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『京都牝馬S』番付、『重賞アナリティクス』新発売~玉嶋亮の競馬予想コラム Vol.86

2024/02/19 更新

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https://twitter.com/yosoyamaster/status/1757955010271588788

 

こんばんは!玉嶋です。

 

早速ですが、今週末の『京都牝馬S』番付について、玉嶋の見解をお届けします。

 

京都牝馬S 番付(あいうえお順)

ーーー

横綱

ーーー

大関

ーーー

関脇

ーーー

小結

ソーダズリング

プレサージュリフト

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前頭以下

ーーー

 

ナムラクレアは?

メイケイエールは?

それ以外は。。。?

 

フルオープン番付▼

https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1757655697263890830?s=19

 

番付の意味

 

1ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。

 

2ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。

 

秘密兵器

→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。

 

※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。

ーーー

 

以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。

 

●新発売 重賞アナリティクス

一部抜粋

 

●まえがき

こんにちは。『競馬の教科書シリーズ』玉嶋亮です。Twitterで見解を毎週配信していますが、「何故、その分析になるの?」「週中予想でレース分析をしているけど、どこに目を付ければ良いの?」「予想屋マスターや玉嶋と、分析がズレてしまうのは何故?」よく質問をいただきます。たくさんの質問を拝見して感じるのは、分析を体系立てられていないために、分析がブレてしまうということです。「どういうことか?」と言うと、レースの分析で最も気を遣わなければならないのは、予想ファクターの二大巨頭である『能力比較』と『トラックバイアス』の2つです。本来であれば、この2つは両輪として回していかなければならないのですが、分析において、どちらかと言えば分かりやすいのが『能力比較』です。何故かというと、能力比較は到達順位と着差を見れば、大体はその結果通りで良いと言えます。

 

しかしながら、それだけでは不十分であることは誰でもなんとなくは理解できていると思いますし、仮にそれだけで競馬で稼げるなら、誰も苦労はしませんよね?そこで、より精度の高い『能力比較』をするためには、レース結果(着順&着差)に加えて、隊列(展開)を加味した上で、『トラックバイアス』による補正をしてあげる必要があるということです。では、具体的に読者の方々へどう伝えれば体系化できるか?を私が考えました。体系化できていない原因の多くは、前提条件である『トラックバイアス』を正しく理解しないまま回顧に入ってしまうが故に、能力比較を間違えてしまっている方を散見します。例えば、2023年には年度代表馬をイクイノックスと争ったタイトルホルダーについて言及すると、天皇賞春、宝塚記念、菊花賞を圧勝した時の阪神は、例外なく『パターンA』ないし『パターンB』(内有利のトラックバイアス)でした。大多数の競馬ファンは、タイトルホルダーが圧勝したビジュアルだけを見て、「Tsueeeee!」と評価しますが、これは過大評価です(強いには強いのですが。。。)。タイトルホルダーがG1で勝っている時や好走している時を正確に分析すると、ほぼ例外なくトラックバイアスや単騎逃げに近い展開の助けを受けていました。分析(回顧)をするに当たり、まず大事なのは前提条件である『トラックバイアス』。それがボヤけた状態で能力比較をしたところで、精度の高い分析はできません。

 

そこで、先述した大事である『トラックバイアス』を、『TB本』でも『パターンA』~『パターンE』5パターンに分類した上で体系化し、「じゃあ、前提条件であるトラックバイアスを踏まえた上で、レース結果をどう分析すれば良いの?」という仕立てでまとめました。読み進めていけば、「パターンAの時はこう」「パターンBの時はこう」分析・回顧の要領を掴めると思います。競馬で大事なのは、繰り返すと『能力比較』と『トラックバイアス』。そこへさらに副次的なファクターである隊列(展開)とアクシデント的な不利や単騎逃げや離れた2,3番手等のポツンを組み込んでいけば、精度の高い予想が仕上がります。本書は、その視点で読み進めてください。

 

●2023年 桜花賞 リバティアイランド

玉嶋亮

まずは桜花賞ですね。

 

