リピーター8割の定員制競馬予想サイト 無料会員登録 ログイン
TOP > 玉嶋亮の競馬予想コラム > 『金鯱賞』番付、予想屋マスター✕玉嶋亮『スペシャル対談』予想ファクター、新サービス 無料予想の配信~玉嶋亮の重賞コラム Vol.142

『金鯱賞』番付、予想屋マスター✕玉嶋亮『スペシャル対談』予想ファクター、新サービス 無料予想の配信~玉嶋亮の重賞コラム Vol.142

2025/03/17 更新

‥∵‥∴‥

※こちらは 玉嶋亮連載メルマガのバックナンバーです。 メルマガ登録をすると最新の記事がメールで届きます。

‥∵‥∴‥

 

こんばんは!玉嶋です。

 

早速ですが、今週末の『金鯱賞』予想のポイント、番付について、玉嶋の見解をお届けします。

 

金鯱賞 番付(あいうえお順)

ーーー

横綱

ーーー

大関

ーーー

関脇

デシエルト

プログノーシス

ーーー

小結

キングズパレス

クイーンズウォーク

ホウオウビスケッツ

ラヴェル

ーーー

前頭以下

上記以外

ーーー

 

番付の意味

 

1ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。

 

2ランク差

→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。

 

秘密兵器

→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。

 

※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。

ーーー

 

スペシャル対談 予想屋マスター✕玉嶋亮 予想ファクター

競馬の教科書 第2章 働き方改革 -不要を捨てる-

 

★メディアの情報

 

予想屋マスター

 競馬系メディアから、色々な情報が出ていますけど、あれってどう思いますか?

 

玉嶋亮

 言葉を選ばずに言うと、ハッキリ言って役に立たないです。やはり、JRAへの忖度とか、パワーバランスとか、色々ありますから。だって、一番人気の馬は褒めちぎっておけば、JRAの馬券売上に貢献できるでしょう笑?

 

予想屋マスター

 騎手も調教師も、やっぱり馬主がいるからそっちに向いているところもあって、自分の本音を喋れないっていうのが原因の一つだと思うんですけど、僕はもうちょっと違うと思って。彼らがそもそも競馬の本質をわかっていないんじゃないか?って。

 

玉嶋亮

そうなんですか?

 

予想屋マスター

 彼らは予想を生業としている僕らと違う。騎手は馬に乗るプロだし、調教師は馬の体調を整えるプロだと思うんですよ。騎手が負けた理由を、「休み明けで仕上がり途上だった」とコメントしていても、僕から見ると、そこが理由ではなくて、トラックバイアスが内側有利で外回った分で負けたよねとなるわけですよ。あと、『ポツン』で好走した馬が次走で馬込みの中を走って能力を発揮できないとか。そもそも、関係者は競馬を理解していないから、何でその馬が走ったかも走らなかったかも論理的に分かっていないんです。以前に競馬場の馬主席で、ある有力な馬主と調教師が話をしているのを聞いていてね。馬主が『走らなかったですね』というと、調教師が『夏場だから馬の気分向かなかったのかな。女心と秋の色』みたいな会話をしていて。

 

玉嶋亮

これについては持論があって。調教師にとって、管理している馬って自分が所有していないじゃないですか?あくまでも馬主さんが所有しているのであって。だから、どうしてもオブラートに包んだ言い方をしないといけなくて。例えば、塾の先生(調教師)が、生徒の保護者(馬主)を捕まえて、「この子の頭じゃ、今の志望校無理っしょw」となかなかストレートに言わないじゃないですか?ほとんどの場合はオブラートに包んで、「この子には、この学校が合っている」くらいにしか言えないはずで。馬主さんって、お客様だから。競馬の場合でも同じで、余程の信頼関係ができていないと、やはり忖度しないといけない場面が多いと思うんですよ。お客様だから。こういう背景があるから、やっぱり「スプリントが最も低レベルなカテゴリー」と言えない人がほとんどだと思うんです。だから、競馬ファンにはあまり認知されていない現実があると思います。中距離で通用しない馬に対して、「この馬はスプリントに適性がありそうです」と言えば、誰も傷付きませんから。長くなっちゃいましたけど、関係者のコメントの真意を理解しようと思うと、背景にある人間関係やパワーバランスまで考えないといけないから。。。それをするくらいなら、普通に『能力比較』『トラックバイアス』を分析する方が、恣意的な判断を入れなくて済むじゃないですか?特に、マスコミ向けのコメントなんて、大人なら打算的にする人がほとんどじゃないですか?

