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小倉記念 1965年に4歳(現3歳)以上のハンデキャップの重賞競走「小倉記念」として小倉競馬場の芝2000mで施行されたのが始まり。
小倉記念 1984年にはグレード制施行によりGIIIに格付け。1995年からは負担重量を別定に変更された。同年には混合競走に指定され、外国産馬の出走が可能になり、翌1996年からは特別指定交流競走となり、地方馬の出走が可能になった。
2000年に負担重量が再びハンデキャップに戻る。2004年には特別指定交流競走から除外されるが、翌年より再び指定。2006年からは夏競馬を盛り上げるために設定された「サマー2000シリーズ」の第3戦に組み込まれる。2009年からは国際競走となり外国調教馬の出走が可能になった。
当初は8月下旬から9月上旬(1969年のみ年末に施行)に、1994年から2005年まではおもに8月中旬に施行された。2006年より北九州記念と開催日を入れ替え、従来の3回小倉競馬2日目から2回小倉競馬6日目に開催時期を変更している。夏季の小倉競馬では北九州記念と並んで、古馬重賞の競走として長年親しまれている。
かつては、小倉大賞典と北九州記念の2つの競走と共に「小倉三冠」と言われ、2005年にはメイショウカイドウが、史上初の同一年度での小倉三冠を達成した。過去には、アトラス(3年越し)・ロッコーイチ(2年越し)・ミヤジマレンゴ(3年越し)が小倉三冠を達成している。しかし、2006年に北九州記念が1200mに距離短縮されたのに伴い「小倉三冠」の呼称は使われなくなった。
この競走を2回制覇したのはロサード(第37回・第39回優勝)とメイショウカイドウ(第40回・第41回優勝)の2頭のみで、連覇となるとメイショウカイドウただ1頭のみである。
出走馬の活躍傾向としてクラシックや古馬GI戦線で苦戦を強いられている伏兵馬や牝馬の活躍が目立っている。サマー2000シリーズに指定されてからは本競走を制したスウィフトカレント(2006年)、イタリアンレッド(2011年)がシリーズのチャンピオンに輝いている。
現在の優勝レイは紫色の地に黄色の文字が使われている。
出走資格は、サラ系3歳(旧4歳)以上で、施行日当日の1週前から過去1年前までの期間内に1回以上出走のJRA所属の競走馬、JRAに認定された地方所属の競走馬(2頭まで)及び外国調教馬(9頭まで)。
負担重量は、ハンデキャップである。
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今週のメインレースは、サマー2000シリーズ第3戦の第44回小倉記念である。
第44回小倉記念は、確たる中心馬不在のハンデ戦ということもあり、大混戦が予想される。
その第44回小倉記念には、サマー2000シリーズ第1戦の七夕賞から、1着のミヤビランベリ(岩田)、5着のヴィータローザ(小牧太)、10着のダブルティンパニー及び14着のナリタプレリュードが出走する。
七夕賞は、追い込み型のカネトシツヨシオーが人気になったことで、有力馬が後方から競馬を進め、先行馬に有利な展開となっていた。
その先行馬有利の流れを逃げ切ったミヤビランベリの七夕賞の勝利は、展開及び53キロの軽ハンデに恵まれたものであり、レース内容的な価値は高くない。
その上、七夕賞で休み明けにもかかわらず2着に好走したミストラルクルーズが、次走の函館記念で8着に敗れていることから、七夕賞のレベルの低さも伺える。
更に、七夕賞の勝利によって、第44回小倉記念ではミヤビランベリのマークがきつくなる可能性が高い。
ミヤビランベリは、前々走の準オープン特別の関ヶ原ステークスで惨敗しているように、第44回小倉記念でも七夕賞のようにマイペースの競馬ができなければ、惨敗する可能性が高い。
これらのことから、七夕賞の勝利だけで人気となり、55キロの斤量を背負うミヤビランベリを危険な人気馬として競馬理論では判断している。
一方、ヴィータローザは、七夕賞において、休み明けで56キロの斤量を背負いながらも、ミヤビランベリから2馬身差の5着に好走しており、叩き2走目で斤量差が少なくなる第44回小倉記念、ミヤビランベリを逆転する可能性は高い。
よって、第44回小倉記念、ミヤビランベリよりもヴィータローザに高い評価を与えるべきである。
しかしながら、ヴィータローザの七夕賞の好走は、先行馬に有利な前残りの展開及びかなり弱いメンバー構成に恵まれたものと見ることもできる。
よって、夏場に実績があるというだけで過剰に人気になるようであれば、ヴィータローザを過大評価すべきでないと競馬理論では判断している。
一方、10着のダブルティンパニー及び14着のナリタプレリュードは、七夕賞で負け過ぎなので、第44回小倉記念で通用する可能性は低い。
第44回小倉記念では、ドリームジャーニーも人気になりそうである。
ドリームジャーニーは、朝日杯フューチュリティステークスでG1、神戸新聞杯でG2を制しており、第44回小倉記念に出走するメンバーでは実績的に断然である。
特に、第44回小倉記念と同じ距離で行われた神戸新聞杯、ドリームジャーニーは、菊花賞馬アサクサキングスを差し切っており、実績だけではなく、能力的にも断然である。
