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【ヴィクトリアマイル】
東京コース1600mの特徴

ヴィクトリアマイル。2006年の中央競馬の番組改定における古馬の牝馬の重賞競走の整備の一環として4歳(旧5歳)以上牝馬限定の国際・指定の定量の重賞(GI)競走「ヴィクトリアマイル」として新設、第1回は東京競馬場の芝1600mで施行された。

中央競馬ではヴィクトリアマイルが新設されるまで牝馬限定のGI競走は2歳限定の阪神ジュベナイルフィリーズと3歳(旧4歳)牝馬三冠競走(桜花賞・優駿牝馬(オークス)・秋華賞)と3歳(旧4歳)以上のエリザベス女王杯があり古馬の牝馬に限れば11月のエリザベス女王杯しかなく、有力な古馬の牝馬は牝馬限定のGIIおよびGIIIの重賞競走で重い斤量を背負って出走するか牡馬との混合戦に出走するしかなく、止むを得ず牡馬との混合戦であるGI競走を目標にせざるを得なかった。

本競走が新設されたことにより古馬の牝馬の春の目標となる競走ができ、さらにはエリザベス女王杯と対となる「春の古馬女王決定戦」として位置付けられ、また本競走から中2週で同じ東京競馬場の芝1600mの重賞(GI)競走である安田記念へ向かうローテーションも可能となった。

その一方、本競走の創設に関してJRA内では「内国産の競走馬のレベルの向上のため、強豪の牝馬は早く引退して繁殖牝馬に上がるべき。レースに出ては故障してしまう」と言う保守派の反論意見が多くあった[1]。

そのような背景もあり開設当初はGIの中でもやや格を低く見られがちであったがダンスインザムード、ウオッカ、ブエナビスタ等の牡馬とも互角以上に渡り合った牝馬の出走により春のGI戦線の中でもレベル、注目度ともにかなり高いレースとなっている。

2007年と2008年の2年間は国際セリ名簿基準委員会(ICSC)の勧告による重賞格付け表記の変更に伴いJpnIとして施行され2009年からはICSCの規定を満たしたことで国際格付けを取得し、GI競走として施行されている。従って2006年のGI表記と2009年以降のGI表記の意味合いは違う。

開催日がNHKマイルカップと優駿牝馬(オークス)の間に入ったことで初回年の2006年から東京競馬場では5週連続でGIが施行されており、京都競馬場での天皇賞(春)も含めると6週連続でGIが施行されている。なお、2011年は東日本大震災による開催変更等で23年ぶりの東京開催となった皐月賞から7週連続でのGI競走施行という日程になった。

現在の優勝レイの配色は青色地に金色文字となっている。

2019年「ヴィクトリアマイル」出馬表

25/1/19 (日) ヴィクトリアマイル(GⅠ)/東京/定量/1600m(右・芝)

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2019年「ヴィクトリアマイル」の前哨戦分析

今週は、フルゲート18頭に対して19頭の出走登録馬があった牝馬マイル王決定戦ヴィクトリアマイル(2019年)の予想について解説する。

 

アーモンドアイが安田記念に照準を合わせたことで、古馬牝馬戦線は大混戦模様である。

 

そのため、ヴィクトリアマイルは、アエロリット(横山典弘)やラッキーライラック(石橋脩)が上位人気となりそうだが、人気が割れそうな混戦模様である。

 

そこで、競馬理論の競馬予想では、ヴィクトリアマイルの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。

 

阪神牝馬ステークス組

1着のミッキーチャーム(川田将雅)・2着のアマルフィコースト(坂井)・3着のミエノサクシード(川島)・5着のクロコスミア(戸崎圭太)・6着のカンタービレ(ミルコ・デムーロ)・7着のレッドオルガ(北村友一)・8着のラッキーライラック(石橋脩)・9着のサトノワルキューレ(内田博幸)・14着のワントゥワン(中谷)の合計9頭が出走登録している。

