オークス(優駿牝馬)。1938年にイギリスのクラシック競走であるオークスステークスを範として4歳(現3歳)牝馬限定の定量の重賞競走阪神優駿牝馬として創設、第1回は現在とは違い鳴尾競馬場の土2700mで施行され東京優駿競走・横浜農林省賞典4歳呼馬・中山4歳牝馬特別・京都農林省賞典4歳呼馬と並び国営競馬の五大競走(五大クラシック競走)の1競走とされた。
1940年からは施行距離を芝2450mに変更するが1943年には芝2400mに変更、1944年は太平洋戦争(戦時中)の影響により1945年は太平洋戦争及び終戦におけるアメリカ進駐軍の競馬場の占領により開催中止、1946年は10月17日からの国営競馬再開に伴い施行場を東京競馬場に変更(コース・距離は芝2400m)、それに伴い名称を「優駿牝馬」に変更した。1953年からは10月の秋季開催から現在の5月の春季開催に変更、1965年からはオークスの副称が付き1968年は東京競馬場のスタンド改築工事により1ヶ月遅れの6月30日に施行、また1972年は流行性の馬インフルエンザの影響で7月2日に順延開催された。なお東京優駿の前週に行われる関係上、前述のように施行競馬場が変更されたことはあるがスタンド改修などで他の競馬場で代替開催になったことは一度もない。
1976年からはエリザベス女王杯の新設に伴い桜花賞とエリザベス女王杯と共に牝馬三冠競走を構成する事になる(牝馬三冠という表現が定着したのは1986年にメジロラモーヌが三冠を達成した時から)。
1984年のグレード制施行により最も格の高いGIに格付けられ、1995年からは指定競走となり地方所属の競走馬も出走可能になった。1996年からはエリザベス女王杯が古馬の出走可能な競走になったことにより、同競走に代わって新設された秋華賞を含めて牝馬三冠競走を構成することになった。2003年からは外国産馬の活躍による出走資格の見直しの一環により外国産馬が2頭が出走可能になり、2006年からは5頭に拡大された。
開催時期に関しては原則として東京優駿(日本ダービー)の開催前週の日曜日となっているが1996年に高松宮杯(現・高松宮記念)がGIに昇格したことを受け、開催日を5月に繰り上げてから本競走を5月最終日曜(旧来の東京優駿の開催日)に繰り下げたことがあった。しかし高松宮記念は2000年に3月開催となったため、元の開催日に戻した。
中央競馬が誇る八大競走の1競走で桜花賞・秋華賞とで中央競馬の牝馬三冠競走を構成し、更にはエリザベス女王杯を含め牝馬四冠競走と呼ばれることもある。また桜花賞は「桜の女王決定戦」と呼ばれるが、本競走は副称のオークスの直訳から「樫の女王決定戦」とも呼ばれている(なお由来となった英国の「オークス」は樫ではなく領地名を指す単語である)。
牝馬路線の競走形態上、施行距離となる芝2400mが出走馬にとって初めての場合が多く競馬中継では「2400mは未知の世界」と言われる。距離適性などの理由で桜花賞の優勝馬がこの競走で敗れることも少なくなく、一生に一度きりの距離となる出走馬もいる。また優勝後に更なる飛躍をとげた馬も少なからず存在する一方、一般的に牝馬にとって2400mは過酷ともいえる距離で、このレースの優勝馬が疲労残りでその後惨敗続きになってしまったとされるケースも多い。
桜花賞・皐月賞・優駿牝馬・東京優駿のいずれかの2つのクラシック競走とNHKマイルカップを含めて変則三冠競走と呼ぶ者もいる。
現在の優勝レイは桃色地に金色文字となっている。
25/1/19 (日) 優駿牝馬(GⅠ)/東京/定量/2400m(左・芝)
今週は、フルゲート18頭に対して23頭もの出走登録馬があった牝馬クラシック第二弾オークス(2019年)の予想について解説する。
桜花賞馬グランアレグリアがNHKマイルカップに向かったことにより、中心馬不在の大混戦模様である。
また、ラヴズオンリーユー(ミルコ・デムーロ)が押し出された1番人気となりそうだが、桜花賞組との比較が難しく、人気が割れそうである。
そこで、競馬理論の競馬予想では、オークスの出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
目次
桜花賞組