 

予想屋マスター

 確かにそうかも。

 

玉嶋亮

例えば、それ以外にも、馬主さんから逃げろって言われたら「いやいや、無理っしょw この馬じゃw」とは、なかなか言えないじゃないですか。騎手にしたって、陣営にしたって。この本の中でも書いていますけど、ファストフォース陣営が、『競馬の教科書』で書いた通り、スプリンターズステークスで逃げたいって言っていたんですよね。でも、モズスーパーフレアとかビアンフェのテンが速すぎて無理なんですよね。無理だけど、多分逃げろって言われていたんだと思うんですけど。「逃げるために、全精力を注ぎます」みたいな。そういうのって、すごく多いなと思って。あと、それと同じように、マスターの言う通りで、自分が管理している馬のことはよく知っていても、他の厩舎で管理されている馬がどの程度のレベルで、自厩舎の馬と比べてどうなのか?については、彼らにとって分析するのが仕事じゃないから、理解できていないというのも、あると思いますが。

 

予想屋マスター

 二走ボケとかも同じで、解説者が自分たちで敗因を解釈できないから都合よく作った言葉なんですよ。関係者も含めて。競馬の関係者って、競馬ファンが思っているよりも競馬を分かっていなくて、馬が負けた理由を全く分かっていないですよ。

 

玉嶋亮

彼らも大人ですから、みんなが傷付かないように忖度して、言葉を選びながら喋っているんだなって思います。特に負けてしまった時がそうですが、なかなか本音は言えないですよね。騎手にしたって、仮に仕上がっていなかったとしても、「今日は仕上がってなかった」なんて、言える訳がないじゃないですか?

 

予想屋マスター

 仕上がりに関してはそうね。

 

玉嶋亮

 厳しいですよね。

 

予想屋マスター

 僕は平場から予想しているので分かりますけど、昔と違って今の時代、体調が悪い馬はなかなかレースを使わないんですよ。JRAの出走の仕組みを見れば、体調の悪い馬を使わない理由がわかります。例えば未勝利戦。5着を外すと、出走間隔が開いた順にしかレースに出られないので、次のレースに出るまでに最低でも3カ月は休ませないといけなくなる。つまり、中途半端な状態でレースを使うほうが次のレースを使えなくなるので、体調が悪い馬は使わないのが当然なんですよね。G1にしても、ステップレースを使わずに直行というパターンが増えていて、いかに無駄なレースを使わないかという時代に、体調が悪い馬を無理やり使ってまで、馬を壊すようなことをするわけがない。

 

玉嶋亮

そうなんですか?

 

予想屋マスター

 僕は関係者が表向きの発言しているのはわかるけど、それ以上に競馬ファンが思っている以上に関係者は競馬が分かっていないよっていうことを強調したいです。あと、取材する側も取材される側の気分を損ねたくないから、悪くは書けないからね。なかなか世の中で言われている情報って正しくないよねってことですね。

 

玉嶋亮 その通りだと思います。

 

★騎手

 

予想屋マスター

 3つ目が騎手リーディング。川田騎手は絶好調ですけど。

 

玉嶋亮

川田騎手。上手いですよね、本当。一方で、ほとんどのシーンで人気を背負っちゃうので。『競馬の教科書』でまとめた表にもある通りで。川田騎手の複勝回収率は87%でした。これ、データをまとめた時に思ったんですが、いや、これはヤベーなと思います(良い意味で)。あと、いわゆる『勝負気配』の時に川田騎手を手配することが多いのも否定しませんし、その通りだと思います。一方で、そうじゃない時があります。理由は分かりませんけど、『先約』『シガラミ』『営業』。。。やっぱり仕事ですから、色々事情はあると思いますが、「川田騎手が乗るから、何でもかんでも勝負気配か?」って言うと、そうじゃない時も普通にあります。じゃあ、どうするの?ということですが、結局、騎手欄は見ないで馬を見ましょうね、というハナシしかないんですよね。それをすっ飛ばして、「先行意識の高い川田騎手」「馬群を捌くが上手い川田騎手」って、論理が飛躍しすぎなんですよ。