予想屋マスター

最近は、『パターンA』の極端にイン有利なトラックバイアスがかなり減ってきているよね。桜花賞リバティアイランドが凄く強いと思うのは桜花賞もだし、2022年の阪神ジュベナイルフィリーズも同様でした。2022年の阪神ジュベナイルも、桜花賞ほどではないにせよ、『パターンB』ややイン有利な馬場で追い込んでいるんだよね。

 

玉嶋亮

そうですね。ただ、阪神JFの場合は、3,4コーナーでの位置取りが桜花賞ほどは後ろではなかったので、トラックバイアスも加味すると、「つおいなー」くらいのイメージでした。でも、桜花賞は『パターンA』のトラックバイアスでしょう?この時は「Tsueeeee!」と思いました。伝わります?

 

予想屋マスター

なんとなく、ニュアンスは(笑)。そう考えると、桜花賞リバティアイランドは、直線入口までの位置取りで絶望的と思ったけど、玉嶋さんはどう思いましたか?

 

玉嶋亮

さすがに私も、桜花賞の直線入口での位置取りは、「さすがにヤベーだろ(差し損ねそうという意味で)、これ」と思いました。

 

予想屋マスター

だよね。あれだけ極端にインが有利なトラックバイアスを絶望的な位置から上がり32秒9の脚で差し切ったのを見ると、着差こそ4分の3馬身差で0.2秒差の僅差だったんだけど、単純に数馬身以上の能力差があったレース内容という感じで良いと思いますね。

 

玉嶋亮

そうですね。だから、このレースを見た時に、これは順調でアクシデントさえなければ、桜花賞終了時点で「三冠当確だよね」の見方で良かったとは思いました。マスターのオークスでの寸評も同様だったと思いますが。

 

予想屋マスター

あとね。。。やはり、トラックバイアスが内前有利だったこともあって、2着に2番手追走で恵まれたコナコーストが残って。4着のハーパーは好位の外めだった。5着のドゥアイズはそのパーパーの内側を走っていた。やはり、インコース有利なトラックバイアスで内を通ったよりは、外を回して上位に食い込んだ馬の方が強かったと結論付けると、ハーパーの方がドゥアイズよりかなり上だよねとの見方ができます。実際、ハーパーがオークス、秋華賞、エリザベス女王杯でもそれなりに結果を残しましたが、それは当然という感じになりますよね。

 

玉嶋亮

 その通りです。

 

予想屋マスター

あと、このメンバーで言うと、6着のシンリョクカも外から追い込んでいるように見えるんだけど、実はよくよく見ると、道中は内目を走って脚を溜めて直線だけ外に出しているんだよね。

 

玉嶋亮

そうですね。だから、直線で追い込んだように見えても、実はそんなに強くないでしょう?と分析できます。

 

予想屋マスター

だから、そうやって見ていくと、桜花賞で言えるのは、リバティアイランドの独壇場。あとは、7着のシングザットソングも、インの3番手に潜り込んでいて、8着9着も1枠2頭。そうなると、桜花賞の2着以下の中では、やっぱり終始外を周っていたハーパーがちょっと上。その次がペリファーニア。それ以外の好走組はトラックバイアスに恵まれたという見方をしていますが、どうでしょう?

 

玉嶋亮

そうですね。ただ、桜花賞の2着以下については、インベタで走っていた馬は、それなりに恵まれたのかなという見方。それはマスターおっしゃる通りで同じです。能力的には2着以下がほぼ団子状態で、ちょっとしたことで着順が入れ替わる程度の差しかなくて。強いて言えば、ハーパーがちょっと抜けていたのかな。それ以外については、雪崩れ込みみたいな決着だったので、2着3着以下ではあまり優劣つける必要はないと分析しました。

 

予想屋マスター

そうだね。まとめると、掲示板に載った馬の中で、リバティアイランドが傑出で、この時点で三冠濃厚。ゴチャついた2着争いの中では、ハーパーが少し能力的に抜けていたくらいで、それ以下は「大混戦」が桜花賞。この結果を見ると、次走のオークスは簡単。リバティアイランドが展開的にも恵まれてぶっちぎって、ハーパーが2着。この構図は、すごく予想しやすいよね。