2着のシゲルピンクダイヤ(和田竜二)・3着のクロノジェネシス(北村友一)・4着のダノンファンタジー(川田将雅)・5着のビーチサンバ(福永祐一)・7着のエールヴォア(松山弘平)・9着のシェーングランツ(武豊)・ 11着のノーワン(坂井)・13着のアクアミラビリス(藤岡佑介)・15着のフィリアプーラ(丸山元気)
の合計7頭が出走登録している。
シゲルピンクダイヤ
桜花賞の2着という結果は、大きな出遅れということもあり後方で脚をためて、上がりナンバーワンの32秒7の脚を使っており、キャリア3戦であることを考慮すると立派である。
よって、オークスの予想では、追い込み一手の脚質を考慮すると、差しが届く展開や馬場になるようであれば、シゲルピンクダイヤにかなり高い評価を与えて当然である。
一方で、ほとんどの馬が初の2400m戦ということでスローになるようであれば、シゲルピンクダイヤが脚を余す可能性が高まると判断すべきである。
クロノジェネシス
桜花賞の3着という結果は、直線で外に持ち出すのに苦労して仕掛けが遅れる不利を受けてのものであり、レース内容としてはシゲルピンクダイヤと互角である。
よって、オークスの予想では、1800mデビューで距離延長も問題なさそうなクロノジェネシスに桜花賞組では最も高い評価を与えるべきである。
ダノンファンタジー
桜花賞の4着という結果は、グランアレグリアを負かしに行った分だけゴール前歩いてしまったが、レース内容としては悪くない。
また、ダノンファンタジーは、クロノジェネシスを破って2歳女王となった実績もある。
よって、オークスの予想では、ダノンファンタジーにも高い評価を与えて当然である。
ビーチサンバ
桜花賞の5着という結果は、2着とは0秒1差であり、能力的には大きな差がない。
よって、オークスの予想では、展開の助けがあれば、ビーチサンバも桜花賞上位組と互角の競馬が可能と判断すべきである。
エールヴォア
桜花賞の7着という結果は、行き脚がつかずに位置取りを下げすぎて脚を余しただけである。
よって、オークスの予想では、スタートを決めてロスのない競馬ができるようであれば、エールヴォアも好走可能と判断すべきである。
シェーングランツ・ノーワン・アクアミラビリス・フィリアプーラ
桜花賞のレース内容は見所がなかった。
よって、オークスの予想では、シェーングランツ、ノーワン、アクアミラビリス及びフィリアプーラに高い評価は不要である。
忘れな草賞組
1着のラヴズオンリーユー(ミルコ・デムーロ)・2着のルタンブルの合計2頭が出走を予定している。
ラヴズオンリーユー
忘れな草賞の勝利という結果は、終始外を回って2着に3馬身もの差をつけており、メンバーに恵まれたにせよ力の違いを見せつけた。
よって、オークスの予想では、急激なメンバー強化ではあるものの、ラヴズオンリーユーに本命級のかなり高い評価を与えて当然である。
ルタンブル
忘れな草賞の2着という結果は、ラヴズオンリーユーには力負けであった。
よって、オークスの予想では、ルタンブルに高い評価は不要である。
フラワーカップ組
1着のコントラチェック(レーン)が出走を予定している。
コントラチェック
フラワーカップの勝利という結果は、楽に逃げる展開に恵まれたことは確かだが、後続を寄せ付けずに圧勝だった。
またコントラチェックに騎乗するのは絶好調のレーン騎手である。
よって、オークスの予想では、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、コントラチェックの逃げ切りの可能性が高まると判断すべきである。
フローラステークス組
1着のウィクトーリア(戸崎圭太)・2着のシャドウディーヴァ(岩田康誠)・3着のジョディー(武藤)・5着のフェアリーポルカ(幸英明)・7着のウインゼノビア(松岡正海)・10着のエアジーン(石橋脩)の合計6頭が出走登録している。
ウィクトーリア
フローラステークスの勝利という結果は、外に持ち出すのに手間取りながらも差し切る強い内容であった。
よって、オークスの予想では、ウィクトーリアにフローラステークスでは最上位の評価を与えるべきだが、フローラステークスは別路線組よりレベルが低かったことは頭に入れておくべきである。
シャドウディーヴァ
フローラステークス2着という結果は、直線で前が詰まってのものであり、力負けではない。
よって、オークスの予想では、......
