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雑談
まずは、先週も的中ありがとうございました。馬連70倍、三連複370倍ですか?ぶっちゃけ、自分で予想した訳ではないので、買い目を仕込んでいる時に「これ、本当に大丈夫?」とちょっと不安になりました。マスターの予想だから、まあいけるだろ、とは思いましたが。。。
土曜日の中山7Rですね。あれ、僕も実はビックリしたんですよ。何にビックリしたかって、オッズがめちゃめちゃ付いてたんだよね。
オッズが結構付いていましたが、いつもと同じレートで馬券を買いました。それについてはどう思いますか?
これ、逆に玉嶋さんから教えてよ。大穴こそブチ込めってよく言っているじゃないですか?
マスターの予想に乗るなら、一定のレートで良いかな?と思っています。敢えてブチ込む必要がないと言うか。参戦できるレース数が多いから、収束の心配もないですし。自分の馬券で大穴にブチ込むことがあるのは、自分で予想しているから、「このレースは設計回収率○%」っていうのが大体読めるからです。チャンスなら、大穴だろうが躊躇なくブチ込みます。一方、マスターの予想を見ても、さすがに設計回収率までは読めません。だから、マスターの予想を使う時は、レート一定です。
なるほどね。僕の予想を使うなら、レート一定の方が良いと思う。レートを動かして上手くハマれば言うことないけど、裏目引いたら最悪だしね。やっぱり、僕の予想を使って馬券を買う会員様には、全員に儲けて欲しいと思っているので。
高回収馬券戦略『2歳戦の予想』
先週も言ったけど、2歳戦でもやることは同じですよ。新馬未勝利全部のレースを分析して、徹底的に能力比較。
レース見ていましたけど、ほぼ完璧な予想でしたね。真似しようとは思いませんけど。。。毎週そうですが、先週も2歳戦の新馬、未勝利、オープンのレースが10レース以上ありました。週明けに真面目に全部分析をしようとすれば、1レース30分だとしても、5時間以上掛かります。とてもじゃないけど、毎週毎週デビューする数十頭の新馬や、未勝利の馬を追跡し続けていくのは無理ですよ笑。アマチュアにこなせる仕事のボリュームをはるかに超えています。2歳戦を本気で予想しようと思ったら、芝オープンをやらずにこちらに専念するくらいで取り組まないと、予想の質を担保できません。そこまでして、取り組むの?というハナシで。だから、私は手を出しません。中途半端な予想で馬券を買って、マスターみたいなプロと打ち合い続けたら、長く続けていけば、絶対打ち負けますから。マグレで当たることはあるかも知れないですけどね。
当たり前すぎるよね笑。玉嶋さんみたいに、それをハッキリと言える予想屋は、あまりいないよね。例えば、穴をあけたシンリョクカ。① 2歳戦を全部分析した上で、「この馬の能力でも、通用するかも」とするのと、、、② この馬の新馬戦だけ見て、他の馬との相対比較をしっかりやらずに「新馬戦で素晴らしい走りだったから通用するかも」とするのは、全然意味合いが違うからね?僕はプロだから、当然①。厳しいこと言うと②で当てたのならマグレよ。新馬戦で素晴らしい走りをしても、クラスが上がれば全然通用しない馬なんて、ザラにいるからね。②でマグレ大勝ちしても、長く続けていけば、①の精度に敵う訳がないから、ジワジワとやられていくよ。馬券で勝ちたいなら、予想の質が担保できないなら、馬券を一切買わない。当たり前のことなんだけど、それで良いと思います。たまに大きいの当てて勘違いしちゃう人は、少なくないよね。
【結論 ワンポイントアドバイス】
2歳戦であっても、基本的にやることは同じで『能力比較』『馬場読み』。予想精度を向上させたいのであれば、2歳戦の新馬未勝利を全て分析する。それに尽きる。
『有馬記念』全頭診断【前編】
イクイノックス 大関
天皇賞(秋)の戦前に書いた評価と、基本的には同じ(以下リンク:バックナンバー)。古馬も含めて現役最上位クラス。タイトルホルダーらと同等以上イクイノックスが若干上か?)。
枠順はどこでも問題ない。ルメール騎手は、馬込みを嫌ってマイペースで運べる位置取りを選択する可能性が高い。「能力さえ出し切れば、勝てる」レース運びになると想定。末脚は強烈で、前目のポジションを取りにいく必要がない。外差しのトラックバイアスの方が良い。
天皇賞(秋) 予想コラム バックナンバー
https://www.keibariron.com/tamashima/61074.html
ヴェラアズール 大関
ジャパンカップでは、内から馬群を捌いてシャフリヤール相手に差し切ったのは高く評価。ポジションは下げて末脚勝負にかける可能性が高い。但し、天皇賞(秋)でイクイノックスに完敗だったシャフリヤールを物差しにすると、イクイノックスが若干優位か?外差しのトラックバイアスの方が良い。
エフフォーリア 大関
去年の年度代表馬。去年の勝ちっぷり絡も、現役最強クラスの能力があることは議論の余地がない。能力を出せれば好走可能。
デキや、好走できる状態なのかは蓋を開けてみなければ分からない。このメルマガが届く頃には、大手メディアを筆頭にポジティブな記事が乱発されると考えられるが、彼らは立場上、ネガティブな記事を配信できない。
私も偉そうなことを言っているが、エフフォーリアが好走できるかどうかが分かるなら、今頃億万長者。でも、そうではない。
この馬の場合は、好走できないリスクがイクイノックスやタイトルホルダーよりも高く、それをどう馬券に反映するか?シンプルそれだけ。
ジェラルディーナ 関脇
オールカマーは内前有利の条件で内に進路を取って快勝し、エリザベス女王杯はその逆で、外枠から大外を回して快勝。両レースとも、展開とトラックバイアスの恩恵を大きく受けている。
今回の牡馬四強に比べると、ワンランク見劣るということで、関脇。四強をまとめて負かすのは、かなりハードルが高い。クロノジェネシス、リスグラシューら牝馬の枠を超えたスーパーホースがいるが、例外中の例外。耐久力が求められる有馬記念では、牝馬は基本的に劣勢であり、減点材料。
タイトルホルダー 大関
天皇賞(春)、宝塚記念を圧勝しており、年度代表馬の筆頭候補。有馬記念を勝てば、当確ランプが灯る。
馬なりで先行でき、3,4コーナーも馬なり。勝負どころで軽く仕掛けると、鋭く加速してそのままリードを保って勝つ危なげのない競馬。シンプルに強い。
一方、、、
まったく死角がないか?と言われればそうではなく、去年の有馬記念は外枠から先行して脚を使い、最後はエフフォーリアの差しに屈して5着に敗れている。(去年は外差しのトラックバイアス)
要は、天皇賞(春)と宝塚記念だけを見て、まったく死角がないと考えるのはちょっと短絡的。この2レースは、ともに内前有利のトラックバイアスであり、タイトルホルダーに有利な条件だった。条件不問でG1を獲れる力があるなら、『横綱』に上げているが、現状はそこまで高くは評価していない。例えば、今回外差しのトラックバイアスでダイワスカーレットのように逃げ切ったら、「横綱審議委員会」に諮る。
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『有馬記念』番付【前編分】
横綱
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大関
イクイノックス
ヴェラアズール
エフフォーリア
タイトルホルダー
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関脇
ジェラルディーナ
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※番付の意味
1ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。
2ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。
秘密兵器
→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。
※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。
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以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。
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玉嶋亮
メルマガ発行人:
予想屋マスター事務局
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)