 

ミッキーチャーム

阪神牝馬ステークスの勝利という結果は、逃げない競馬で結果を残したことは価値がある。ただし、超スローペースの3番手の外目を追走する展開に恵まれたことも確かである。

 

また、ミッキーチャームは、中山牝馬ステークスで14着と惨敗を喫したように、自分の競馬ができないと再度惨敗もあり得る。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ミッキーチャームにも注意を払うべきだが、過大評価は禁物である。

 

アマルフィコースト

阪神牝馬ステークスの2着という結果は、スローペースの2番手を追走する展開に恵まれたものである。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、アマルフィコーストに高い評価は不要である。

 

ミエノサクシード

阪神牝馬ステークスの3着という結果は、外を回らされた事を考えると立派な内容だが、前残りの展開で早めに押し上げた川島騎手の好判断によるものでもある。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ミエノサクシードにも高い評価は不要である。

 

カンタービレ

阪神牝馬ステークスの6着という結果は、前が壁になって追い辛くて能力を発揮できなかったが、前が開いてからも目立った伸びがなかったことも確かである。

 

ただし、カンタービレは、秋華賞3着の内容だけ走ればG1でも通用する。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、カンタービレに押さえ程度の評価は与えるべきである。

 

レッドオルガ

阪神牝馬ステークスの7着という結果は、スローペースで外に振られながらもよく追い込んでおり、脚を余しただけである。

 

また、レッドオルガは、東京新聞杯において牡馬の強敵相手でも2着に好走している。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、レッドオルガにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

ラッキーライラック

阪神牝馬ステークスの8着という結果は、3コーナーで挟まれる不利を受けて位置取りが悪くなってしまったことと直線でも追い辛い競馬で脚を使っており、度外視可能である。

 

なお、ラッキーライラックは、牡馬のG1馬が多数揃った中山記念でも2着に好走している。

 

更に、ラッキーライラックは、アーモンドアイさえいなければ、クラシックを制覇してもおかしくない走りをしていた。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ラッキーライラックの巻き返しの可能性が高いと判断すべきである。

 

クロコスミア・サトノワルキューレ・ワントゥワン

阪神牝馬ステークスの敗戦は、見所がなかった。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、クロコスミア、サトノワルキューレ及びワントゥワンに高い評価は不要である。

 

アメリカのペガサスワールドカップ組

9着のアエロリット(横山典弘)が出走を予定している。

 

アエロリット

ペガサスワールドカップの9着という結果は、慣れない海外遠征で能力を発揮できなかっただけであり度外視可能である。

 

すると、アエロリットは、NHKマイルカップ勝ち、毎日王冠勝ち、安田記念2着の成績があり、実績的には最上位である。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、楽に先行できる展開になるようであれば、アエロリットが休み明けでも好走必至と判断すべきである。

 

福島牝馬ステークスステークス組

1着のデンコウアンジュ(柴田善臣)が出走登録している。

 

デンコウアンジュ

福島牝馬ステークスの勝利という結果は、スローペースを大外から差し切り、2馬身半もの差をつけており、力の違いを見せつけた。

 

ただし、福島牝馬ステークスは一線級不在の弱いメンバー構成に恵まれたことも確かである。よって、ヴィクトリアマイルの予想では、デンコウアンジュに高い評価は不要である。

 

ダービー卿チャレンジトロフィー組

2着のプリモシーン(福永祐一)が出走を予定している。

 

プリモシーン

ダービー卿チャレンジトロフィーの2着という結果は、先に抜け出したフィアーノロマーノを捕らえきれなかったが、1分31秒7と時計的にもよく走っている。

 

また、プリモシーンは、3歳牝馬ながら古馬を破って関屋記念勝ちの実績がある。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、プリモシーンにもそれなりの高い評価を与えるべきである。

 

