

ローズステークス。1983年にエリザベス女王杯のトライアル競走として4歳(現3歳)牝馬の競走馬による重賞競走ローズステークスが創設されたのが始まり。創設時は京都競馬場・芝2000mの外回りコースで施行され、3着までに入った競走馬には優先出走権が与えられた。翌1984年にグレード制導入によりGIIに格付け。更に混合競走となり外国産馬の出走が可能になった。
1996年に秋華賞が創設され、3歳牝馬重賞路線が整備されたことに伴い、本競走は秋華賞トライアルに変更。また1995年で廃止されたサファイヤステークスが施行された時期に移設され、舞台を阪神競馬場の芝2000mに変更した。2007年からは芝1800mの外回りコースを使用して行われている。
1995年から指定競走に指定され、地方馬に門戸が開かれ、2009年より国際競走に指定され、外国調教馬の出走が可能になり、この年より国際格付けとなっている。
3歳牝馬限定だったクイーンステークスが2000年より古馬混合となり施行場・時期ともに変更となったため、秋華賞の前哨戦としては唯一の3歳牝馬限定の重賞となり、その位置付けは同じくトライアルに指定されている紫苑ステークスよりも大きく、有力馬の多くは本競走を経由して秋華賞に出走している。春の実績馬と夏の上がり馬が一堂に会し、春のクラシック競走を制した競走馬が秋の緒戦に選ぶ競走であるが、「牝馬三冠」を達成したスティルインラブやアパパネも本競走ではそれぞれ5着、4着と敗れており、有力馬が苦戦することがある。
出走資格はサラ系3歳(旧4歳)牝馬のJRA所属馬、地方所属の競走馬(3頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。3着までに入った競走馬には秋華賞への優先出走権が与えられる。
負担重量は馬齢重量で54kgである。


今週の競馬予想については秋華賞トライアルの第30回ローズステークスを解説したい。第30回ローズステークスは、二冠牝馬ジェンティルドンナが出走を予定しており、例年以上の注目を集める。そこでローズステークスに出走する有力各馬の能力をステップレースごとに分析する。
第30回ローズステークスでオークスからの直行組では、1着のジェンティルドンナ(岩田康)、2着のヴィルシーナ(内田博)、10着のトーセンベニザクラ(武豊)及び14着のキャトルフィーユ(福永祐一)がローズステークスに出走する。ジェンティルドンナのオークスの勝利は、ハイペースの展開に恵まれはしたものの、2着のヴィルシーナに5馬身差をつけており、牝馬のクラシック戦線では力が抜けていることを見せつけた。
また第30回ローズステークスのジェンティルドンナは、桜花賞でもヴィルシーナを破っており、阪神1800mの条件も何ら問題はない。本番の秋華賞が目標であることを考慮しても、ジェンティルドンナに本命級の高い評価を与えて当然と、競馬理論の競馬予想では判断している。
第30回ローズステークスは、ヴィルシーナのオークスの2着は、ハイペースを先に仕掛ける厳しい展開ながら、キッチリと連対を確保したことは立派だが、ジェンティルドンナには力負けであった。
ヴィルシーナがジェンティルドンナを逆転するためには、夏場のかなりの成長が必要な上に、先行脚質での前残りの展開などに恵まれる必要があると競馬理論の競馬予想では判断している。
トーセンベニザクラ及びキャトルフィーユは、オークスでの見所のないレース内容を見る限り、ローズステークスで上位2頭を逆転するのは難しい。
札幌記念組からは、4着のハナズゴールがローズステークスに出走する。ハナズゴールの札幌記念の4着は、3歳牝馬ながら、古馬のG1級相手に0秒3の走りを見せた事自体は立派と言えるものの、イン有利の馬場で4コーナーまでロスのない位置で脚を貯めさせた、田辺騎手の好騎乗によるものでもある。
ただし、ハナズゴールはチューリップ賞において、ジェンティルドンナがインで脚を余す不利を受けたにせよ、ジェンティルドンナを差しきっており、3歳牝馬世代ではトップクラスの切れ味を秘める。よって、第30回ローズステークスがスローの瞬発力勝負になるようであれば、ハナズゴールの差し切りもあり得ると競馬理論の競馬予想では判断している。
別路線組では、イチオクノホシ、ハワイアンウインド(川須)及びラスヴェンチュラス(川田)が注目される。
イチオクノホシは、準オープン特別の長岡特別で3着に敗れてしまったが、前残りの馬場を大外から追い込んだものであり、レース内容としては勝ち馬と互角である。
また第30回ローズステークスでイチオクノホシは、スローで外を回らされたクイーンカップにおいても、ヴィルシーナ相手に2着と好走しており、内容としてはヴィルシーナ以上と見ることもできる。よって第30回ローズステークス、イチオクノホシがヴィルシーナを逆転してもおかしくないと競馬理論の競馬予想では判断している。
一方第30回ローズステークスでハワイアンウインドは、500万以下特別において3馬身半差のレコード勝ちを収めており、時計だけを見れば重賞でも通用するようにも思える。
しかしながら、ハワイアンウインドの前走の1分57秒2は、小倉の開幕週の超高速馬場によるものであり、弱いメンバー構成に恵まれての楽勝であったことを考慮すると、第30回ローズステークス、ハワイアンウインドに時計ほどの高い評価は不要と予想している。
さてラスヴェンチュラスは、
ローズステークスは、前走の1000万下特別で1番人気を裏切って3着に敗れてしまったが、スローペースの前残りの展開で脚を余したものであり、悲観すべき内容ではない。ただしラスヴェンチュラスは、春のフローラステークスにおいて、牝馬一線級との力の違いを見せつけられたことも確かである。よって第30回ローズステークス、急激にメンバーが強化されることも考えると、ラスヴェンチュラスに押さえ程度の評価を与えれば十分と、競馬理論の競馬予想では判断している。
以上のようにローズステークスは競馬理論の競馬予想は、第30回ローズステークスに出走する有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、枠順、展開、調教及び馬場状態などの様々な要素を加味して、ローズステークスの最終的な競馬予想を決断する。
第30回ローズステークスの最終的な競馬予想をお楽しみに。