シャドウディーヴァがウィクトーリアを逆転可能と判断すべきである。
ジョディー・フェアリーポルカ・ウインゼノビア・エアジーン
フローラステークスのレース内容は見所がなかった。
よって、オークスの予想では、ジョディー、フェアリーポルカ、ウインゼノビア及びエアジーンに高い評価は不要である。
スイートピーステークス組
1着のカレンブーケドール(津村明秀)が出走を予定している。
カレンブーケドール
スイートピーステークスの勝利という結果は、早め先頭から押し切る悪くない内容であったが、かなりメンバーが弱かったことも確かである。
よって、オークスの予想では、カレンブーケドールに高い評価は不要である。
以上、オークスに出走登録している有力各馬の能力を分析した。
この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、オークス(2019年)の最終的な予想を決断する。
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開催日:2024/05/19
着順 | 馬番 | 馬名 | MI | 性別 | 馬齢 | 斤量 | タイム | 基 | KP | BP | AP | TP |
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1 | 12 | チェルヴィニア | 78 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.0 | 78 | 0 | 0
|
0
|
0
|
2 | 7 | ステレンボッシュ | 78 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.1 | 77 | 0 | 0
|
1
|
0
|
3 | 14 | ライトバック | 76 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.4 | 74 | 0 | 0
|
2
|
0
|
4 | 2 | クイーンズウォーク | 73 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.4 | 74 | 0 | 0
|
-1
|
0
|
5 | 18 | ランスオブクイーン | 73 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.4 | 74 | 0 | 0
|
-1
|
0
|
6 | 13 | スウィープフィート | 73 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.6 | 72 | 0 | 0
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1
|
0
|
7 | 6 | サンセットビュー | 70 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.8 | 70 | 0 | 0
|
0
|
0
|
8 | 3 | エセルフリーダ | 70 | 牝 | 3 | 55 | 02:24.9 | 69 | 0 | 0
|
1
|
0
|
9 | 10 | アドマイヤベル | 68 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.0 | 68 | 0 | 0
|
0
|
0
|
10 | 8 | ホーエリート | 68 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.0 | 68 | 0 | 0
|
0
|
0
|
11 | 9 | ラヴァンダ | 67 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.1 | 67 | 0 | 0
|
0
|
0
|
12 | 5 | コガネノソラ | 66 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.2 | 66 | 0 | 0
|
0
|
0
|
13 | 15 | サフィラ | 65 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.3 | 65 | 0 | 0
|
0
|
0
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14 | 1 | ミアネーロ | 65 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.3 | 65 | 0 | 0
|
0
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0
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15 | 4 | パレハ | 65 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.3 | 65 | 0 | 0
|
0
|
0
|
16 | 17 | タガノエルピーダ | 59 | 牝 | 3 | 55 | 02:25.8 | 60 | 0 | 0
|
-1
|
0
|
17 | 16 | ショウナンマヌエラ | 14 | 牝 | 3 | 55 | 02:30.7 | 11 | 0 | 0
|
3
|
0
|
18 | 11 | ヴィントシュティレ | 0 | 牝 | 3 | 55 | 02:33.8 | -20 | 0 | 0
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3
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0
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1/18(土)1/19(日)京成杯・日経新春杯※更新をお待ちください
25/1/13 08:08 更新
過去5年のトラックバイアス
5/19(日)東京
芝はほんの少し内有利
5/21(日)東京
5/22(日)東京
5/23(日)東京
5/24(日)東京
5/19(日)東京
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25/1/13 08:08 更新