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【玉嶋亮メルマガ特典】資金管理シート
こんばんは!玉嶋です。
目次
高回収 事例紹介 はね氏
2022年に回収率134%を記録したはね氏をゲストに迎えて、その事例を紹介したいと思います。
◆自己紹介
はじめまして。はねと申します。年齢は28歳。2年前に競馬の教科書を読み、著者の玉嶋氏の馬券の向き合い方に共感して以来、彼の背中をずっと追ってきました。
◆1週間のルーティン
・週中(能力比較)
能力比較では、JRA-VAN を使って、出走予定馬全頭のレース動画を繰り返し見て分析します。…これだけです。
データ分析等は、何もしません。データ的なプラス要素・マイナス要素も結局はオッズに集約されると考えているからです。
例えば、1着を取れる力はあると判断した馬が、何らかの要素で多くの馬券購入者の心理に買いづらい影響を与え、人気を大きく落としてオッズがついている機会が散見されます。このような状況に遭遇した場合にのみ、馬券を買うチャンスが訪れます。
逆に、1着には能力的に届き得ないと判断した馬が、何らかの要素で人気をしている場合は、消しや評価を落とせる根拠になったり、あるいは、1着を取れる力があると判断した馬が人気している場合は、妥当な評価として消せない人気馬として考慮したり、レース見送りの判断基準としたりしています。
100円の馬券を買えば、我々馬券購入者は、常時25円程度の参加料を払わなければなりません。したがって、回収率100%を大きく超えていくためには、はねさんが言う通り、馬券を買えるレースを徹底的に吟味する必要があります。
・土日(トラックバイアスの確認)
当日開催されたレースを繰り返し分析して、トラックバイアスを確認します。分析すべきレースは、芝全レースです。未勝利戦等、下級条件の場合は、圧倒的能力差が支配的であり、トラックバイアスの影響が限定的であることが少なくないことを頭の片隅に置いて馬場の分析をします。
トラックバイアスに関してもう少し踏み込んで言うと、内外前後どこが有利か?に注目します。クッション値や風向きがどうか等の影響があることは否定しませんが、内が有利か?外が有利か?に比べると、その影響は極めて限定的です。したがって、それらも全て込みで、内外前後の有利不利だけを見ておけば良いと考えます。
コース形状も考慮はしますが、コースに関しては、コーナリング能力が問われやすいかどうかのみを考慮しています。◯◯コースは一般的に内枠先行が有利。というような情報は私はあまり考慮していません。
繰り返しになりますが、あくまで当日のそのコースにおいて、内外前後どちらが有利か?に焦点を置いています。
例えば、一般的に内枠先行有利といわれているコースが、実際に確認してみると、様々な要因が絡みあって外差し有利に働いているケース等があります。その時は、チャンスと考えられます。要因に関しては複雑すぎて私には分からないのと、馬券とはあまり関係ないので考え込まず、実際に繰り返し目で見て得た情報だけで判断します。
◆競馬の教科書、予想屋マスターを知って、変化は?
馬券で勝つことだけに限っていえば、特別な才能は要らないのだと気付きました。また、裏技や裏道などは、何一つとしてありません。現実は、地味なことの繰り返しでのみ、勝ち筋が見えてきます。
栄光に近道なし。
◆つづき
玉嶋さん、予想屋マスター、Paddock Labのsuzukiさん等、10年、20年に亘って、勝ち続けてる人間が行き着いた結論が共通して「それしかない」と言うのだから、馬券に過度な期待をすることをやめました。
彼らは、常に私の道標になっている存在で、経験に乏しい時期から結果が出せているのは、彼らのおかげです。本当に感謝しています。
私が当時学生で競馬を始めた時、予想屋マスターをコピーしていけば、なんとなくいけそうだというところまでは分かったのですが、あっちはプロ。全部コピーするなんて絶対無理だし、どこかで線引きをして、アマチュアでもできる方法を考えなければならないと思いました。
じゃあ、具体的にどうする?
1年目は、1週間のルーティンをどうするか?参戦クラスをどこまで拡げるか?レートはどうするか?ファクターはマスターを踏襲すれば良いからOK。手探り状態で、進むべき方向を教えてくれる人も、誰もいませんでした。この時は、どこに進んでいるか分からない状態で、競馬をやめていてもおかしくなかったと思います。苦労話は売り物になりませんが、この時期は苦しみました。2年目は、今私がやっていることがなんとなく形になってきた年で、回収率100%も超える等、成果も上がりました。そして、3年目以降で、ようやく自分の今のスタイルでメドが立ちました。
◆2022年の成績(参戦レース数、的中率、回収率、勝てるようになって生活や心境の変化は?)
