24/12/22 (日) ()///m(・)
競馬新聞の調教評価を信用してはならない。
調教は競馬予想をする上での重要な一つのファクターであることは否定しない。調教により、出走馬のレース前の体調が把握でき、また、調教過程によりレースの勝負度合いも窺える。
しかし、多くの競馬ファンは調教の「利用の仕方を間違っている」と私は考えている。
目次
競馬新聞をもとに穴馬を見つけることは困難
まず、簡単に調教状態を理解する方法の一つには、競馬新聞の各馬の調教欄のコメントを信頼する方法がある。
これは、毎日調教を見ているプロの新聞記者を信用するわけなので、素人である競馬ファンが独自に判断するより有用ではある。
しかし、競馬新聞の記者も人間であるから、人気馬や自分の担当馬の調教評価が高いことが多く、また逆に言えば新聞で調教が良いと書けば人気になってしまうという点からもコメントだけで穴馬を見つけるのは困難である。
また、後述するが調教では同じコース・同じ距離であっても、各馬の条件は異なる状況で行われている。
そこまで考慮に入れて、調教で各馬の能力を正確に比較することは、いかにプロの新聞記者といえど不可能であろう。
調教時計とラップによる単純比較だけでは何もわからない
次に、独自に競馬ファンが行っている調教の利用方法について考えてみたい。
まず独自に調教を理解する方法としては、単純に時計・ラップを比較する方法がある。これは同じコース、例えばウッドチップ、芝、ダート、坂路で何秒だから好調教という方法である。
単純に別の馬の調教時計・ラップを比較することは何の意味があるかを考えてもらいたい。
調教には調教駆けする馬と、調教では全く走らない馬がいるのは競馬ファンなら常識である。さらに調教師や調教助手が騎乗を担当するため斤量や追いも均一ではない。
そのような状況下で、別の馬と調教時計やラップを比較することは、何のメリットがあるのだろうか?
もしメリットがあるとすれば、検討する資料の少ない新馬戦では、調教時計が出ている馬は絶対能力が高い可能性が大きいと考えられるので、調教の相対比較をする意味が多少あると考えられる。
また、調教で走るがレースで走らない馬の多くは絶対能力は高いが、レースでは発揮出来ないので、何らかの理由があるとも考えられる。
例えば、気難しくてレースでは能力を発揮できないとか芝やダートでの適性がないと考えられる。
好調教をする馬が条件を変えた場合、例えばブリンカーを着用、外枠に入った、初芝・初ダート、距離を変えたなどのレースでは注意することは有効である。
但し、一般に好調教といわれる時計は、レースで同じ時計くらいならどの馬でも走れることに注意すべきである。
もっと分かり易くいうと、芝で好調教と言えば1000m60秒くらいであるが、レースで芝1000m60秒というのはどんな馬でも走れるからである。
調教についての「正しい理解」が必要だ
結論として、競馬予想のファクターとして調教を取り入れるのであれば、競馬新聞の調教評価を信用してはいけない。
また、多くの競馬ファンが参考にしている調教時計・ラップも、ただ別の馬の調教時計・ラップと比較するだけでは競馬予想の重要なファクターとはなりえない。
調教で各馬の比較をするならば、調教に対する正しい見解を持つことが必要である。
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
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12/22(日)有馬記念12/28(土)ホープフルS※更新をお待ちください
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24/12/22 09:25 更新