

1コーナーまで距離もあるので枠順の有利不利は少ないコース。基本は逃げ先行馬が有利だが、トラックバイアスや展開次第では差しも届くので、中山最終週のトラックバイアスには要注意。


今週のメインレースは、第71回皐月賞である。
第71回皐月賞は、震災の影響で23年ぶりの東京開催ということもあり、
例年と傾向が異なる可能性もあり、混戦模様である。
そこで、競馬理論の競馬予想は、
第71回皐月賞に出走する有力各馬の能力をステップレース毎に分析する。
皐月賞に直結しやすい弥生賞組からは、
1着のサダムパテック(岩田康)、2着のプレイ(松岡)、3着のデボネア(佐藤哲)、
4着のショウナンマイティ(浜中)及び8着のオールアズワン(藤田伸二)が第71回皐月賞に出走する。
サダムパテックの勝利は、着差こそわずか半馬身差だが、スローペースを差し切ったものであり、着差以上に強い内容であった。
また、サダムパテックは、東京スポーツ杯を圧勝しているように、
中山ではなく東京競馬場が舞台となることはプラスに働きそうである。
よって、第71回皐月賞、
サダムパテックに本命級の高い評価を与えるべきである。
ただし、サダムパテックは、スタートに難があるので、
スタート後すぐに2コーナーの府中2000mのコース形態と
開幕週でイン有利が予想される馬場状態を考慮すると、
外枠を引いてしまった場合には過信は禁物とも競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、プレイの弥生賞の2着は、スローペースで先行する展開に恵まれたものではあるが、相手なりに走ることを示した。
よって、第71回皐月賞、
通常であればプレイがサダムパテックを逆転する可能性は低い。
ただし、第71回皐月賞のメンバーを見る限り、逃げ馬不在なので、
プレイが単騎で逃げられるようであれば
開幕週の馬場を生かしての粘りこみには注意を払うべきとも競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、デボネアの弥生賞の3着は、コースロスのない競馬をさせた佐藤哲三騎手の好騎乗に恵まれたものだが、単純に切れ味負けしただけのものと見ることもできる。
よって、第71回皐月賞、
スローペースが濃厚の展開面を考慮すると、
デボネアには押さえ程度の評価が妥当と競馬理論の競馬予想で判断している。
一方、ショウナンマイティの弥生賞の4着は、超スローペースを大外から追い込む展開で脚を余してのものであって、レース内容としてはサダムパテックと互角である。
よって、第71回皐月賞が直線の長い東京コースで行われるということから、
ショウナンマイティを穴馬で狙うべきと思っていたが、
今回もスローペースになりそうなのと開幕週の馬場ということを考慮すると、
ショウナンマイティが弥生賞と同じく脚を余す可能性も高い。
よって、ショウナンマイティが第71回皐月賞で好走できるか否かは、
開幕週の芝コースがどの程度イン有利な状態かにかかっていると
競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、オールアズワンは、
弥生賞の見所のないレース内容から、
更にメンバーが強化する第71回皐月賞で通用する可能性は低い。
一方、震災の影響で阪神開催となったスプリングステークス組からは、
1着のオルフェーヴル(池添)、2着のベルシャザール(安藤勝)、
3着のステラロッサ(川田)、5着のエイシンオスマン(幸)及び13着のリベルタス(福永祐一)が
第71回皐月賞に出走する。
オルフェーヴルのスプリングステークスの勝利は、直線で外に持ち出されるとあっと言う間に先頭に立つ強い競馬によるもので、兄のドリームジャーニー譲りの切れ味を見せつけた。
しかしながら、オルフェーヴルは、
開幕週の東京競馬場でスプリングステークスのように外から
自ら勝ちに行く競馬をして押し切るほど、圧倒的な力を皐月賞でも秘めているわけではない。
よって、第71回皐月賞、
内で脚をためる展開になる内枠を引けばオルフェーヴルも好走可能だが、
外枠を引いてしまった場合には評価を落とすべきと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方皐月賞でも、ベルシャザールのスプリングステークスの2着は、好位で競馬を進めたもののオルフェーヴルに先に抜けだされながらもゴール前で差し返してのものであり、レース内容としてはオルフェーヴルと互角である。
また、ベルシャザールは、去年の暮れのホープフルステークスにおいて、
2番手を追走する展開で、ナカヤマナイト及びプレイを破っており、
能力的にも一線級と差はない。
よって、第71回皐月賞、
先行する器用な脚を持つベルシャザールが開幕週の馬場を生かして、
オルフェーヴルを逆転する可能性は高いと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ステラロッサは、キャリアが浅く未知の魅力はあるが、
スプリングステークスの内容及び東京競馬場の開幕週の馬場状態を考慮すると、
オルフェーヴル及びベルシャザールの上位2頭を逆転する可能性は低い。