2022年成績
参戦74R、的中率20%、回収率134%
これを継続すれば勝てるだろう。ということをルールに沿って淡々とこなしているだけなので、レース結果に対して、感情的になったり一喜一憂することは一切ありません。負けた時に、取り返そうと熱くなったりするなどの、いわゆるギャンブルの罠ともいわれるような心理状態に陥る隙がなくなります。
また、馬券の収支結果も「経過を観察するだけ」というスタンスなので、仮に結果が出ないにしても、なぜ結果が出なかったのかを考えて、改善点を抽出して次につなげるだけ、という構え方でいるので、将来の馬券結果に対する不安もありません。
◆2023年の計画(予算、カテゴリー(芝orダート、クラス))
・午後レース(芝ダ問わず)3勝クラス以上メイン
※能力比較だけを終えているレースを数レースやや広めに構えて(自分の可能な範囲で)、枠・トラックバイアスの状況を踏まえて参戦レースを最終的に決め、深く踏み込んでいこうと思っています。
予算上限170万円
(見込み)150万円
設定回収率 130%
◆その他
少し面倒かも知れませんが、収支管理などはExcelでの管理をおすすめします。その方が、投資回収の内容や馬券別の回収率なども出せて、考察できる内容も多いです。さらに、私は馬のメモなどもExcelでリストにして管理しています。
今年は個人的な戦略として、期待値の高いレースの遭遇確率を上げるために、多少の負担は承知で手を出すレースを可能な範囲で広げるので、その際もリストの方が、スマホ(JRA-VAN)に残しておくだけよりも管理が楽です。
Twitterでも言っていますが、収支管理はExcelがオススメです。事前に計画を立てておき、それに沿って運用。PATでは、結果を見ることはできますが、未来のことは計画できません。だから私は、Excel管理。
高回収 馬券戦略『前走不利の見極め』
【質問】不利を受けた馬について、マスターと玉嶋さんは、どこに注目していますか?前走で不利を受けた馬の取捨や取扱いの判断基準は、どういうところでしょうか?
これは大事ですね。不利を受けた馬を次走で評価するかどうか?って、ポイントは単純です。「不利がなかった場合、能力的に通用する水準か?そうでないか?」これだけです。
そうそう、それだけ。出走馬の過去レースを分析して、不利がなければどれくらいのパフォーマンスを出せるの?を1頭ずつ見ていくしかない。例えば、シルクロードステークスで勝ったナムラクレアは、北九州記念とスプリンターズステークスで明らかに能力を出し切れていませんでしたが、函館スプリントステークスだけ走れば通用するよね、という見方。ちゃんと分線すれば、現役トップクラスのスプリンターですからね。
最大出力は、過去のレースからどの程度か?を把握するということですね。そこまでやらないと、高精度の予想をするのは難しいと思います。突き詰めるというか。前走不利を受けた馬を見つけるだけなら、カップラーメン作る間にできますよね。インスタント予想。
カップラーメンw でも、確かにそうだね。テキトーに不利受けた馬を推しとけば、もっともらしいこと書けるから。合っているかは別として。
これって、めっちゃ楽ですよね?テキトーに何レースも、前走で不利受けた馬を「面白い穴馬」とか言っておけば、そりゃマグレで1,2レースくらいは圏内にきますよ笑。こんなんで儲けられるほど競馬は甘くないし、子供騙し。読者にとっては百害あって一利なしで、読んでいただくに値しません。「面白い穴馬」を、メルマガで玉嶋が乱発し始めたら、私がマスターだったら、玉嶋のメルマガを即クビにします。
玉嶋さん厳しいなー笑。でも、言っていることは分かりますよ。無料メルマガとは言え、会員様の貴重な時間を割いて読んでいただいているコンテンツですからね。手間日間を掛けて、ちゃんと中身のある予想をしていくのが我々のやり方ですからね。それができない手抜き予想を配信するなら、ウチでは要らないよ。
大事なことなので言い続けますが、本気で精度の高い予想をするためには、時間を掛けて、普通に地味にやる以外ありません。私の場合はアマチュアですから、300時間掛けて、芝オープンクラス200レース弱のレースしかこなせません。これでも、まあまあしんどいですけどね。それ以上手を拡げて、マスターみたいな人と打ち合うのは、無謀以外の何物でもありません。
【結論】
前走不利を受けた馬が通用する水準かどうか?を判断するためには、出走馬全ての序列や力関係を把握しておく必要がある。また、そこまでやらないと、馬券の期待値は見えてこない。
『東京新聞杯』展望
ウインカーネリアン、エアロロノア、ジャスティンカフェ、ナミュール、ピンハイら、上位人気を背負いそうな馬が拮抗している(番付)。
・ウインカーネリアン
ポイントは、ツイートした通り。高速馬場寄りの馬場である方が惰性で押し切りやすくなるので、この馬にとっては好都合。MTP72と高いが、負ける時はコロっと負けると思っている。馬場状態、トラックバイアスに敏感。
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1619832298735812608?t=LJRx3WAtvTPasbecvaroxg&s=19
・エアロロノア
時計が掛かって、前が止まりやすいトラックバイアスの方が良い。
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1620010062042513409?t=dlil9pki_0G63UFvbYDGJw&s=19
・ジャスティンカフェ
ハイレベルな毎日王冠でダノンザキッド、レイパパレに先着。MTP75でも、驚きはない。メンバーの中では能力最上位(傑出とまでは言えないが、最有力)。エアロロノアと同様に、前がバテやすいタイムの掛かる馬場の方が良い。高速馬場に寄ってくれば、圏外に飛ぶリスクも。
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1620730281723559937?t=ICbq_GHyBF4FvRRFjcYM8A&s=19
・ナミュール
秋華賞2着だが、ファインルージュとはタイプが大きく異なる(能力的には同等レベル)。コーナリングがあまり上手くなく、加速力も乏しい(ファインルージュは、これらが秀逸)。エンジンが掛かった時の末脚は強烈だが、立ち遅れたら差し損ねリスクがあることを頭に入れておくべき。
『東京新聞杯』番付
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関脇
ウインカーネリアン
エアロロノア
ジャスティンカフェ
ナミュール
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小結
ピンハイ 他
(作成中)
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前頭以下
シュリ 他
(作成中)
秘密兵器
オニャンコポン(一発穴馬)
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番付の意味
1ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。
2ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。
秘密兵器
→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。
※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。
以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。
メルマガ作成者:
玉嶋亮
メルマガ発行人:
予想屋マスター事務局
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30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)