最初のコーナーまで距離があるのでペースが落ち着きやすいので、瞬発力勝負となることが多い。枠順の有利不利は大きくはないが、データとしては若干内枠が有利。

今週は、フルゲート１８頭に対して２６頭もの出走登録があった阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神JF２０２５年）の予想について解説する。阪神ジュベナイルフィリーズは、２歳女王決定戦というだけでなく、２０２５年の牝馬クラシック戦線を占う意味でも注目される。野路菊ステークスを制したアランカールが人気になりそうだが、初対戦の馬が殆どで大混戦模様である。そこで、競馬理論の競馬予想では、阪神ジュベナイルフィリーズの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

野路菊ステークス組

アランカール

野路菊ステークスの勝利は、最後方をぽつんと一頭で気分よく追走することができたにせよ、上り３３秒３の脚で差し切り、２着に３馬身半もの差をつける派手な内容であった。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、急激なメンバー強化であるものの、２戦とも大楽勝だったアランカールにかなり高い評価を与えて当然である。

サフラン賞組

アルバンヌ

サフラン賞の勝利は、中団外目追走から抜け出す着差以上に強い内容であったが、牝馬限定の弱いメンバー構成にも恵まれた。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、アルバンヌにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

中京２歳ステークス組

スターアニス

中京２歳ステークスの２着は、出遅れと位置取りの差の分だけ勝ち馬に敗れたが、３着以下を７馬身も離しており、負けて強しの内容であった。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、牝馬限定であることを考慮すると、スターアニスにもかなり高い評価を与えるべきである。

阪神の未勝利組

ギャラボーグ

阪神の未勝利戦の勝利は、上り３３秒０の脚で押し切ったことは立派だが、スローペースを先行する展開に恵まれた。なお、ギャラボークは、新馬戦でオルネーロに敗れてしまっている。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、ダノンスコーピオンの妹で人気になることをも考慮すると、ギャラボーグに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

アルテミスステークス組

ミツカネベネラ

アルテミスステークスの２着は、スローペースの好位の外目追走から流れ込んだだけでレース内容の価値は高くない。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、さらなるメンバー強化を考量すると、ミツカネベネラに高い評価は不要である。

タイセイボーグ

アルテミスステークスの３着は出遅れた上にスローペースで脚を余しただけで、レース内容としてはミツカネベネラを上回る。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、タイセイボーグに押さえ程度の評価を与えるべきである。

マルガ

アルテミスステークスの５着は、スローペースで逃げる展開ながらも止まってしまった。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、血統的な背景で人気になるマルガに高い評価は不要である。

白菊賞

マーゴットラヴミー

白菊賞の勝利は、楽に逃げる展開に恵まれたが、後続を寄せ付けずに力の違いを見せつけた。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、楽に先行できるようであれば、マーゴットラヴミーの逃げ残りにも注意を払うべきである。

スウィートハピネス

白菊賞の２～３着は、展開面を考えたとしても、勝ち馬マーゴットラヴミーから離され過ぎである。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、さらなるメンバー強化を考慮すると、スウィートハピネスに高い評価は不要である。

バースデイフライト

白菊賞の２～３着は、展開面を考えたとしても、勝ち馬マーゴットラヴミーから離され過ぎである。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、さらなるメンバー強化を考慮すると、バースデイフライトに高い評価は不要である。

赤松賞組

ヒズマスターピース

赤松賞の勝利は、１０００ｍ通過５９秒８のスローペースで逃げる展開に恵まれており、レース内容の価値は高くない。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、他に逃げ馬がいるメンバー構成を考慮すると、ヒズマスターピースに高い評価は不要である。

りんどう賞組

ラスティングスノー

りんどう賞の勝利は、少頭数で楽に先行する展開に恵まれただけで、レース内容の価値は低い。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、他に先行馬が揃いそうなメンバー構成を考慮すると、ラスティングスノーにも高い評価は不要である。

ファンタジーステークス組

ショウナンカリス

ファンタジーステークスの２着は、重賞での連対確保は立派だが、時計・内容ともに平凡で、弱いメンバー構成に恵まれただけである。また、ショウナンカリスは、１２００ｍの未勝利戦ですら逃げて負けており、Ｇ１で通用するとは思えない。よって、阪神ジュベナイルフィリーズにおいては、ショウナンカリスに高い評価は不要である。

まとめ

２歳のＯＰや重賞は、少頭数のレースが多く、勝ち上がってきた馬たちもストレスの多い競馬を殆ど経験していない。また、メンバー比較も難しい。展開やトラックバイアス次第で大きく着順が入れ替わりそうなメンバー構成なので波乱の可能性も。以上、阪神ジュベナイルフィリーズに出走登録している有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、阪神ジュベナイルフィリーズ（２０２５年）の最終的な予想を決断する。