 

予想屋マスター

 その通りですね。それにしても、2022年の連対率が44%。多分過去にないんじゃないですか。川田騎手はすごいよね。

 

玉嶋亮

それもそうですけど、複勝回収率で87%。これはすごいですよ。

 

予想屋マスター

 川田騎手は僕が競馬を見始めてからの騎手の中でも今一番乗れている感じ。ピカイチです。

 

玉嶋亮

ちょっと脱線しちゃいますけど、多分、関係者はみんな乗せたいと思うんでしょうね。彼って、どこまでも「僕は仕上げてもらった馬に乗っているだけ」と黒子に徹するじゃないですか?これだけの実績を残している騎手なのに、謙虚ですよね。人間性も含めて、本当に凄い。ちょっと脱線したので、本題に戻しましょうか?予想で騎手は見ますか?

予想屋マスター

 僕は予想する時にほとんど騎手を見てないですよ。前にもお話をした通りで、最後に味付けする時にどうやって本命をどっちにしようかなって悩む場合とか、もうちょっと言うと、どっちをヒモに入れようかなとかという時ね。福永や横山とか岩田とかラチ沿いにこだわるジョッキーとか、あとはどちらかというと馬の気分を損ねないように外目に出すジョッキーとか。そういう時にトラックバイアスを含めてこのジョッキーだと内を突きそうだな、とか展開を想定する時に考慮するくらいで、騎乗が上手いから上位にしようっていう発想はないですね。

 

玉嶋亮

そうですよね。私もまったく同じです。よく「戸崎騎手ですけど、大丈夫ですか?」って質問をもらうんですけど、私の立場で言わせていただくと、「いや、そこじゃなくて、馬を見て。。。」というハナシでしかないです。大体、戸崎騎手は普通に上手いし。2023年のオークス終了時点でも、重賞は中山金杯(ラーグルフ)、ダービー卿チャレンジトロフィー(インダストリア)、ヴィクトリアマイル(ソングライン)で3勝を挙げています。いずれも好騎乗でした。

 

予想屋マスター

 リーディング下位のジョッキーでも、そんなに下手には乗ってないですよ。競馬学校を卒業して、レースでもちゃんと乗っているからね。リーディング上位のジョッキーが違うのは、ミスる確率がちょっと少ないくらいかな。イメージとして。

 

玉嶋亮

だから、リーディング下位の騎手はヘマをする確率は高いんですけど、それ以上に圏内に飛び込んだ時の配当バンと跳ね上がるので。

 

予想屋マスター

 そうだよね。

 

玉嶋亮

 あと、結構みんな勘違いしているのが、追える追えないのハナシ。『豪腕』って、確かに居るんですけど、芝オープンで騎手の仕事って、直線まで如何に脚を温存するか?ですからね。このクラスって、地方競馬の馬とは違うから、道中でバシバシムチを打って「走れオラオラー!」ってほとんどないじゃないですか?強い馬ほど、ほとんどの場合はスピードがあって且つ気性もキツイから、如何にして暴走させないように抑えるか?が騎手の仕事です。

 

予想屋マスター

 競馬の原理原則として、どの騎手を買っても期待値はほぼ75%~80%に収束しますよね。そういう目線で見ると、去年に関しては川田騎手を除けば、ほぼ期待値通り。一方で的中率を考えると、上手い騎手を買った方が当たる確率は多少高くなるかもしれないけど、馬券の回収率をこだわる目線で見ると、騎手はそこまで気にしなくていいねって感じです。

 

玉嶋亮

あと、騎手に執拗にこだわっちゃうと、ガツンと回収して跳ねる馬券が取れないですからね。

 

★血統

 

予想屋マスター

 次は血統ですね。

 

玉嶋亮

 血統については、もう何にも言えません。

 

