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函館SS 夏季競馬の短距離重賞の充実を図る目的で1994年に4歳(現3歳)以上の別定の混合の重賞競走、札幌スプリントステークスとして創設、第1回は札幌競馬場の芝1200mで施行された。
1996年からは特別指定交流競走に指定され、JRAに認定された地方所属の競走馬の出走が可能になり、1997年からは同年の番組改定で札幌競馬と函館競馬の開催順入れ替えにより、施行場所を函館競馬場の芝1200mとなり、名称を函館スプリントステークスに変更した。2006年からはサマースプリントシリーズの第1戦に指定されている。
サマースプリントシリーズに指定されてからは、本競走を優勝したワンカラット(2010年)がシリーズチャンピオンに輝いている。
夏季競馬開催の最初の短距離重賞競走と言う事もあり、夏の休養に入らなかった有力馬が出走する場合がある。また秋のスプリンターズステークスを見据える、力を付けてきた競走馬(昇り馬)がサマースプリントシリーズも視野に入れて出走する。
尚、本競走は安田富男が1996年にノーブルグラスに騎乗して当競走を優勝、JRAの全10競馬場の重賞競走制覇の記録を史上初めて達成した競走でもある。
本競走は平坦で直線の短いコースで行われるスプリント戦ゆえか、他の牡牝混合戦と比較して牝馬の好走が目立っており、特に2003年から2007年の5年間は、牝馬が連続制覇していた。
本競走の優勝馬からはマサラッキ・サニングデール・キンシャサノキセキ・カレンチャンの4頭が後にGI競走を優勝している。
現在の優勝レイの配色は、赤色地に銀色文字となっている。
出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)以上のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(8頭まで)。
負担重量は3歳(旧4歳)は53kg(開催日が7月1日以前の場合は52kg[1])、4歳(旧5歳)以上は56kg、牝馬は2kg減を基本とし、
日本馬は、収得賞金3,000万円超過馬は超過額が2,000万円毎に1kg増。
外国調教馬は、GI競走1着馬は5kg増、GII競走1着馬3kg増、GIII競走1着馬1kg増。(ただし2歳時の成績を除く)
以上のように斤量が課せられる。
^ 1600m以下のオープン競走のアローワンス([1]のアローワンスおよび南半球産馬の負担重量の減量についての項目参照)が6月は4kg、7月は3kgとなっている。開催日(天災地変その他やむを得ない事由により開催日の日取りを変更した場合における変更後の開催日を除く。)が2日以上連続する場合において、それらの開催日の最初の日とその他の日におけるアローワンスおよび南半球産馬の負担重量の減量が当該表に定めるところにより変更されることとなる場合については、当該最初の日現在における当該表による重量をもってそれらの開催日におけるアローワンスおよび南半球産馬の負担重量の減量とする。より、開催日が7月1日の場合でも前日の土曜日が6月30日と6月なのでアローワンスは4kg
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宝塚記念も終わり、いよいよ本格的な夏競馬に突入する。その夏競馬開催中の函館競馬場では、サマースプリントシリーズ第1弾の第15回函館スプリントステークスが行われる。
その第15回函館スプリントステークスでは、キンシャサノキセキ(岩田)が人気になりそうである。キンシャサノキセキは、G1の高松宮記念で2着に好走しており、スプリント実績では断然である。キンシャサノキセキは、高松宮記念において、逃げ争いの直後となる4~5番手の馬群の中を進み、直線では一旦先頭に立ったが、ゴール前でファイングレインに差されてしまい、2着に敗れてしまった。しかしながら、キンシャサノキセキの第38回高松宮記念の2着は、早めに先頭に立つ横綱競馬によるものであり、内容的な価値は高い。
よって、ローカルのG3の第15回函館スプリントステークスに56キロの斤量で出走できるキンシャサノキセキは、第15回函館スプリントステークスにおいて好走する可能性は高いと、競馬理論の競馬予想では判断している。
なお、キンシャサノキセキにとっての第15回函館スプリントステークスにおける課題は、高松宮記念以来の出走となる点だが、気性の勝った馬であり、第15回函館スプリントステークスにおいても、仕上がりさえ悪くなければ大きな問題にはならないだろう。
