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CBC賞 予想のポイント
昨年は、1:06.0の日本レコードが飛び出しました。週末にならないと、どんな馬場状態なのかは分かりませんが、去年と同じと仮定します。
まず、走破タイム66.0秒ということは、平均11.0のラップタイムを刻んでいるということです。ここまで異常に速いと「行ったもん勝ち」に拍車が掛かります。去年勝ったファストフォースは、強引に先手を取って、上がり33.7でまとめました。逃げてこのラップでまとめられたら、後方からはノーチャンスです。
高速馬場かつ内前が有利なトラックバイアスの場合は、シンプルに 先手を取れる馬が圧倒的に有利です。馬の能力に関係なく、先手を取った馬がなんとかゴールまで惰性で凌ぎきるパターンが本当に多いです。また、惰性で押し切れる状況下であれば、ペースを落として力を温存するよりも、早め早めに行くことの方がメリットが大きいため、ハイペースなる可能性が極めて高いです。
こういう場合には、スタート200mでどのくらい速いラップを刻めるかがカギです。例えば、フィリーズレビューから参戦するアネゴハダ、テイエムスパーダは 12.0の速いスタートラップでしたが、それぞれ先行、逃げのポジションを取っています。このことから、今回も十分に先手を取れる素養があると考えられます。しかも、斤量は49kg、48kgと軽いことで、先手を取れる可能性がさらに上がりそうです。大事なのは、過去のレースの位置取りだけでなく、馬なりで先行したのか?それとも強引に騎手が促して先手を主張したのか?そして、その時のスタートラップは?をしっかりと検証することです。
3場開催 36レースの予想法
【質問】玉嶋さんはよく「プロとアマチュアは違うから、勝負レースを絞るべき」と言っていますが、やっぱり36レースあるならできるだけ参加して楽しみたいです。何か良い方法はないでしょうか ?
まず大前提で、我々アマチュアはプロと違って、競馬に費やせる時間が圧倒的に少ない状況に置かれています。個人差こそあれ、本業がフルタイムの人であれば、仕事がある日に競馬に費やせる時間はそんなに多くないはずです。土日に競馬ができる状況であっても、本気で勝ちにいくならば、トラックバイアスをチェックしたり、オッズをチェックしたりしなければならないので忙しいはずです。開催日に予想をしているようでは遅い。それを考えると、質の高い予想で馬券を買うためには、本当に時間がないはずです。プロである予想屋マスターは、平日に膨大な時間を費やして前週の全レース回顧をしています。そんな人たちとマトモに全レース勝負していたら、それはもう負け戦ですよ。
その通りだね。僕たちプロは、掛けている時間の量質ともに、申し訳ないけどアマチュアとは全然レベルが違います。玉嶋さんが言うように、アマチュアがやるなら、その人の能力にも依るけどせいぜい4,5レースが限界じゃないかな?
答えになっているか分かりませんが、アマチュアの立場で全レースやりたいなら、予想屋マスターの予想を買うか、N suzukiさん(Padock Lab)のMTPを買うかして馬券の検討をするかな?全レースに手を出して、質の高い予想をするなんて物理的に無理です。仕事以外の余暇時間総てを競馬に費やすなら、可能性は僅かながらあるような気はしますけど、それってもはや何のために生きているか分からなくなりそうですよね笑?
大体、アマチュアが36レース全部やろうなんて、甘すぎるよ!プロの僕がやったって、平日は前週の回顧で一杯一杯。金曜日に枠順が出てから、回顧で整理した資料を見て考えて、それでやっと質の高い予想が完成する。アマチュアにそこまでできないでしょう?
本当に耳が痛いです。さっきも言いましたが、全レースやりたいなら、時間を買うという意味でも信用できるプロから予想を買いますね。予想屋もピンキリですから。もし予想を買うなら、素人でも印は打てちゃうので、予想屋選びは吟味したいですね。
金子さん「不撓不屈」
宝塚記念では、枠連ゾロ目全通りを買う8点買いで大勝負に出た。 土曜日にハットトリック(枠連ゾロ目を1日に3回的中する大技) を達成していたから、流れ的に自信があった。
発走前に事件が起きたね。1枠1番オーソリティが除外。ここで「 枠連1-1が返還」。ゾロ目は、想定外の除外にも強い。除外でゾロ目が返還される瞬間が、俺はたまらなく好きだ。枠連1-2、 1-3は返還されてないからね。やっぱり枠連はゾロ目が最強よ。
ただ、オーソリティが除外になったことでレースのバランスが微妙に狂ってしまった。除外されてなかったらゾロ目が来てたと思うよ。「勝負に勝って、 試合に負けた」。俺にとっては、そういうレースだった。
今週は、早くも梅雨が明けた。流れは俺に来てる。 今週は、梅雨が明けて猛暑の小倉に照準を絞る。新感覚ファクター「MS」で、競馬界に革命を起こすのが、俺の使命だ。
※MS:猛暑指数
※金子さん・・・玉嶋が競馬と出会うきっかけを作ったアルバイト時代の先輩
【玉嶋亮・著書の紹介】
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2022年 上半期 成績
年間予算の52%消化(32R)
的中率53%(17/32)
複勝チャレンジ除く 40%(10/25)
主力券種:馬単、三連単
回収率&主な的中:Twitterプロフィール欄
複勝チャレンジ:7戦7勝
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)