予想屋マスター

 僕は一つだけあって、もう昔から、『血統好きの馬券ベタ』っていう格言があって、競馬の馬の血統って、全てが人間でいうと、超一流なんです。だってお父さん全員がG1馬なんだから、プロ野球選手に例えるとお父さんが、イチローなのか?松井秀喜なのか?清原和博なのか?の違いくらい。

 

玉嶋亮

 清原さんと言えば、お子さんが慶應高校と慶應義塾大学の野球部で活躍されていますよね?やっぱり、すごいDNAだなと思いました。ごめんなさい、脱線ですね。続けてください。

 

予想屋マスター

 あと、初芝とか初ダートとか、初物条件の時に多少参考にするってのは同意できるけどね。ただ、それもみんな分かっているから売れるし、前走が芝の2000mで、今回は、芝の2400mみたいに、多少条件が変わったところで馬が激変するわけない。過去のレース分析をきちんとできていれば、血統とかに頼らなくていいよねって話をしているだけ。血統が全く関係ないと言っている訳じゃないんだけど、血統に頼らずに予想はできるよねって。だから僕は血統を全く見ないって言っているんですけど、実際見なくていいよね。

 

玉嶋亮

 その通りだと思います。

 

★持ち時計

 

予想屋マスター

 次は持ち時計。これはどうですか。

 

玉嶋亮

持ち時計は本当に参考でしかないですよね。トロワゼトワルがマイルで世界レコードですね。あとテイエムスパーダが世界一のスプリンターかと言われても、それも違うし。

 

予想屋マスター

 やっぱり時計って競馬ファンにとってものすごく分かりやすい指標なのでありがたがるけど、テイエムスパーダのレコードが出た時って、未勝利でも下手すると重賞級の時計が出ているんですよ。

 

玉嶋亮

はいはい。

 

予想屋マスター

 時計が速い日は他のレースも時計が出ているわけで、その補正をするって意味ではスピード指数はアグリーなんだけど、スピード指数も結局時計しか見てないねって話になっちゃうんだよね。競馬ファンの予想で理解できないのは、例えば、高速馬場で時計が出ている日ってなると急に、全出走馬の持ち時計比較が始まるわけですよ。持ち時計がいい馬って、時計が出ている馬場で走ったことあるだけのことが多い。つまり、時計がいい日に走ってさえいれば、持ち時計速いよねと。一方で、時計が速い馬場で走ったことがなければ、その馬は持ち時計を持ってないよねって話でしかない。やっぱりちゃんとした能力比較ができないと、持ち時計みたいなワンファクターの予想に頼りやすいよねとは思います。

 

玉嶋亮

 持ち時計と高速馬場について、私は持論があって。高速馬場で逃げ切る馬って総じて強くないですよね?

 

予想屋マスター

そうですね。

 

玉嶋亮

 一方で、内前有利のトラックバイアスかつ高速馬場で、ドンと差してくる馬は、強いパターンが多いと思いますが、それについてはどうですか?

 

予想屋マスター

 高速馬場って、何が起きるかというと、同じラップで走っていても、馬にとってはペースが速くないんですよ。ラップ比較も難しくて、例えばそれこそトロワゼトワルが逃げ切った年の馬場だったら、道中の通過ラップも速いんですよ。つまり、最初の3ハロン比較でも1000m通過ラップでも他のレースと比較すると数字上は速く見えるよねっていう話。だからこそ、時計だけじゃなくて、ラップの数字だけを単純に比較しても意味がないから予想に使うのは非常に難しい。僕は、3場開催の場合は、1日36レースすべての時計とラップを見ているから、この日のこのコースのこの馬場状態でこのラップに価値があるかないかが分かるけど、ほぼ全ての競馬ファンには使いこなせないんじゃないかな?コンピュータでも使いこなせないくらいだと思っています。

 

玉嶋亮

 その通りで、いつも思っているのは、高速馬場の内前有利なトラックバイアスの時に、逃げ切った馬は強くないと評価することがほとんどです。

 

予想屋マスター

そうですね。後から出てくる軽いレースみたいな。

 

玉嶋亮

そうです。仰る通りです。

 

