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◆自己紹介
はじめまして。やる気と申します。 30歳会社員です。初めて馬券を買ったのは2022年2月の阪急杯です。 同年の6月頃から『競馬の教科書』を読み始めました。
◆1週間のルーティン
・月曜日(コース確認)
参戦予定レースのコースを確認します。確認するのは主に以下①②③。①1コーナーまでの長さ、②コーナー曲率、③最終コーナーからゴールまでの距離。①②③は、能力比較後の人気馬の割引/穴馬の加点の検討材料とします。それをするための事前準備を、月曜日のうちに済ませておきます。
月~金曜日(能力比較)
1頭ずつ、自分が参戦するレースの出走馬について、過去のレースより全頭分析を行います。過去のレースから、好走パターンや勝ち上がり方を確認し、併せて負けを含む直近の5レース、あるいは1年前までのレースを確認します。
ー玉嶋コメントー
好走パターンと最大出力を最低限押さえておけばOKと思います。敗因は、世間で言われているほど、大事ではありません。
ーつづきー
具体的には、各馬のキャラ、好走パターン、トラックバイアス、ペース(ラップ)、メンバーのレベル等を検証します。週中予想では、枠順・TB・想定オッズを考慮せず、純粋な能力評価で大まかな印を打つことに留めます。
ー玉嶋コメントー
ここで大事なのことは、能力比較までに留めることです。ここに「開幕週だから、逃げ馬に下駄を履かせよう」などとは、一切考えないことです。例えば、京都記念にはユニコーンライオンが出走しており、これと言った逃げ馬が居ませんでした。『開幕週の単騎逃げ』によって、ユニコーンライオンは人気を背負いました。蓋を開けてみると、トラックバイアスは内外フラット。ユニコーンライオンは典型的な『過剰人気』に祭り上げられました。開幕週に内前有利なトラックバイアスが出現しやすいのは否定しませんが、週末を迎えていないのに、馬場読みの想像を膨らませてしまうと、「●●しか見えない」盲目的な状態に陥ります(後に退けなくなる)。ニュートラルな状態で判断できないと、判断力が鈍ります。そんな状態で、果たして競馬で勝てるでしょうか?
京都記念でユニコーンライオンが過剰人気になった一連のツイート
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1626008871126073344?t=479W1dAbA7eGxot71SEuhA&s=19
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1624975989880258560?t=WvPXnaLRRCQ7o3ez4_APpQ&s=19
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1624902468600758272?t=e9EEZHly8kIlKSV-7rqHuQ&s=19
ーつづきー
その際に、特に注意していることは、週中想定オッズを見ない事です。理由は、その時点の穴馬が異常に気になってしまい、加点要素を探しすぎてしまう事と、人気馬の減点要素を粗探ししてしまうからです。要は、中立的に分析をすることができず、ブレてしまいます。想定オッズは能力比較のノイズでしかありません。オッズは、馬券が発売されれば分かりますから、あまり前のめりにならないように気を付けています。
ー玉嶋コメントー
予想は予想、馬券は馬券。競馬の教科書でもある『予想と馬券は切り離せ!』のハナシですね。
ーつづきー
想定勝率が高いと見込まれる馬を◎とし、◎に能力的に多少劣っていても、トラックバイアスや展開次第で逆転の目がありそうな馬を△とし、それ以外は無印とします。この手順で大事なことは、◎、△の馬の頭数は制限しないことです。枠順発表後、各馬のキャラに準じたある程度の隊列をイメージしておきます。
ー玉嶋コメントー
メルマガで配信している『番付』を作るイメージですね。JRA-VANでは、特別登録のある馬に印を打てる機能がありますから、このやり方が現実的だと思います。(私も同じやり方です。『番付』は、分かりやすく解説するための道具)
ーつづきー
・【土日】(TB確認・馬券購入)
土日に行われる芝レース全てを確認し、トラックバイアスを確認します。内外どちらが有利か?高速馬場かどうか?に着目します。ここでは、下級条件であるほど単純な能力差での決着が多数を占めるので、偏った見方はしないよう気を付けます。
ー玉嶋コメントー
競馬の教科書で言及した『馬場読み』のハナシですね。
ーつづきー
その後、週中の能力比較を軸に参戦予定レースで想定期待値(想定勝率×オッズ)が1を超えると想定できる馬を判断します。
当たり前ではありますが、同じ1.5の想定期待値であっても。。。
①勝率30% オッズ5倍
②勝率10% オッズ15倍
③勝率1% オッズ150倍
①②③いずれも回収率150%であり、収束の問題を考えると①が理想的です。玉嶋さんもそう仰っていますが、私はあまり気にしていません。想定勝率は多少前後して誤差のあるものですから、想定回収率100%を大きく超えていれば、それ以上のことは気にしません。
さて、ここまで来たら馬券を買う局面ですが、私のこだわりで、締切10分前まで辛抱強く待つようにしています。理由は、ギリギリまでオッズを見て急落がないか等、可能な限り確認したいからです。基準オッズを事前に決めておき、迷いが出ないように覚悟を決めて、時間が来たら購入の可否を判断します。事前に馬券を仕込まないといけない状況である日は、馬券を買いません。
ー玉嶋コメントー
馬券を仕込むタイミングは、人それぞれ都合や妥協できるラインがあると思いますから、各自判断で良いと思います。但し、人気馬であればあるほど、直前にオッズが急落しやすいので、この場合だけは直前購入を推奨します。基準オッズを決めておいて、下回れば撤退。私の場合ですが、晴天で馬場を読みきれているような場合には、メインレースを朝に買ってしまうこともあります。
ーつづきー
◆競馬の教科書、予想屋マスターを知って、変化は?