 

玉嶋亮

 その通りです。本書で1つ目の事例ですけど、これって、能力比較とトラックバイアスを分析する上で、凄く良い教材だと思います。

 

予想屋マスター 

せっかくなので、この機会にトラックバイアスの見方についても触れておきましょう。まず、1つの見方としては、予想する時に桜花賞の日はインコース有利だから「内側で脚を溜められそうな馬を重視しなきゃいけない。」ということ。最終予想の局面になったら、内枠や内に潜り込めそうな馬の評価をワンランク上げる必要があります。もう一つの見方は、終わった結果へのトラックバイアスの活用。レース後の分析で、外を回っていたハーパーが、混戦の2着争いの中では、能力的に1枚上。という評価ができるようになると良いかな。

 

桜花賞 結果▼

桜花賞(G1) 結果・払戻 | 2023年4月9日 阪神11R レース情報(JRA) - netkeiba.com

 

桜花賞 レース映像▼

2023年 桜花賞(GⅠ) | リバティアイランド | JRA公式 (youtube.com)

 

●2023年 有馬記念 ドウデュース

玉嶋亮

次にいきましょう。有馬記念のドウデュース。これは、着差以上に強かったですね。

 

予想屋マスター

トラックバイアス自体は、インが有利ではなかったんだけど。ただ、冷静に振り返ると、2,3着馬がポツン、ポツンでいずれも単騎逃げに近い展開に恵まれた。それらが残っている中で、大外からマクって差し切ったのを考えると、強かった

 

玉嶋亮

はい。ただ、ドウデュースの勝ちパターンって、やはりダービーみたいに気分良く後方で脚を溜めた時なので。それを考えると、武豊騎手は「すげーな」とも思いました。

 

予想屋マスター

そう意味で言うと、ドウデュースも、その能力を最大限に引き出した武豊騎手も凄かった。イクイノックスがいなくなったから、ドウデュースは2024年どこを目標にするんだろ?改めて海外に行くのかな?ちょっと分からないけど、国内でレースを使ったら、ドウデュースは1枚力が抜けているよね。

 

玉嶋亮

 最大出力で言うと、スターズオンアースよりは上かな?イクイノックスがジャパンカップで引退した現時点で、リバティアイランドか?ドウデュースか?という感じ。スターズオンアースは、ちょっと見劣りします。

 

予想屋マスター

うん。でも有馬記念を見た直後の一番の感想はルメール騎手の「上手いよねー」だった、大外枠からの発走のスターズオンアースを離れた2番手に出していける騎手はルメールしかいないと思う。

 

玉嶋亮

いや、もうね。この大一番で、スタートをバシッと決めますからね。古馬大将格だったハーツクライで、ディープインパクトを沈めた時も、こんな感じだったと思います。

 

予想屋マスター

いや、もう。。。本当に凄みがあるよね。

 

玉嶋亮

スタートをバシッと決めて、そこから先は、多分アドリブなんでしょうね。

 

予想屋マスター

でしょうね。

 

玉嶋亮

スタート出たから、「行ってしまえ」と、2番手で行ってしまう。しかもピタッと折り合って。。。

 

予想屋マスター

本当に素晴らしい。あとは、別にトラックバスはイン有利じゃなかったけど、タイトルホルダーでも残るゆたりとした流れだった。それを大外一マクリで差し切ったドウデュースは着差以上に強いね。

 

玉嶋亮

だから、このレースで言えたのは、やはりタイトルホルダーがあれだけの絶好枠(2枠4番)を引いて、天皇賞春みたいに、道中で絡みにくる馬もいなくて。スローの単騎逃げであれだけ離して、あのラップですから。前年の惨敗した展開から見れば、かなりの楽逃げですし。天敵のイクイノックスもいませんでしたから残り200mを切るまでは、気分良くマイペースでスイスイ行けていたはずで。

 

予想屋マスター

かなりの楽逃げだよね。スターズオンアースも然り。楽な2番手追走だから。この2頭に関しては、2頭とも単騎逃げに近い状態で恵まれていたのを、大外一マクりで差し切ったのは、完膚なきまでの勝利と言えます。

