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【大阪杯】
作成日: 2023/03/28 更新日: 2023/03/28

記事と併せて動画もご覧ください

阪神コース2000mの特徴

大阪杯 本競走は1956年に施行された阪神特別を前身とし、1957年に5歳(現4歳)以上のハンデキャップの重賞競走、大阪杯として創設、第1回は現在とは違い阪神競馬場の芝1800mで施行され、天皇賞(春)及び1960年からは宝塚記念へと繋がる競走として位置付けされた。

1964年からは産経新聞社から優勝杯を提供されたのを機に、サンケイ大阪杯[1]に名称を変更、1972年からは現在の芝2000mに変更し、1973年からは負担重量を別定に変更した。1981年からは施行時期を現在の3月末-4月上旬に変更、天皇賞(春)の前哨戦の1競走として施行されるようになった。

1984年からはグレード制施行によりGIIに格付け、更に混合競走に指定され、外国産馬の出走が可能になり、1989年からは現在の産経大阪杯[1]に名称を変更、1995年からは指定交流競走に指定され、地方所属の競走馬も2頭まで出走可能になり、2着までに入賞した地方競走馬には天皇賞(春)の出走権が与えられるようになった。2003年からは国際競走に指定、2004年からは国際セリ名簿基準委員会(ICSC)に国際グレードのGIIに格付けされた。

同じ阪神競馬場で施行する阪神大賞典や中山競馬場で施行する日経賞と並ぶ天皇賞(春)の重要な前哨戦に位置付けられている。更には施行距離が芝2000mということもあり、天皇賞(春)の芝3200mの距離に適性がなく、安田記念や宝塚記念を目指す中距離を得意とする有力馬も出走してくる。特に近年は、GI馬や、もしくはのちにGIタイトルを獲得する馬が多く出走する傾向が強くなってきており、GIレースを凌ぐメンバーがそろうことが多くなってきている。

産経新聞社が優勝杯を提供しており、正式名称は「産経大阪杯」と表記している。

現在の優勝レイは紫色の地に金色文字であるが、本競走のレイのデザインは産経新聞社協賛による独特のものとなっている。

出走資格は、サラ系4歳(旧5歳)以上のJRA所属の競走馬、地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。

負担重量は56kg、牝馬2kg減を基本とし、更に以下の条件で斤量が課せられる。ただし2歳時の成績を除く。

施行日当日から過去1年以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は2kg増
施行日当日から過去1年以降の牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増
施行日前日から過去1年以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬は1kg増

2023年「大阪杯」出馬表

24/12/22 (日) 大阪杯(GⅠ)/阪神/定量/2000m(右・芝)

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2023年「大阪杯」の前哨戦分析

今週は、フルゲート16頭に対して18頭もの出走登録馬があった大阪杯(2023年)の予想について解説する。

 

大阪杯は、ドウデュースやイクイノックスといった超一線級がドバイに向かったこともあり、少し寂しいメンバー構成となった。

 

2冠馬スターズオンアースや札幌記念馬ジャックドールが人気を集めそうだが、力が抜けているわけではなく混戦模様である。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、大阪杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

有馬記念組

3着のジェラルディーナ(岩田望)が出走登録している。

 

ジェラルディーナ

有馬記念の3着という結果は、牡馬の一線級が揃ったグランプリと考えると立派だが、イクイノックスが先行馬を潰す展開及び外差しが届きやすい馬場状態に恵まれた感もある。

事実、有馬記念2着のボルドグフーシュが阪神大賞典で断然人気を背負いながらも2着を確保するのが精一杯だったことから、有馬記念の内容を過信するのは禁物である。

 

また、ジェラルディーナは、エリザベス女王杯を制しているが、道悪で外枠が上位を独占する前潰れの展開に恵まれたものである。

 

更に、ジェラルディーナは、産経賞オールカマーを制しているが、こちらは内を通った馬が上位を独占するトラックバイアスにおいて好位のインで脚をためる展開に恵まれた。

 

よって、大阪杯の予想においては、実績的に上のジェラルディーナを無視はできないが、近走の成績だけで過大評価も禁物である。

 

香港カップ組

7着のジャックドール(武豊)が出走を予定している。

 

ジャックドール

香港カップの7着という結果は、海外遠征で度外視可能である。

 

なお、ジャックドールは、天皇賞秋において、上位3頭には少し劣るが、大きな差のない4着と好走している。

 

更に、ジャックドールは、レベルの高い札幌記念において、パンサラッサ、ウインマリリン及びソダシを破って勝利を収めている。

 

