今週は、フルゲート１８頭に対して２２頭もの出走登録馬があった３歳のマイル王決定戦

NHKマイルカップ（２０１９年）の予想について解説する。

クラシックの王道路線の皐月賞上位路線組が不在のメンバーである。

そのため、NHKマイルカップは、桜花賞馬グランアレグリア（ルメール）が１番人気になりそうだが、朝日杯フューチュリティステークスで人気を裏切ってしまった過去があり、波乱の可能性もあり得る。

そこで、競馬理論の競馬予想では、NHKマイルカップの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

まずは

桜花賞組

１着のグランアレグリア（ルメール）・６着のプールヴィルが出走登録している。

 

グランアレグリア

桜花賞の勝利という結果は、馬なりのまま先頭に立って後続を千切っており、力の違いを見せつけた。
なお、グランアレグリアにとって不安要素となるのは、断然人気で３着に敗れてしまった朝日杯フューチュリティステークスの敗因である。
朝日杯フューチュリティステークスの３着は、スローペースの離れた２番手を追走しており、残念な内容であった。
よって、NHKマイルカップの予想では、グランアレグリアにかなり高い評価を与えるべきだが、牡馬相手となるので絶対視までは禁物である。

 

プールヴィル

桜花賞の６着という結果は、楽に先手を取ったがグランアレグリアに簡単に交わされてしまっており、見所がなかった。
よって、NHKマイルカップの予想では、プールヴィルに高い評価は不要である。

 

皐月賞組

４着のアドマイヤマーズ（ミルコ・デムーロ）・１３着のファンタジスト（武豊）
の合計２頭が出走を予定している。

 

アドマイヤマーズ

皐月賞の４着という結果は、上位３頭にこそ力負けであったが、２０００ｍでも大きく崩れなかったことは立派である。
また、アドマイヤマーズは、朝日杯フューチュリティステークスにおいて、グランアレグリアを寄せ付けずに、２歳チャンピオンとなっている。
よって、NHKマイルカップの予想では、アドマイヤマーズにも本命級のかなり高い評価を与えるべきである。

 

ファンタジスト

皐月賞の１３着という結果は、距離が長すぎたこともあり、見所がなかった。
なお、ファンタジストは、朝日杯フューチュリティステークスで４着に敗れているが、イン有利の馬場で外を回らされてのものであり、着差ほど能力差があるわけではない。
よって、NHKマイルカップの予想では、ファンタジストに押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

ニュージーランドトロフィー組

１着のワイドファラオ（内田博幸）・３着のヴィッテルスバッハ（戸崎圭太）・
８着のアフランシール・９着のミッキーブラック
の合計４頭が出走登録している。

 

ワイドファラオ

ニュージーランドトロフィーの勝利という結果は、１枠から発走で楽に先手を取る展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。
よって、NHKマイルカップの予想では、先行馬が他にもいることを考慮すると、ワイドファラオに高い評価は不要である。

 

ヴィッテルスバッハ

ニュージーランドトロフィーの３着という結果は、スローの前残りの展開を大外から追い込んだが届かず、脚を余してしまった。
つまり、ニュージーランドトロフィー組では一番強い内容であった。
よって、NHKマイルカップの予想では、ヴィッテルスバッハにニュージーランドトロフィー組では一番高い評価を与えるべきである。
あとは別路線との力関係だが、ヴィッテルスバッハは、差しが有利な馬場や展開になるようであれば、一線級相手でも通用しそうである。

 

アフランシール・ミッキーブラック

ニュージーランドの敗戦は、見所がなかった。
よって、NHKマイルカップの予想では、アフランシール及びミッキーブラックに高い評価は不要である。

 

アーリントンカップ組

１着のイベリス（浜中俊）・２着のカテドラル（アブドゥラ）・
３着のトオヤリトセイト（福永祐一）・７着のロードグラディオ・
８着のヴァルディゼール（北村友一）
の合計５頭が出走を予定している。

 

イベリス

アーリントンカップの勝利という結果は、スローペースで楽に逃げる展開に恵まれたものである。
よって、NHKマイルカップの予想では、イベリスに高い評価は不要である。

 

カテドラル

アーリントンカップの２着という結果は、直線で前が開かずに追い出しが遅れた分だけ届かなかったが、スムーズならば差し切っていたと思わせる内容であった。
ただし、カテドラルは、その前に２戦惨敗しており、アーリントンカップは弱いメンバー構成に恵まれたものでもある。
よって、NHKマイルカップの予想では、カテドラルに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

トオヤリトセイト

アーリントンカップの３着という結果は、終始外を回らされており、上位２頭と能力差はない。
よって、NHKマイルカップの予想では差しが届く展開や馬場になるようであれば、トオヤリトセイトにも多少の注意を払うべきである。

 

ロードグラディオ・ヴァルディゼール

アーリントンカップのレース内容は見所がなかった。
よって、NHKマイルカップの予想では、ロードグラディオ及びヴァルディゼールに高い評価は不要である。

 

ファルコンステークス組

１着のハッピーアワー（吉田隼人）・２着のグルーヴィット（レーン）
の合計２頭が出走登録している。

 

ハッピーアワー

ファルコンステークスの勝利という結果は、外枠からの発走ながらも上手く内で脚をためて直線で大外に持ち出した吉田隼人騎手の好騎乗に恵まれたものである。
よって、NHKマイルカップの予想では、ハッピーアワーに高い評価は不要である。

 

グルーヴィット

ファルコンステークスの２着という結果は、終始外を回らされながらも３着以下を離しており、強い内容であった。
よって、NHKマイルカップの予想では、グルーヴィットに押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

きさらぎ賞組

１着のダノンチェイサー（川田将雅）が出走を予定している。

 

ダノンチェイサー

きさらぎ賞の勝利という結果は、２馬身の着差をつけているが、ランスオブプラーナの大逃げから離れた２番手を気分良く追走する展開に恵まれたものである。
よって、NHKマイルカップの予想では、ダノンチェイサーにも押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

毎日杯組

５着のマイネルフラップ（松岡正海）が出走登録している。

 

マイネルフラップ

毎日杯の５着という結果は、前残りの展開で終始外を回らされて脚を余したものである。
なお、マイネルフラップは、イン有利の馬場で追い込んだシンザン記念の２着が勝ったヴァルディゼールを上回る内容であった。
よって、NHKマイルカップの予想では、差しが届く展開になった場合にのみマイネルフラップにも注意を払うべきである。

 

以上、NHKマイルカップに出走登録している有力各馬の能力を分析した。

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、

NHKマイルカップ（２０１８年）の最終的な予想を決断する。