また、エイシンオスマンは、次走でニュージーランドトロフィーを制覇しているものの、
スプリングステークス好位のインを上手く立ち回りながらも、
オルフェーヴルに4馬身も離されており、2000mのG1では苦しいと判断せざるを得ない。
また、リベルタスは、スプリングステークスで13着と負け過ぎなだけでなく、
若駒ステークスの勝利はスローペースを2番手で先行する展開に恵まれ、
朝日杯フューチュリティステークスの3着は、
中山1600mの内枠有利のコース形態でインの3番手を追走する展開に恵まれただけで、
いずれのレースも着順ほどの評価は不要である。
よって、第71回皐月賞、
ステラロッサ、エイシンオスマン及びリベルタスに高い評価は不要と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、若葉ステークス組からは、
1着のダノンミル(内田博)及び2着のカフナ(丸山)が第71回皐月賞に出走する。
ダノンミルの若葉ステークスの勝利は、好位から抜け出す力で押し切る競馬によるものであり、レース内容も素晴らしい。
また、カフナの若葉ステークスの2着は、
2番手を追走する展開で粘り込んだものであり、
東京競馬場の開幕週の馬場では展開に恵まれる可能性も低くない。
なお、若葉ステークス組は、
他のステップレースよりも下と見られているようだが、
ダノンシャークやユニバーサルバンクが敗れていることや時計を考慮すると、
他のステップレースと大きな差はない。
よって、第71回皐月賞、
弱いステップレースと見られやすい若葉ステークス組のダノンミル及びカフナが
上手く先行して穴をあけてもおかしくない。
特に、ダノンミルが第71回皐月賞で内枠を引くようであれば
要注意と競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、きさらぎ賞組では、1着のトーセンラー(蛯名)が第71回皐月賞に出走する。
トーセンラーのきさらぎ賞の勝利は、
リキサンマックスの大逃げをゴール寸前で捕らえてのものであり、着差以上に強い内容であった。
また、トーセンラーは、きさらぎ賞で、
後のスプリングステークス馬オルフェーヴルを破っており、
単純なメンバー比較でも皐月賞での上位争いは必至である。
よって、第71回皐月賞、
トーセンラーにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
ただし、トーセンラーは、
震災の影響で山元トレセンからの入厩が遅れるアクシデントがあったので、
皐月賞では調教を注意して評価を下すべきとも競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、共同通信杯組からは、
1着のナカヤマナイト(柴田善)、2着のユニバーサルバンク、
9着のダノンバラード(武豊)及び11着のビッグロマンス(北村宏)が第71回皐月賞に出走する。
ナカヤマナイトの共同通信杯の勝利は、コースロスのない競馬をさせた柴田騎手の好騎乗によるものだが、スローペースを差し切った事自体には評価が必要である。
よって、第71回皐月賞、
内枠を引いて好位のインで脚をためられるようであれば、
ナカヤマナイトが共同通信杯の再現のようなレースで好走してもおかしくないと
競馬理論の競馬予想では判断している。
一方、ユニバーサルバンクの共同通信杯の2着はスローペースを2番手で追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は低い。
また、ダノンバラードは、
出世レースのラジオNIKKEI杯2歳ステークスの勝ち馬ということで注目されるが、
今年のラジオNIKKEI杯2歳ステークス組はその後凡走を繰り返しており、
レベルの低いメンバー構成に恵まれただけである。
また、ビッグロマンスは、ダートでしか好走しておらず、芝のG1では通用しない。
よって、第71回皐月賞、
ユニバーサルバンク、ダノンバラード及びビッグロマンスに高い評価は
不要と競馬理論の競馬予想では判断している。
別路線組では、ノーザンリバー(四位)及びフェイトフルウォー(田中勝)が注目される。
ノーザンリバーは、
アーリントンカップを制しているが、
アーリントンカップの2着馬のキョウエイバサラがニュージーランドトロフィーで
16着に敗れていることから、弱いメンバー構成に恵まれた可能性が高い。
また、フェイトフルウォーは、京成杯を制しているが、
インの3番手の絶好位を進んでのものであり、
レース内容としては弥生賞3着のデボネアと大きな差はない。
よって、第71回皐月賞、
ノーザンリバー及びフェイトフルウォーに
押さえ程度の評価を与えれば十分と競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のように、競馬理論の競馬予想は、
第71回皐月賞に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、
第71回皐月賞の最終的な予想を決断する。
競馬理論の競馬予想のファンの方は、第71回皐月賞の予想をお楽しみに。