よって、大阪杯の予想においては、ジャックドールに高い評価を与えるべきで、先行馬が有利なトラックバイアスや展開になるようであれば、更に評価を上げるべきである。

 

秋華賞組

3着のスターズオンアース(ルメール)が出走登録している。

 

スターズオンアース

秋華賞の3着という結果は、スタートで出遅れて直線でも前が塞がって仕掛けが遅れてのものであり、スムーズな競馬ならば勝っていた可能性が極めて高い。

 

また、スターズオンアースは、桜花賞及びオークスを力の違いで制しており、実質3冠馬といっても過言ではなく、4歳牝馬世代では力が抜けている。

 

そこで問題となるのは、4歳牝馬世代のレベルだが、秋華賞馬スタニングローズがエリザベス女王杯14着、中山記念5着と古馬相手で通用していない。

 

よって、大阪杯の予想においては、4歳牝馬では断然のスターズオンアースにそれなりの高い評価を与えるべきだが、絶対視までは禁物である。

 

中山記念組

1着のヒシイグアス(松山弘平)・2着のラーグルフ(戸崎圭太)・10着のモズベッロ(西村淳)・11着のダノンザキッド(横山和生)の合計4頭が出走を予定している。

 

ヒシイグアス

中山記念の勝利という結果は、中団の馬群の中で脚をためて、直線では一旦外に立て直す不利がありながらも差し切っており、強い内容であった。

 

また、ヒシイグアスは、宝塚記念において、タイトルホルダーにこそ敵わなかったが、後続を2馬身離して2着を確保している。

 

よって、大阪杯の予想においては、ヒシイグアスが悲願のG1制覇を果たしてもおかしくないと判断すべきである。

 

ラーグルフ

中山記念の2着という結果は、フラットなトラックバイアスだったとは言え、開幕週の馬場で外から追い込んだと見れば立派だが、内で詰まって不利を受けた馬が数頭いたことに恵まれたと見ることもできる。

 

なお、ラーグルフは、前々走で金杯を制しているが、ハンデ重賞の弱いメンバー構成でギリギリ押し切っただけである。

 

よって、大阪杯の予想においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、ラーグルフに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

モズベッロ・ダノンザキッド

中山記念のレース内容は、見所がなかった。

 

よって、大阪杯の予想においては、モズベッロ及びダノンザキッドに高い評価は不要である。

 

ただし、ダノンザキッドは、マイルチャンピオンシップで2着、香港カップではジャックドールに先着しての2着という実績があるので、能力さえ発揮できれば大阪杯で好走してもおかしくはない。

 

金鯱賞組

3着のアラタ・6着のポタジェ(坂井瑠星)・8着のマリアエレーナ・10着のワンダフルタウン(和田竜二)の合計3頭が出走を予定している。

 

アラタ・ポタジェ・ワンダフルタウン

金鯱賞のレース内容は見所がなかった。

 

よって、大阪杯の予想においては、アラタ・ポタジェ及びワンダフルタウンに高い評価は不要である。

 

マリアエレーナ

金鯱賞の敗戦は、内で詰まってしまい全く能力を発揮できておらず度外視可能である。

 

なお。マリアエレーナは、小倉記念を5馬身差で圧勝しており、このときの3着馬はジェラルディーナである。

 

よって、大阪杯の予想においては、気分良く先行できて前が残る展開になるようであれば、マリアエレーナの巻き返しもあり得ると判断すべきである。

 

日経新春杯組

1着のヴェルトライゼンデ(川田将雅)が出走登録している。

 

ヴェルトライゼンデ

日経新春杯の勝利という結果は、59キロのハンデを考えると立派だが、好位のイン追走から直線で外に持ち出すイーガン騎手の好騎乗に恵まれた感も否めない。

 

また、ヴェルトライゼンデは、ジャパンカップ3着馬だが、ジャパンカップにしては寂しいメンバー構成とスローペースの好位のインを追走する展開に恵まれたものである。

 

なお、ジャパンカップ馬ヴェラアズールが有馬記念で10着に敗れたことからも、ジャパンカップのレベルが低かったことがわかる。

 

よって、大阪杯の予想においては、川田将雅騎手騎乗で人気になることを考慮すると、ヴェルトライゼンデを押さえ程度の評価にとどめるのも一つの手である。

 

アメリカジョッキークラブカップ組

1着のノースブリッジ(岩田康誠)が出走を予定している。

 

ノースブリッジ

アメリカジョッキークラブカップの勝利という結果は、ガイアフォースの凡走と弱いメンバー構成に恵まれたものである。

 