予想屋マスター

 やっぱり軽い馬場の時は、前が残りやすい。それは当然なんでね。だからやっぱり時計が速いってことは同じペースでもバテない。だから、前が残りやすいんですよね。

 

玉嶋亮

 逆に、内前有利のトラックバイアスで、後方から差してきているような馬は強いです。毎日杯のシャフリヤールとかそうですね。あと、桜花賞と阪神JFを制したリバティアイランド。この時も内前有利のトラックバイアスでした。

 

予想屋マスター

 あれは凄かったね。新馬戦の31秒台。

 

玉嶋亮

 ああいう競馬で勝つのは、やっぱり強いです。

 

予想屋マスター

高速馬場って、やっぱり時計が速いだけあって、外を回しちゃうとダメなんですよ。逆に、差してきても道中内を突いてきている馬もいるんですよ。そこの微妙な判断は難しい。

 

玉嶋亮

 あれ何でしたっけ?ディープモンスターの関門橋ステークス?これは本格化したとかって言われていましたが、私はそうは思いませんでした。直線では、内に潜り込んでズドンでしたから。強いには強かったですが、それはオープン特別でのハナシで。重賞戦線だと、まだ通用するかどうか?は分かりません。

 

予想屋マスター

 8枠からうまく内に潜り込めたからね。

 

玉嶋亮

ビジュアル的に派手でも、あれは強くない勝ち方なんですよね。

 

★馬体重

 

予想屋マスター

 じゃあ、次は馬体重ですね。これはどうですか?

 

玉嶋亮

 見ないですね。調教後馬体重にしても、レース直前の馬体重にしても。。。見たところで、増減の原因を追及できませんから。見たところで、「だから何?」という結論にしかなりません。追い切りやパドックをしっかり分析できるなら有益な情報なのでしょうが、そこまでできないですから。落としどころというか。

 

予想屋マスター

 僕も見ません。僕の場合は前日に予想提供しているという理由もあるけど。馬が500キロあると考えると人間でいう10分の1。つまり馬の10キロぐらいの増加って人間でいう1キロ位。1キロ位なら人間でも測った時間や便の状況でそれくらい変わるので、関係ないよね。みんなプラスだマイナスだと大騒ぎするんだけど、その馬のベストが何キロなのか?そもそも分からないで言っているよね。

 

玉嶋亮

 そうなんですよ。リスグラシューとかグランアレグリアとかも、馬体重を増やしながら強くなったクチですかね?一方で、サリオスなんかは、馬体重がいきなり増えましたけど、しばらくは低迷していました。キャリア末期で、安田記念3着や、毎日王冠勝ちがありますけど。馬体が急に大きくなっても、強くなるとは限りません。

 

予想屋マスター

 だから、そういう目線で見ると、素人が見ても、パドックはまったく役に立たないと思っています。結局パドックを見ている時も競馬ファンは馬を診られないから、目先の数字に踊らされて、「プラス10キロだから太い」「マイナス10キロだから絞れた」と分かった風のことを言いますが、それが結果に結びついたかを全く分析していない。実際のところは、体重だけで馬のピークがわからないし、ベストの体重がいくつかも分かってないよねってところですね。

 

玉嶋亮

 その通りです。カラテって、急に強くなったじゃないですか。3勝クラスの時かな(若潮ステークス)。その頃前後に、いきなり馬体重が増えたんですよね。あの時には3勝クラスの馬がもう重賞勝てるぐらいのレベルだったんですよ。若潮ステークスを見て、「こんなに強い馬が、何故下級条件で燻っていたのだろう?」と気になって調べてみたのですが、馬体重の変遷を見ていくと、その時にいきなドンと増えたので、これが本格化ってこと?とは思いました。若潮ステークスで沈めたウインカーネリアンも、当時は今ほど強くなかったんですけど、それにしても強い勝ち方だったので、鮮明に覚えています。

 

予想屋マスター

 その情報を知っても、普段の予想としてあんまり生かしようがないですよね。

 

玉嶋亮

 そうなんですよ。「馬体重」云々を言い始めちゃうと、結局さっきの話と一緒で、色んなファクターに発散していっちゃうから。分からないから、ここはもう捨てようと。

 

