えると、着差ほど能力差はない。

よって、NHKマイルカップの予想では、能力的に底を見せていないギベオンにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

クイーンカップ組

テトラドラクマがNHKマイルカップに出走を予定している。

 

テトラドラクマ

クイーンカップの勝利という結果は、自ら先手を取って、好時計で押し切る強い内容であった。

ただし、テトラドラクマは、桜花賞を使えなかったので、体調には注意が必要である。

なお、NHKマイルカップは、マイルのG1にしてはかなり先行馬が少ないので、テトラドラクマにとっては展開面も有利である。

よって、NHKマイルカップの予想では、牝馬であってもテトラドラクマの逃げ粘りには注目して当然である。

 

桜花賞組

４着のトーセンブレス（柴田善臣）・１０着のプリモシーン（戸崎圭太）

の合計２頭が出走登録している。

 

トーセンブレス

桜花賞の４着という結果は、上位３頭には力負けであったが、堅実に脚を使うことは示した。

よって、NHKマイルカップの予想では、３歳牝馬のレベル次第ではトーセンブレスが牡馬相手でも通用可能と判断すべきである。

 

プリモシーン

桜花賞のレース内容は見所がなかった。

よって、NHKマイルカップの予想では、プリモシーンに高い評価は不要である。

 

ファルコンステークス組

１着のミスターメロディ（福永祐一）・３着のフロンティア

合計２頭がNHKマイルカップに出走を予定している。

 

ミスターメロディ

ファルコンステークスの勝利という結果は、重賞にしては弱いメンバー構成に恵まれていたが、初芝を考慮すると立派である。

よって、ミスターメロディにとってはNHKマイルカップが試金石の一戦になると判断すべきである。

 

フロンティア

ファルコンステークスのレース内容は見所がなかった

よって、NHKマイルカップの予想では、フロンティアに高い評価は不要である。

 

スプリングステークス組

９着のルーカス（ボウマン）がNHKマイルカップに出走登録している。

 

ルーカス

スプリングステークスの９着という結果は、ゴール前で無理をしなかったこともあるが、全く見所がなかったことも確かである。

よって、NHKマイルカップの予想では、人気先行タイプのルーカスに過大評価は禁物である。

 

以上、NHKマイルカップに出走登録している有力各馬の能力を分析した。

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、

NHKマイルカップ（２０１８年）の最終的な予想を決断する。