なお、ノースブリッジは、逃げ馬から離れた2~3番手のインを追走して伸びを欠いた天皇賞秋のレース内容から一線級相手では能力不足である。

 

よって、大阪杯の予想においては、ノースブリッジに高い評価は不要である。

 

京都記念組

2着のマテンロウレオ(横山典弘)・5着のキラーアビリティ(団野)の合計2頭が出走登録している。

 

マテンロウレオ

京都記念の2着という結果は、圧勝したドウデュース以外は冴えないメンバー構成と内で脚をためるロスのない展開に恵まれたものである。

 

また、マテンロウレオは、クラシックで2桁着順とG1では通用していない。

 

よって、大阪杯の予想においては、マテンロウレオに高い評価は不要である。

 

キラーアビリティ

京都記念のレース内容は見どころがなかった。

 

よって、大阪杯の予想においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、キラーアビリティに高い評価は不要である。

 

以上、大阪杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、大阪杯(2023年)の最終的な予想を決断する。

 

過去10年の連対馬一覧表

年度

馬番

馬名

馬齢

人気

騎手

2022

1

8

ポタジェ

5

8

吉田隼

2

14

レイパパレ

5

3

川田将

3

9

アリーヴォ

4

7

武豊

2021

1

8

レイパパレ

4

4

川田将

2

1

モズベッロ

5

6

池添謙

3

7

コントレイル

4

1

福永祐

2020

1

5

ラッキーライラック 

5

Mデム

2

12

クロノジェネシス

4

北村友

3

8

ダノンキングリー

4

1

横山典

2019

1

3

アルアイン

5

9

北村友

2

6

キセキ

5

2

川田将

3

2

ワグネリアン

4

4

福永祐

2018

1

15

スワーヴリチャード

4

1

デム

2

5

ペルシアンナイト

4

6

福永祐

3

8

アルアイン

4

2

川田将

2017

1

5

キタサンブラック

5

1

武豊

2

4

ステファノス

6

7

川田将

3

13

ヤマカツエース

5

4

池添謙

2016

1

9

アンビシャス

4

2

横山典

2

7

キタサンブラック

4

5

武豊

3

8

ショウナンパンドラ

5

4

池添謙

2015

1

3

ラキシス

5

4

ルメ

2

7

キズナ

5

1

武豊

3

4

エアソミュール

6

6

デム

2014

1

7

キズナ

4

2

武豊

2

3

トウカイパラダイス

7

6

柴山雄

3

4

エピファネイア

4

1

福永祐

2013

1

5

オルフェーヴル

5

1

池添謙

2

3

ショウナンマイティ

5

2

浜中俊

3

7

エイシンフラッシュ

6

5

デム

出走登録馬

馬名

馬齢

前走

馬名

馬齢

前走

ジェラルディーナ

5

有馬記念(G1)3

ラーグルフ

4

中山記念(G2)2

スターズオンアース

4

秋華賞(G1)3

マリアエレーナ

5

中山記念(G2)8着

ジャックドール

5

香港C(G1)5

天皇賞()(G1)4

ダノンザキッド

5

中山記念(G2)11

ヴェルトライゼンデ

6

日経新春杯(G2)1

マテンロウレオ

4

京都記念(G2)2

ヒシイグアス

7

中山記念(G2)1

ヒンドゥタイムズ

7

小倉大賞典(G3)1

キラーアビリティ

4

京都記念(G2)5

ポタジェ

6

金鯱賞(G2)6

ノースブリッジ

5

AJCC(G2)1

モズベッロ

7

中山記念(G2)10

マスターと椎名友希が『大阪杯』の質問に答えます

Q1:阪神2,000mの特徴

昨年の大阪杯は8番人気のポタジェが勝って波乱となりました。阪神の内回りでコーナーが4つというのは1つのポイントになりますか?

Q2:ジェラルディーナの評価

有馬記念3着のジェラルディーナが出走予定です。折り合いが難しいのかな?というイメージがあったのですが、ここ近走は安定した成績です。マスターは今回上位評価しますか?

Q3:スターズオンアースの評価

桜花賞馬でオークス馬のスターズオンアースについて。秋華賞では3着でしたが出遅れてスムーズな競馬ではなかったと思います。秋華賞勝ち馬のスタニングローズは有馬記念エリザベス女王杯で惨敗、中山記念では3番人気5着でした。マスターは4歳牝馬世代をあまり高く評価していませんが、今回人気になるならば嫌うべきでしょうか?