予想屋マスター

 宝塚記念で外国馬ワーザーが30キロ減でも2着にきたり、去年の安田記念でもサリオスがマイナス22キロで好走したりと、大幅な馬体の増減で人気の落ちた馬が好走して波乱になるということも結構ある。だから、逆に人気が急落するようであれば、買いだったりすることもあるよね。いずれにせよ、馬体重はあんまり考えなくていいねっていう結論で間違いないと思います。

 

玉嶋亮

 ここで私言いたいのは、能力比較とトラックバイアスを見て予想が終わっているじゃないですか?そこに馬体重出てきたら、それって判断材料になるの?いうハナシでしかありません。だから、予想が濁ってしまうというか。結局、見ない方が良いんですよね。

 

予想屋マスター

 僕も全く見ていません。よくTwitterで、「マスターの本命馬がマイナス20キロだけど大丈夫?」って質問くるけど、大丈夫だからそのまま買ってくださいとしか言いようがない笑。 

 

★常識・格言

 

予想屋マスター

 じゃあ次行きましょう。常識・格言です。これも全く役立たないですよね。

 

玉嶋亮

これもさっきのデータの話と同じですね。

 

予想屋マスター

 夏は牝馬とか、長距離やG1は騎手で買えとか。叩き二走目は買えとか。じゃあ夏は牝馬って言うなら、朝から晩まで牝馬だけを買ったとしても回収率が上がるわけでもない。長距離、G1は騎手で買えというのは、既に売れて人気になっているし。もうちょっと言うとG1に騎乗する騎手はみんな優秀だし。

 

玉嶋亮

 私が思っているのは、常識・格言は説明できるんですけど、物知り博士になっても意味がありません。もうちょっと言うと。。。よく言われるのが、雨上がりって内が伸びやすいっていうじゃないですか。

 

予想屋マスター

 よく「何故そうなるの?」って聞かれるけど、学者じゃないし、馬場造園家の作業を朝から晩まで見ているわけじゃないから、それは分からんよ笑、って感じ。

 

玉嶋亮

 我々は予想屋だから、結局実務屋なんですよね。研究者ではないから、そんな学者が知るような知識は不要なんですよ。「こういう時は、そういうもんだ」ということだけ押さえておけば十分です。

 

予想屋マスター

 雨上がりだろうが、乾いていく過程だろうが、やはり外が伸びる時もあったりするわけですよ。結果が全てだから、冷静に目の前で起きていることから、その日のトラックバイアスを分析しましょうねで終わっていいはずなのに、今日はなんで雨なのに外も伸びるんですかねと言われても、「知らんがな」というハナシでしかない。

 

玉嶋亮

 どっちが伸びているかというそこまででも終わりでいいんですよね。時期によって、野芝オンリーの時もあれば、オーバーシードの時もある訳で。「内が有利か?」「外が有利か?」「どこを通った馬が好走したか?」事実関係だけを把握するので十分です。そこから先に進もうとすると、まあ、間違えます。

 

予想屋マスター

 競馬ファンは、昔から叩き二走目を買えとか言うけど、不思議なのは、逆に二走ボケという言葉もあるんですよ。どっちなのって?結局さっきの話じゃないけど、みんな人間って都合のいい事象を都合のいいようにしか解釈しないから、自分の馬が走れなかった時には二走ボケって言って、買いたい馬がいる時には叩き二走目って言っているんですよ。

 

玉嶋亮

 ちょっと話題を変えます。最近、質問をいただいたんですけど、距離短縮があるじゃないですか?稼げる定石の1600mから1200mへの距離短縮、あるいは2000mから1600mへの距離短縮。それって、1発目が狙い目なんですよね。

 

予想屋マスター

 そうです。

 

玉嶋亮

 1発目って、様子見とか言って、みんな買いたがらないんですよ。分からないからどんとオッズが上がるので、そこをドンと狙いに行かないと。結局競馬ファンが好きなのはこれも2走目だから馬がその条件に慣れているっていう論理。慣れてきたから買うって言って、1走目で走らなかった馬が慣れて急に走るなんてことは少ないのに、オッズが急落しちゃうんで、期待値も下がりますよね。芝からダート替わりも、同じでしょう?