 

玉嶋亮

うん、完勝ですね。文句のつけようのない。

 

予想屋マスター

本当に強い内容だったな。と、いう感じですね。

 

玉嶋亮

そういう意味でいうと、ジャスティンパレスがちょっと出遅れて、ああいう形になっちゃったんですけど、あれ4着まで僅差の4着までは着ているので。これも悪くなかったですよ。むしろ、3着タイトルホルダーよりも、内容的には上でした。

 

予想屋マスター

そうね。内容としては、あそこまでよく追い込んだよねって感じ。あとは、スターズオンアースをどう見るかが評価は分かれて、「離れた2番手で気分良く走れたよね」って見ると、恵まれた。もうちょっと走ってほしかったっよねって見方と、8枠16番からスタートで出していた分だけ、最後止まっちゃったという見方もできる。そう考えると同情の余地もある。

 

玉嶋亮

総合的に評価すると、展開的に恵まれた、でも、大外枠だったからと同情すると、相殺が妥当ですかね?だから、タイトルホルダーよりレース内容では上です。一方で、ドウデュースには劣ります。

 

予想屋マスター

スターズオンアースも、あれを見ちゃうと、展開とかトラックバイアスに恵まれないと、ドウデュースを逆転までは厳しいのかな?という感じがする。そう考えると、古馬の勢力図は、ドウデュースとリバティアイランドがトップ。次点でスターズオンアース。来年のG1戦線では、この3頭中心に回っていきそうだよね。

 

玉嶋亮

それもそうだし、ちょっと適性面の話もすると、多分スターズオンアースって有馬記念よりもジャパンカップみたいな感じはあります。

 

予想屋マスター

そうですね。

 

玉嶋亮

スターズオンアースの場合は、さすがに牝馬ですから。スピード優先のレースの方が向いてるので。

 

予想屋マスター

あとは、それぞれがどこを目標にするかだよね。ドウデュースはどこを目指すか分からないけど。スターズオンアースは大阪杯に向かって、去年の雪辱を果たしたいと思っていそう。あとはドバイシーマクラシックもアリなのかな?国内に専念するなら、大阪杯・宝塚記念・ジャパンカップ・天皇賞みたいな中距離の王道へ行くんだろうけど。。。ジャスティンパレスは、一線級のドウデュース、リバティアイランド、スターズオンアースあたりが出てこない天皇賞春に行けば、連覇の可能性は高そう。今挙げた4頭は、路線が分かれれば、みんな主役候補になれる馬たち。

あとは、有馬記念のポイントは、レース前まで分からなかったけど、3歳馬のソールオリエンスとタスティエーラあたりが思ったより強くなかったということ。この後の3歳世代の評価は、有馬記念が判断基準になる感じがしますね。

 

有馬記念 結果▼

有馬記念|2023年12月24日 | 競馬データベース - netkeiba.com

 

有馬記念 レース映像▼

2023年 有馬記念(GⅠ) | ドウデュース | JRA公式 (youtube.com)

 

●無料オンラインサロン

さて、これは本書の目玉でもある無料のオンラインサロンです。本書をお買い上げいただいた皆様は、無料オンラインサロンへ招待いたします。オンラインサロンの目的は、主に2つです。①大事なお金を使って本書を購読してくださっている皆様へ、少しでも贔屓し貢献したい(Twitter等の無料閲覧との差別化)。②購入してくださった方々のみへ情報提供を行い、オッズ低下を未然に防ぐ『競馬の教科書シリーズ』は、2023年までに累計15,000部を超えました。玉嶋亮の認知度が前より少しだけ上がってしまい、Twitterで1件のツイートで数万件までインプレッションが伸びてしまうので、「こう買えば、回収率が上がる」を公開し続けると、オッズへの影響が無視できなくなってしまうリスクがあるため、それを未然に防ぎたい。以上2点が、オンラインサロンの狙いです。

 

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玉嶋亮 公式HP 全6タイトル▼

https://tamashimaryo.wixsite.com/my-site

 

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メルマガ発行人:

予想屋マスター事務局

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この記事を書いた人
玉嶋亮

30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)

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