プレミアムボックスも高松宮記念以来の出走で、第15回函館スプリントステークスに望む。高松宮記念において、プレミアムボックスは、中段よりやや後方のインを進んだが、10着が精一杯であった。よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、プレミアムボックスが、キンシャサノキセキを逆転する可能性は低い。
ただし、第15回函館スプリントステークスは高松宮記念よりもかなりメンバーが弱化したので、第15回函館スプリントステークスにおいて、プレミアムボックスがキンシャサノキセキの2着争いに加わる可能性ならばあり得ると競馬理論では判断している。
他には、キングストレイル(ホワイト)が第15回函館スプリントステークスで人気となりそうである。キングストレイルは、近走で敗戦を繰り返しているが、去年のスプリンターズステークスの4着の内容が抜群で、スプリント適性の高さはかなりのものである。スプリングステークスにおいて、キングストレイルは、初の1200mのペースに戸惑うことなく、中段よりやや後方を追走し、直線で大外から追い込んだが、外々を回らされるコースロスが響いて、4着が精一杯であった。キングストレイルは、インが極端に有利な馬場(高松宮記念馬スズカフェニックスが外を回らされて9着だったことからもいかにインが有利であったかが分かる)を大外から唯一追い込んだ馬であり、レース内容的には、勝ったアストンマーチャンと互角以上である。 よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、キングストレイルに、キンシャサノキセキと同等又はそれ以上の高い評価を与える必要があると競馬理論では判断している。
一方、CBC賞から、2着のスピニングノアール、4着のウエスタンビーナス(郷原)、8着のタニノマティーニ、9着のトウショウカレッジ(池添)及び10着のリキアイタイカンが第15回函館スプリントステークスに出走する。CBC賞は前半34秒0のスローペースであったため、逃げて4着に粘りこんだウエスタンビーナス及びインの3番手を追走し8着に敗れたタニノマティーニのレース内容の価値は低い。 よって、ウエスタンビーナス及びタニノマティーニが第15回函館スプリントステークスで好走する可能性は低い。
一方、スピニングノアールは、6~7番手のインを追走し、直線でもインをついて2着に浮上した。スピニングノアールの第15回函館スプリントステークスの2着は、得意の中京競馬場の馬場とスローで無駄な距離を走らせなかった福永祐一騎手の好騎乗によるものである。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、スピニングノアールがCBC賞の2着だけで過剰に人気になるようであれば、第15回函館スプリントステークスにおけるスピニングノアールの評価を下げるべきと競馬理論では判断している。
一方、トウショウカレッジ及びリキアイタイカンは、スローペースの展開を後方の外目から追走して追い込んだが、追い込みが不発に終わってしまった。トウショウカレッジ及びリキアイタイカンのCBC賞の敗戦は、展開が向かなかっただけであり、着順ほど悲観すべき内容ではない。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、ハイペースで追い込みが有利な展開となれば、第15回函館スプリントステークスでは、トウショウカレッジ及びリキアイタイカンがスピニングノアールを逆転する可能性もあり得ると競馬理論では判断している。
3歳馬からは、ゴスホークケン(松岡)及びルルパンブルー(吉田隼人)が第15回函館スプリントステークスに出走する。ゴスホークケンは、今年に入って、ニュージーランドトロフィ及びNHKマイルカップで惨敗を繰り返しているが、朝日杯フューチュリティステークスを制してG1馬となっており、実績的には断然といえる。
よって、ゴスホークケンが、第15回函館スプリントステークスなどの、古馬のスプリント戦で通用するか否かが問題となるが、朝日杯フューチュリティステークスで11着、NHKマイルカップで11着のアポロドルチェが古馬オープン特別のバーデンバーデンカップを圧勝したことを考慮すると、今の低調な古馬スプリント戦線であれば、ゴスホークケンが通用する可能性は高い。
よって、第15回函館スプリントステークスにおいて、ゴスホークケンにもそれ相応の高い評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