開催日:2024/04/14
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 13 | ジャスティンミラノ | 84 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.1 | 0 | 84 | 0
|
0
|
0
|
2 | 12 | コスモキュランダ | 83 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.1 | 0 | 84 | 0
|
-1
|
0
|
3 | 8 | ジャンタルマンタル | 83 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.2 | 0 | 83 | 0
|
0
|
0
|
4 | 9 | アーバンシック | 81 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.5 | 0 | 80 | 0
|
1
|
0
|
5 | 14 | シンエンペラー | 80 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.5 | 0 | 80 | 0
|
0
|
0
|
6 | 10 | レガレイラ | 80 | 牝 | 3 | 55 | 01:57.6 | 0 | 79 | 0
|
1
|
0
|
7 | 3 | エコロヴァルツ | 76 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.8 | 0 | 77 | 0
|
-1
|
0
|
8 | 7 | ルカランフィースト | 75 | 牡 | 3 | 57 | 01:57.9 | 0 | 76 | 0
|
-1
|
0
|
9 | 1 | サンライズジパング | 75 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.0 | 0 | 75 | 0
|
0
|
0
|
10 | 5 | ミスタージーティー | 74 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.1 | 0 | 74 | 0
|
0
|
0
|
11 | 11 | ホウオウプロサンゲ | 72 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.2 | 0 | 73 | 0
|
-1
|
0
|
12 | 15 | サンライズアース | 70 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.5 | 0 | 70 | 0
|
0
|
0
|
13 | 17 | ビザンチンドリーム | 70 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.5 | 0 | 70 | 0
|
0
|
0
|
14 | 4 | シリウスコルト | 69 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.6 | 0 | 69 | 0
|
0
|
0
|
15 | 6 | アレグロブリランテ | 68 | 牡 | 3 | 57 | 01:58.7 | 0 | 68 | 0
|
0
|
0
|
16 | 18 | ウォーターリヒト | 63 | 牡 | 3 | 57 | 01:59.2 | 0 | 63 | 0
|
0
|
0
|
17 | 2 | メイショウタバル | 64 | 牡 | 3 | 57 | 01:59.3 | 0 | 62 | 0
|
0
|
2
|
- | 16 | ダノンデサイル | 0 | 牡 | 3 | 57 | 00:00.0 | 0 | 0 | 0
|
0
|
0
|

5/3(土)京王杯スプリングC・ユニコーンS5/4(日)天皇賞(春)※更新をお待ちください
25/4/27 07:45 更新
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過去5年のトラックバイアス

4/20(日)中山
最終週
4/14(日)中山
最終週
4/16(日)中山
4/17(日)中山
4/18(日)中山
4/19(日)中山
4/14(日)中山
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