 

★根幹距離・非根幹距離

 

予想屋マスター

 次にいきましょう。これも好きな人いるね。根幹距離って、最初なんのことが分からなかったよ。あと非根幹距離も。

 

玉嶋亮

400で割り切れる数字が根幹距離で、そうじゃない距離が非根幹距離。

 

予想屋マスター

 だから何?ってハナシでしかない。

 

玉嶋亮

 非根幹距離のG1レースで、宝塚記念、有馬記念、エリザベス女王杯、菊花賞くらいしかないんですよね。結局、根幹距離でレベルの高いレースが施行されるから、ということだけなんですよね。G1レースのほとんどが根幹距離で施行されるから、根幹距離のレースレベルの方が高くて、かつ質が重くなりがちなのは当然です。

 

予想屋マスター

 G1レースのほとんどが根幹距離で行われているから、根幹距離のレースって、レベル高いよねって話をだよね。Twitterとかを見て、よく分からないけど、根幹距離はレベルが高いレースだとか、根幹距離はディープ産駒が走るとか、逆に非根幹距離は何かちょっとマイナーな血統が勝つみたいな話をしているのは聞いたけど。単純に賞金が高いレースだから、そこに強い馬が集まってきているだけだと思うんだけど。

 

玉嶋亮

 例えば、ダービーとジャパンカップって2400mでやるじゃないですか。目黒記念とアルゼンチン共和国杯って2500mですよね。それが逆になったら多分逆のことが起きるんですよ。たかだか100mしか違わないのに、そんなにレースの質が変わる訳がないじゃないですか?いつも言っているんですけど、100mしか変わらないんだから同じだと。ダービー、ジャパンカップと目黒記念、アルゼンチン共和国杯だと、メンバーレベルが違いすぎるから、そういうふうに見えるだけであってっていう話はいつもしているつもりです。でも、なかなか浸透しません。

 

予想屋マスター

 根幹距離かどうかは一切関係なく普通に1400mや1800mだろうが、普通に過去の成績を見て普通に能力分析とトラックバイアスを分析すればいいだけだよね。

 

玉嶋亮

そうです。例えば、阪神カップや中山記念がG1で賞金が高ければ、もっと多頭数で強いメンバーが集まり重いレースになって、前が垂れて差しが決まる重いレースになるはずです。

 

★長距離輸送

 

予想屋マスター

次は輸送。皆さん、輸送好きですね。

 

玉嶋亮

 大阪杯がタイムリーなネタですね。この前知ったんですけど、阪神競馬場の関東馬専用の厩舎の方が公道に近くて、馬にとってはストレスフルなんですって。

 

予想屋マスター

 どういうこと?

 

玉嶋亮

 関東馬の厩舎と関西馬の厩舎では、関東馬の厩舎の方が公道に近いので、車の騒音が激しいらしいです。だから、関東馬が不利だから負けちゃうみたいな。空前絶後の阪神三冠(菊花賞、天皇賞春、宝塚記念)を達成しているタイトルホルダーは、関東馬なんですけどね笑。

 

予想屋マスター

 よく分からないけど、輸送すると体重減るとか?移動は疲れるからストレスかかるのは同意できるけど。じゃあ、大阪杯で関東馬が勝たないよって言ったとしても、そもそも関東馬が、ここ何年もレベルが低くて、圧倒的に関西馬がG1で好成績をおさめている。一方で、輸送の影響を加味するんだったら、関東の重賞は関東馬が勝たなきゃいけない話になってしまうよね?その議論を度外視して、関西のレースに行ったら、関東馬が輸送の影響で最近勝っていないから今年も関東馬は来ないよねみたいな飛躍した話になっちゃうんですね。それも統計的には何の参考にもならないくらいのサンプル数のレース結果を見ただけであたかもすごいデータかのようにいうのがよく分からない。

 

玉嶋亮

ですから、そこの右のページにあるアストンタマチャン。(競馬の教科書より)

 

予想屋マスター

 本当だ笑。

 

