24/12/8 (日) ()///m(・)
競走馬は、「自分のペース」で気分よく走れたときに最大限の能力を発揮することができる。
自分のペースとは、ある競走馬が一番いい時計を出すことができるレースの途中経過ラップである。
目次
競走馬は自分より強い馬を相手にすると、どうして遅くなってしまうのか?
競走馬は、自分より弱い馬の中ではいい時計を出せても、自分より強い馬の中に入ると、とたんに時計が遅くなってしまう。
それは一体なぜだろう?
クラスが上がるとレース全体の時計では通用するはずなのに、より速い通過時計・ラップで走れる馬が周りに存在してしまうため、レース途中で、その馬は既にオーバーペースとなるからである。
レース展開について、一例を挙げよう。
2000mを2分で走れる能力のある馬がいたとする。この馬が2分で走るためには1000mを1分のタイムで通過しなければならない。
しかし、周りの強いメンバーの影響で、その馬が1000mを1分以下の速い時計・ラップで通過してしまうと、その馬は次第にスタミナが切れてしまう。
よって、その馬は当初下位クラスのレースで逃げ勝っていても、勝ち上がって上位クラスに進むにつれて、自分以外の存在で同じくらい速いペースで逃げ勝っている馬を目の当たりにしてしまうのだ。
そうすると、その馬は自分のペースで走れるよう抑える競馬を学ばないと、バテてしまい本来の時計で走れない。つまり持ちタイムでは通用しても、勝てなくなってしまうのである。
ここでいう抑える競馬が、いわゆる差す競馬である。
逃げ馬は、メンバー弱化ならば大穴変貌の可能性
一方で、馬込みを怖がり、差す競馬ができない馬は、常に逃げることしかできない。
このような馬はペースが速いと大バテして惨敗してしまうが、ノーマークで自分のペースで逃げれば大穴を演出する。
昨今の競馬は、騎手がとても消極的なのでスローペースになりやすく、逃げ先行馬が残って大穴の馬券となる。
よって、同じクラスでもメンバーが弱くなった時に、変貌する可能性が最も高いのは先行馬である。
反対に、どんなに強い追込馬であっても、前にいる先行馬をさばくリスクがあり、またスローペースになってしまえば届かない可能性が高く、勝負は禁物である。
特に、長距離戦はスローペースになる可能性がとても高く、能力が低い馬でも走れるような時計の結果になってしまい、能力どおりの結果にならない可能性が高く、これも勝負は禁物である。
以上のように、競走馬が最大限に能力を発揮できるかどうかは展開が重要となる。
展開は運次第なのか?
ペースや位置取りを正確に予想しなければ、的中の精度を上げることはできない。
よく、お客様から「逃げ馬が追い込んだり、追い込み馬が逃げることもあるので、展開は運次第ではないか?」という声をいただくことがある。
実は脚質変化も、展開が読めれば殆どが予測可能なのだ。
例えば、追い込みから逃げに転じる馬を考えてみてほしい。
スタートで出遅れたため、追い込みの展開になってしまったが、途中経過のラップは逃げている馬より速い場合を考える。
そうした馬は、次走でスタートさえ互角であれば逃げる展開になるのである。
同様に、ハイペースで後ろからになった馬は、そのレースにかぎり追い込みの展開に見える。
この馬も次走のスローペースを前走と同じ感覚で走れば、周りよりラップが速くなるため自然と逃げる展開になる。
競馬は、馬場の状態やコース取りなどによってタイムの価値が変わるので、単純にラップを抜き出すだけではわからないこともある。
しかし、競馬の正しい知識を身につけ、ラップやレースVTRから、馬の能力・レースの展開を正確に分析できるようになれば、運次第だと思っていたことも理由がはっきり見えてくる。
しいては、高配当を狙って的中できるようになるのである。
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
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12/7(土)中日新聞杯12/8(日)阪神JF・カペラS※更新をお待ちください
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24/12/1 06:36更新