ドリームジャーニーにとっての課題は、今年に入っての成績不振と57キロの斤量であるが、マイラーズカップ及び安田記念の敗戦は、追い込み馬にとって不利な馬場と展開が影響したものであり、悲観すべき内容ではない。
また、57キロの斤量も実績を考えれば恵まれたと見ることもできる。
よって、第44回小倉記念において、ドリームジャーニーを重視して予想すべきと競馬理論では判断している。
但し、ドリームジャーニーが追い込み脚質であることには違いないので、過剰に人気になりすぎるようだとマークがきつくなり、先行馬が有利な流れになってしまう。
そうなった場合には、ドリームジャーニーが脚を余す可能性があることを頭に入れて予想すべきである。
一方、小倉の準オープン特別の博多ステークスからは、1着のダイシングロウ(川田)、グロリアスウィーク(幸)、4着のトウカイルナ(川島)及びブリトマルティスが出走する。
この中では、1分45秒1の好時計で圧勝したダイシングロウ及び58キロの斤量にもかかわらず2着を確保したグロリアスウィークのみに注目すればいいだろう。
問題は、ダイシングロウ及びグロリアスウィークが第44回小倉記念のメンバーでも通用するか否かであるが、準オープン戦で惨敗した後に七夕賞を制したミヤビランベリ程度が人気になることを考慮すると、通用する可能性は高いだろう。
よって、実績的には劣るダイシングロウ及びグロリアスウィークにもそれ相応の評価を与えるべきと競馬理論では判断している。
他に注目されるのは、1000万下特別の九州スポーツ杯を圧勝したカネトシリベルテであるが、やや重と良の馬場の違いがあるにせよ、九州スポーツ杯の時計は、次の日の博多ステークスよりも3秒以上劣る。
よって、カネトシリベルテには抑え程度の評価を与えれば十分と競馬理論では判断している。
以上のように、競馬理論は、第44回小倉記念に出走する有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、枠順、調教及び展開などの様々な要素を加味して、最終的な予想を決断する。
競馬理論のファンの方は、第44回小倉記念の予想をお楽しみに。
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開催日:2024/08/11
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | リフレーミング | 72 | 牡 | 6 | 57 | 01:56.5 | 75 | -2 | 0
|
-1
|
0
|
2 | 10 | コスタボニータ | 73 | 牝 | 5 | 56 | 01:56.6 | 74 | 0 | 0
|
-1
|
0
|
3 | 11 | ディープモンスター | 74 | 牡 | 6 | 58.5 | 01:56.7 | 73 | 1 | 0
|
0
|
0
|
4 | 5 | ヴェローナシチー | 63 | 牡 | 5 | 54 | 01:56.8 | 72 | -8 | 0
|
-1
|
0
|
5 | 12 | セントカメリア | 66 | 牝 | 5 | 53 | 01:56.8 | 72 | -6 | 0
|
0
|
0
|
6 | 2 | グランスラムアスク | 63 | 牝 | 5 | 52 | 01:56.9 | 71 | -8 | 0
|
0
|
0
|
7 | 3 | レッドランメルト | 66 | 牡 | 5 | 56 | 01:57.0 | 70 | -4 | 0
|
0
|
0
|
8 | 9 | ファユエン | 62 | 牝 | 6 | 53 | 01:57.2 | 68 | -6 | 0
|
0
|
0
|
9 | 7 | シリウスコルト | 65 | 牡 | 3 | 54 | 01:57.3 | 67 | -2 | 0
|
0
|
0
|
10 | 4 | メモリーレゾン | 61 | 牝 | 5 | 54 | 01:57.4 | 66 | -4 | 0
|
-1
|
0
|
11 | 6 | テーオーシリウス | 52 | 牡 | 6 | 54 | 01:58.0 | 60 | -8 | 0
|
0
|
0
|
12 | 8 | コスモカレンドゥラ | 48 | 牡 | 8 | 53 | 01:58.1 | 59 | -10 | 0
|
-1
|
0
|
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3/1(土)オーシャンS3/2(日)中山記念・チューリップ賞※更新をお待ちください
過去5年のトラックバイアス
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8/11(日)中京
開幕週
8/13(日)小倉
開幕週
8/14(日)小倉
開幕週
8/15(日)小倉
開幕週
8/16(日)小倉
開幕週
8/4(日)小倉
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25/2/22 19:04 更新