玉嶋亮

新馬戦東京圧勝(関東)。東スポ東京圧勝(関東)、からの朝日杯FS(関西)で負けちゃった。

 

予想屋マスター

 関西が不得意って話にしたがる人がいるけどレースのレベルが違うだろって感じだけど。

 

玉嶋亮

 レベルが違うので。人間の世界だと例えば、この前までセンバツ高校野球やっていて。

 

予想屋マスター

 春の甲子園ね。

 

玉嶋亮

 これって、例えば、東日本の高校が地方大会で圧倒してきました。でも、その選手たちが関西大阪のハイレベルな全国大会に行って惨敗したからで、いや、それ輸送じゃなくて単純に大会のレベルが全然違うからでしょう?ってね。競馬でも、オープンクラスなら輸送は当たり前にありますが、下級条件で輸送って、ほとんどないんですよね。

 

予想屋マスター

 ほとんどないですね。今の時代って出走順も基本的には地元馬を優先するようになっているので。帯同馬をたまに連れていくこともあるけど、基本的には関東馬は関東ブロックで出ることが多いですね。

 

玉嶋亮

ですよね。連れて行く意味がないというか。よっぽど何か期待されている馬が東京でデビューするとか。あるいは、ダービーを狙っている馬が東スポ杯や共同通信杯で東京コースを試走させてみたい、なら分かるんですけどね。まあ、レアケースですから、これは追いかける必要性は感じません。

 

予想屋マスター

 僕は当たり前の話をしていて、道悪適性、距離適性、コース適性とかもそうだけど、多くの競馬ファンが見ようとするのは、レース内容ではなくて、過去の1着、2着、3着、着外の回数。例えば、今週の2023年大阪杯を例に取ると、阪神のコース適性でジャックドールが阪神の芝1着1回、2着1回、4着1回、着外1回という成績を見て、阪神が得意・不得意という話を始めるんだけど、そこじゃないんですよね。だって結局1着1回が未勝利戦だとしたら、G1の予想の参考になる訳がないよねと。逆に着外の4着がG1での強い内容だったら価値があるわけで。結局、コース適性をキチンと把握するためには、過去の全レースのレース回顧をキチンとして能力分析をするしかないんだけど、多くの競馬ファンは新聞に載っている記事を読むとか、楽な調べ方しかしないんですよね。そこは、手間を掛けてレース映像を見て、自分の眼と判断基準で判断しないと。

 

玉嶋亮

 仰る通りです。

 

予想屋マスター

 もし、関西に長距離輸送して、この馬が本来のパフォーマンス全く発揮できませんよねというのが2、3回続いたら、それはめちゃめちゃアグリーなのよ。ただ、G1に出られるレベルの馬なら最大限のパフォーマンスが発揮できなくても、未勝利だったら勝てるわけですよ。やっと2章終わった。ちょっとやりすぎたかな?

 

玉嶋亮

 全然良いです笑。第1章、第2章って、普遍的な大事なトピックで、この大前提を理解していただかないと、良い予想ができませんから、特に補足したかったので。

 

以上『改訂資料2025』より抜粋

(本編:計128,000万字)

 

新サービス 無料予想の配信

2025年より、新サービスとして、前項で紹介した『改訂資料2025』読者様向けの無料予想を導入します。年間を通じて競馬を楽しんでいただけるよう、重賞前日21時までに『週中予想』の印を絞り込んだ『最終予想』を読者様専用Discord(Kindle内にリンクあり)で配信いたしますので、是非ご利用ください。

 

改訂資料2025▼

https://amzn.to/4gEBKhH

 

※直近の予想配信

⇒金鯱賞

⇒阪神大賞典

※期間:2025年1月〜12月

 

メルマガ作成者:

玉嶋亮

メルマガ発行人:

予想屋マスター事務局

\なぜプロプランに人数制限しているのか?/
抽選申込みはコチラ
次回当選: 4/5 (土)AM11:00
この記事を書いた人
事務局スタッフ

予想屋マスター事務局スタッフ片山・麻生が担当しております。 ご意見、ご要望などいただけたら嬉しいです。

Copyright©sucmedia Inc. All rights reserved.