Q4:ジャックドールの評価

昨年の大阪杯で5着のジャックドールが出走予定です。2番人気でしたが落鉄もありました。天皇賞秋ではパンサラッサが離し逃げをして控え、能力を出せていなかった気がします。今回は武豊騎手に乗り替わりだそうです。以前、武豊騎手が逃げると他が競りかけないとマスターは言っていましたが今回逃げればチャンスでしょうか?。

Q5:ヴェルトライゼンデの評価

日経新春杯(G2)から2番人気1着のヴェルトライゼンデが出走予定です。内枠で内で脚を溜めて直線は馬場の真ん中を伸びて勝ちました。マスターはトップハンデでも自信の本命だったと思いますが、今回のメンバーではどうでしょうか?

Q6:中山記念(G2)組と京都記念(G2)組の評価

中山記念から勝ち馬のヒシイグアス、2着のラーグルフ、11着のダノンザキッドが出走予定です。ヒシイグアスは休み明けでしたが中団から伸びて勝ち、ラーグルフは後方から大外を回って2着まで来ました。ダノンザキッドは好位にいたと思いますが脚が止まりました。内にいたシュネルマイスターやイルーシヴパンサーが不利でした。また、京都記念はドウデュースが強い印象でレベルが良く分かりません。2着のマテンロウレオ、5着のキラーアビリティの評価も合わせて教えてください。

Q7:AJCC(G2)組の評価

AJCCから4番人気1着のノースブリッジが出走予定です。スタートは良くなかったですが内を追走し直線は外に出して伸びて快勝でした。ガイアフォースが1強で5着になったレースです。天皇賞秋では通用しなかったことを考えると厳しいでしょうか?

Q8:金鯱賞(G2)組の評価

金鯱賞から6着のポタジェ、9着のマリアエレーナが出走予定です。ポタジェはトップハンデで外を回り、マリアエレーナは内枠でしたが好位が取れず進路がなくなっていました。マリアエレーナは能力を発揮できなかったと思いますが、マスターの評価を教えてください。

Q8:スピード指数について

馬の強さを把握するために、スピード指数を使用する事は得策だと思われますでしょうか?

昨年の「大阪杯」レース結果

開催日:2023/04/02

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着順 馬番 馬名 MI 性別 馬齢 斤量 タイム KP BP AP TP
1 9 ジャックドール 82 5 58 01:57.4 84 0
-1
0
-1
2 11 スターズオンアース 87 4 56 01:57.4 84 0
1
1
1
3 13 ダノンザキッド 82 5 58 01:57.4 84 0
0
-1
-1
4 7 マテンロウレオ 77 4 58 01:57.8 80 0
-1
-1
-1
5 2 マリアエレーナ 78 5 56 01:57.9 79 0
-1
0
0
6 1 ジェラルディーナ 78 5 56 01:58.0 78 0
-1
0
1
7 14 ヒシイグアス 79 7 58 01:58.0 78 0
1
0
0
8 4 ノースブリッジ 75 5 58 01:58.1 77 0
-1
0
-1
9 6 ヴェルトライゼンデ 78 6 58 01:58.1 77 0
1
0
0
10 10 ポタジェ 77 6 58 01:58.1 77 0
0
0
0
11 8 ラーグルフ 78 4 58 01:58.2 76 0
1
0
1
12 3 モズベッロ 77 7 58 01:58.2 76 0
-1
1
1
13 12 キラーアビリティ 76 4 58 01:58.3 75 0
0
0
1
14 5 ワンダフルタウン 69 5 58 01:58.9 69 0
0
-1
1
15 16 ノースザワールド 65 5 58 01:59.3 65 0
0
0
0
16 15 ヒンドゥタイムズ 64 セン 7 58 01:59.5 63 0
1
0
0

展開図

今週のトラックバイアス

12/22(日)有馬記念12/28(土)ホープフルS※更新をお待ちください

中山
フラット
ダート
フラット
ほんの少しだけ芝はイン有利
24/12/22 15:01 更新
京都
フラット
ダート
フラット
昨日と同じ想定
24/12/22 09:25 更新
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態
大阪杯
過去5年のトラックバイアス
2024
3/31(日)阪神
ややイン有利
Bコース替り
2023
4/2(日)阪神
フラット
2022
4/3(日)阪神
フラット
2021
4/3(土)阪神
ややイン有利
2020
4/5(日)阪神
ややイン有利
芝Bコース替
2019
3/31(日)阪神
イン有利
芝Bコース替

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