開催日:2024/09/15
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | クイーンズウォーク | 76 | 牝 | 3 | 55 | 01:59.9 | 76 | 0 | 0
|
0
|
0
|
2 | 4 | チェレスタ | 72 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.1 | 74 | 0 | 0
|
-1
|
-1
|
3 | 10 | セキトバイースト | 73 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.1 | 74 | 0 | 0
|
0
|
-1
|
4 | 5 | タガノエルピーダ | 71 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.2 | 73 | 0 | 0
|
-1
|
-1
|
5 | 15 | レガレイラ | 75 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.3 | 72 | 0 | 0
|
2
|
1
|
6 | 6 | レディーヴァリュー | 71 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.3 | 72 | 0 | 0
|
0
|
-1
|
7 | 9 | ラヴァンダ | 70 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.5 | 70 | 0 | 0
|
1
|
-1
|
8 | 1 | カニキュル | 68 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.7 | 68 | 0 | 0
|
0
|
0
|
9 | 3 | オーロラエックス | 67 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.8 | 67 | 0 | 0
|
0
|
0
|
10 | 7 | サンセットビュー | 66 | 牝 | 3 | 55 | 02:00.9 | 66 | 0 | 0
|
0
|
0
|
11 | 14 | サフィラ | 66 | 牝 | 3 | 55 | 02:01.0 | 65 | 0 | 0
|
0
|
1
|
12 | 13 | ハワイアンティアレ | 63 | 牝 | 3 | 55 | 02:01.3 | 62 | 0 | 0
|
0
|
1
|
13 | 11 | フレミングフープ | 58 | 牝 | 3 | 55 | 02:01.7 | 58 | 0 | 0
|
0
|
0
|
14 | 12 | ザブライド | 56 | 牝 | 3 | 55 | 02:01.9 | 56 | 0 | 0
|
0
|
0
|
15 | 8 | ラビットアイ | 39 | 牝 | 3 | 55 | 02:03.6 | 39 | 0 | 0
|
0
|
0
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5/3(土)京王杯スプリングC・ユニコーンS5/4(日)天皇賞(春)※更新をお待ちください
25/4/27 07:45 更新
25/4/27 07:45 更新
過去5年のトラックバイアス

9/15(日)中京
芝はコース替りだがフラット
9/17(日)阪神
芝はスローになると内前が有利に
9/18(日)中京
9/19(日)中京
9/20(日)中京
9/15(日)阪神
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25/4/27 07:45 更新