一方、ルルパンブルーは、フェアリーステークスでスプリント重賞を制し、牡馬相手のファルコンステークスでも3着に好走しており、スプリント戦線では底を見せていない。
しかしながら、ファルコンステークスで2着のマルブツイースターがバーデンバーデンカップで惨敗を喫していることを考慮すると、第15回函館スプリントステークスにおいては、ルルパンブルーであれば、ゴスホークケンを重視して予想すべきと競馬理論では判断している。
以上のように、競馬理論は、第15回函館スプリントステークスに出走する有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、調教、枠順、馬場状態及び展開などの様々な要素を加味して、第15回函館スプリントステークスの最終的な予想を決断する。競馬理論のファンの方は、第15回函館スプリントステークスの予想をお楽しみに。
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開催日:2024/06/09
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4 | サトノレーヴ | 77 | 牡 | 5 | 57 | 01:08.4 | 80 | -2 | -1
|
0
|
0
|
2 | 10 | ウイングレイテスト | 80 | 牡 | 7 | 59 | 01:08.6 | 78 | 2 | 0
|
0
|
0
|
3 | 13 | ビッグシーザー | 76 | 牡 | 4 | 57 | 01:08.6 | 78 | -2 | 0
|
0
|
0
|
4 | 1 | サウザンサニー | 75 | 牡 | 4 | 57 | 01:08.6 | 78 | -2 | -1
|
0
|
0
|
5 | 5 | オタルエバー | 74 | 牡 | 5 | 57 | 01:08.7 | 77 | -2 | -1
|
0
|
0
|
6 | 16 | ゾンニッヒ | 74 | 牡 | 6 | 57 | 01:08.8 | 76 | -2 | 0
|
0
|
0
|
7 | 9 | キミワクイーン | 76 | 牝 | 5 | 56 | 01:08.9 | 75 | 0 | 1
|
0
|
0
|
8 | 14 | セッション | 73 | 牡 | 4 | 57 | 01:08.9 | 75 | -2 | -1
|
0
|
1
|
9 | 3 | アサカラキング | 74 | 牡 | 4 | 57 | 01:08.9 | 75 | -2 | 0
|
0
|
1
|
10 | 11 | ジャスティンスカイ | 75 | 牡 | 5 | 57 | 01:08.9 | 75 | -2 | 1
|
0
|
1
|
11 | 6 | シナモンスティック | 70 | 牝 | 5 | 55 | 01:09.1 | 73 | -2 | -1
|
0
|
0
|
12 | 7 | シュバルツカイザー | 70 | セン | 6 | 57 | 01:09.3 | 71 | -2 | 1
|
0
|
0
|
13 | 15 | マテンロウオリオン | 69 | 牡 | 5 | 57 | 01:09.4 | 70 | -2 | 1
|
0
|
0
|
14 | 12 | ジュビリーヘッド | 67 | 牡 | 7 | 57 | 01:09.4 | 70 | -2 | -1
|
0
|
0
|
15 | 2 | カイザーメランジェ | 66 | 牡 | 9 | 57 | 01:09.5 | 69 | -2 | -1
|
0
|
0
|
16 | 8 | カルネアサーダ | 56 | 牝 | 5 | 55 | 01:10.6 | 58 | -2 | 0
|
0
|
0
|
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3/1(土)オーシャンS3/2(日)中山記念・チューリップ賞※更新をお待ちください
過去5年のトラックバイアス
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6/9(日)函館
芝ダートともにほんの少しだけイン有利
6/11(日)函館
開幕週
6/12(日)函館
開幕週
6/13(日)札幌
開幕週
6/21(日)函館
6/16(日)函館
開幕週
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25/2/22 19:04 更新