中山牝馬ステークス組

1着のフロンテアクイーン(三浦皇成)・7着のノームコア(ルメール)の合計2頭が出走登録している。

 

フロンテアクイーン

中山牝馬ステークスの勝利という結果は、勝ちきれない競馬が続いていたが、相手なりに崩れないで走ることを改めて示した。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、メンバー強化ではあるものの、展開の助けさえあればフロンテアクイーンも好走可能と判断すべきである。

 

ノームコア

中山牝馬ステークスの7着という結果は、直線で前が壁になって能力を発揮できなかっただけなので度外視可能である。 なお、ノームコアは、紫苑ステークスを圧勝しており、レベルの高い4歳世代ではトップクラスの能力を秘める。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、ノームコアの巻き返しにも多少注意を払うべきである。

 

高松宮記念組

6着のレッツゴードンキ(岩田康誠)が出走を予定している。

 

レッツゴードンキ

高松宮記念の6着という結果は、位置取りが悪すぎたことと仕掛けが遅れてしまったこともあり、脚を余してしまった感がある。

 

ただし、レッツゴードンキは、スローで逃げ切った桜花賞馬といえども、マイル戦だと少し能力が足りない。

 

よって、ヴィクトリアマイルの予想では、内枠を引いてロスのない競馬ができそうな場合のみ、レッツゴードンキに押さえ程度の評価を与えれば十分である。

 

以上のように、競馬理論の予想では、ヴィクトリアマイル(2019年)に出走を予定している有力各馬の能力を分析した。

 

この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、ヴィクトリアマイル(2019年)の最終的な予想を決断する。


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昨年の「ヴィクトリアマイル」レース結果

開催日:2024/05/12

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着順 馬番 馬名 MI 性別 馬齢 斤量 タイム KP BP AP TP
1 9 テンハッピーローズ 82 6 56 01:31.8 82 0
0
0
0
2 2 フィアスプライド 80 6 56 01:32.0 80 0
0
0
0
3 6 マスクトディーヴァ 83 4 56 01:32.0 80 0
0
3
0
4 15 ドゥアイズ 79 4 56 01:32.1 79 0
0
0
0
5 11 ルージュリナージュ 79 5 56 01:32.2 78 0
0
1
0
6 5 ウンブライル 78 4 56 01:32.2 78 0
0
0
0
7 13 モリアーナ 77 4 56 01:32.3 77 0
0
0
0
8 10 ナミュール 79 5 56 01:32.3 77 0
0
2
0
9 3 スタニングローズ 74 5 56 01:32.6 74 0
0
0
0
10 8 サウンドビバーチェ 74 5 56 01:32.7 73 0
0
1
0
11 12 キタウイング 71 4 56 01:32.9 71 0
0
0
0
12 14 フィールシンパシー 71 5 56 01:33.0 70 0
0
1
0
13 4 コンクシェル 66 4 56 01:33.5 65 0
0
1
0
14 1 ライラック 63 5 56 01:33.7 63 0
0
0
0
15 7 ハーパー 61 4 56 01:33.9 61 0
0
0
0

展開図

今週のトラックバイアス

1/18(土)1/19(日)京成杯・日経新春杯※更新をお待ちください

中山
フラット
ダート
フラット
昨日と同じ想定
25/1/13 08:08 更新
中京
ややイン有利
ダート
フラット
昨日と同じ想定
25/1/13 08:08 更新
イン有利→ややイン有利→外回イン有利※→フラット→外有利 ※外を回り過ぎてインが有利の状態
ヴィクトリアマイル
過去5年のトラックバイアス
2024
5/12(日)東京
フラット
コース替りもフラット
2023
5/14(日)東京
フラット
芝Bコース替
2022
5/15(日)東京
フラット
芝Bコース替
2021
5/16(日)東京
ややイン有利
芝Bコース替
2020
5/17(日)東京
ややイン有利
芝Bコース替
2019
5/12(日)東京
フラット
芝Bコース替

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