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こんにちは。
『競馬の教科書 別冊』(文末に紹介あり)で、予想屋マスターと共著した玉嶋亮で す。
私は10年ほど前に予想屋マスターを知り、能力比較や馬場読み( トラックバイアス)等のメインファクターを踏襲して予想していま す。
この度は、予想屋マスターの運営事務局様より、宝塚記念特別編と いうことで、その展望を配信する機会をいただきました。 それでは、早速ですが本題に入ります。
宝塚記念の展望
①馬場状態
例年は阪神競馬場が使い込まれた状況(開催末期)で施行されるた め、荒れた馬場状態であることが多いレースです。そのため、 差し、マクりが決まりやすい傾向があります。
しかし、今年も昨年同様、約1ヶ月半の養生期間を挟んで2週目の 開催であり、例年よりも良好な馬場状態で施行される可能性が高い です。
前週のマーメイドSは、高速決着の内前が有利のトラックバイアス だったので、宝塚記念の週もそうなると考えるのが自然です。 したがって、高速決着の前残りには要警戒です。
後ろからは届かずノーチャンスの可能性も否定できません。
昨年も、能力が傑出していたクロノジェネシスが悠々と直線半ばで 先頭に立ったのを尻目に、2、3着は前目から粘り込んだユニコー ンライオンとレイパパレでした。
とにかく、週末の馬場状態、トラックバイアスに注目したいところ です。
②好走する馬の傾向
いつも言っている通り、能力比較は最優先の予想ファクターです。 その上で、宝塚記念の場合は、「ある適性(能力)」にやや比重を かけます。
具体的には、耐久力型のレースで好走した馬を警戒します。分かり やすい例では、昨年のエリザベス女王杯でマクリから圧勝したアカ イイトのような馬です。
スピード一辺倒の競馬で凡走続きだった馬が、突如穴をあけるのが 宝塚記念ではよく起こります。
一方、①で触れた通り、高速馬場に寄ってくるほどそのチャンスは 半減し、スピード優位且つ前残りの競馬になる可能性が高くなって いきます。
また、例年の有馬記念、宝塚記念のレース質は非常によく似ていて 、耐久力型のレース質を好む馬が好走しやすい傾向があります。
グラスワンダー、ドリームジャーニー、リスグラシュー、クロノジ ェネシス。ラスト200mで垂れてしまうようなレースになれば、 どの馬も失速します。
その場合に台頭するのが、耐久力型の馬たちです。但し、先程の話 と同様に、内前有利のトラックバイアスであれば、垂れずに惰性で 押し切れてしまう軽いレース質になる可能性が高くなっていくので 、馬場を読み違えないようにしたいものです。
③隊列・展開</p>
パンサラッサが大逃げポジションは当確です。
問題は、後続がどこまでパンサラッサを自由に泳がせて、どこで捕 まえにいくか?自分で言っておいてなんですが、何とも言えません 笑。
中距離戦線(特にG1)の仕掛けどころは、騎手心理が多分に絡ん できます。仕掛けどころを含めた展開は所詮は水物なので、私はあ まり深読みしません。
読むのは隊列までで、ペース(展開)は深読みしません。隊列を予 想して、馬場状態、トラックバイアスをベースにして印を確定させ ていきます。
仮に前週同様、内前有利のトラックバイアスならば、パンサラッサ 、タイトルホルダー、それらを前目から捕まえにいくエフフォーリ アらに重い印を打たざるを得ません。
ヒシイグアスやデアリングタクトら後方勢は、前週のトラックバイ アスが引き継がれれば、苦戦する可能性が高いと思います。
④各馬の個別分析
週中にTwitterで書きます。
玉嶋亮『競馬の教科書』
https://twitter.com/keiba_tama shima
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おまけ 宝塚記念 金子さん「天の声」
宝塚記念は、とりあえず池添騎手を買っときな。どの馬に乗るかは 知らねえが、何と言ってもグランプリ男だからよ。
あと外国馬は、過去5年で連対率100%だから絶対くるぞ。(0 -1-0-0)。データは裏切らねえ。これだけは自信があるよ。
あと、注目すべきは枠連ゾロ目は2003年(ヒシミラクル)以来 18年連続で来てないから、そろそろ警戒しといた方が良いぞ。 枠連ゾロ目の出現確率は7.8%。そろそろ来るぜ。「 ヒシミラクルおじさん」とは、俺のことよ。
金子さんの買い目:枠連 1-1 2-2 3-3 4-4 5-5 6-6 7-7 8-8 以上8点
※金子さん・・・玉嶋が競馬と出会うきっかけを作ったアルバイト 時代の先輩
【玉嶋亮・著書の紹介】
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2022年 上半期 成績
年間予算の52%消化(32R)
的中率53%(17/32)
複勝チャレンジ除く 40%(10/25)
主力券種:馬単、三連単
回収率&主な的中:Twitterプロフィール欄
複勝チャレンジ:7戦7勝
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)