駆け出しの頃、ファクターや専門用語が多すぎて、何から手を付けていいのかサッパリ分かりませんでした。今思えば「こうだ」ではなく「こうなって欲しい」と、想定期待値ではなく、希望的観測で馬券を買っていたように思います。しかし、玉嶋さん、予想屋マスターらが有益な情報を発信してくださっている通り、全てのファクターを網羅せずとも、実効性の高いファクターに注力すれば、再現性のある、精度の高い予想をできることに気付き、道が拓けました。
◆2022年/2023年四半期成績(参戦レース数/的中率/回収率)
2022年成績
参戦:171R / 的中率:23% / 回収率:123%
2023 1Q成績
参戦:23R / 的中率:30% / 回収率:249%
累計回収率 144.7%
◆ルール設定
昨年は、8月までルール設定を行っておらず、かなりのレース数を消化してしまいました。玉嶋さんのツイート等を参考にして、9月以降は以下①②③のルールを設定しました。
①2レース/週以内
②芝3勝クラス以上
③¥10,000/Rが上限
◆2023年の計画(予算・カテゴリーetc...)
・年間予算 52万円
・3勝クラス以上 芝
・メイン券種:単勝、馬連、馬単
まだまだ収束には至っていませんが、勝っている先輩方のやり方を踏襲して、その後は自分の形にアレンジしていけば、勝ち続けられると信じています。
ー玉嶋コメントー
上手くいっている人を真似することは、とても良いことだと思います。それを続けていくうちに、「こうアレンジする方が合理的では?」が出てくると思いますので、色々試してみれば良いと思います。(間違ったら、戻せば良いだけ)
ーつづきー
◆その他
既に資金の管理を行っている方は多いかと思いますが、昨年9月からGoogleスプレッドシートにて馬券種等々を含めた収支の管理を行うようにしてから、馬券に対してのフィードバックの濃度が大きく向上したと感じるので、強くお勧めします。
私自身、数年連続で結果を出している訳ではないので、これからも勝てるよう可能な努力は可能な限り効率よく行って、まだまだ油断せずに模索し、向き合っていこうと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
『桜花賞』『NZT』複勝チャレンジ
桜花賞は、リバティアイランドが1強。これについては、誰が見ても大体同じような評価だと思います。『鉄板か』?阪神JFは、ビジュアル的に大外一気の派手な勝ち方でしたが、レースをよく見ると3コーナー手前まではそれほど大外を走っておらず、4コーナーから直線に向かって徐々に外へ持ち出す競馬。要は、大きな距離ロスなく、フタもされず恵まれました。当時のトラックバイアスは内外フラットだったことを考慮すると、「一番強い馬が、あれだけ恵まれれば、そりゃ圧勝するよ」という内容。
阪神JFは、前述した通り恵まれました。じゃあ、桜花賞は?答えは「分かりません」です。大きなトラブルやコースロスがなければ、この馬が勝つ可能性は極めて高いと思います。
一方、、、
桜花賞で恵まれるか?トラブルが起きないか?は、予想のしようがないのです。先日、マスターと『プロアマ対談』の収録をした時に、ある話題で盛り上がりました。
ー対談内容抜粋ー
ポツンは読みようがないよねー。
結果から、恵まれたってことは言えるんですけどね。予測不能です。先日のスカーフェイス(大阪城S)みたいな。あんなの、奇跡に近い。(スタート直後に外枠から内ラチ沿いへワープし、中団で周りに馬が少ない状態。ほぼポツン)
恵まれたレースを見た時に、次も同じとは限らない、というところが大事だよね。
そうです。特に、前走で離れた2,3番手で勝った次走なんて、地雷のパターンが多いですからね。また同じになれば良いんですけど、そうならないリスクがある訳で。クラスが上がっていけば、なおさら。ちゃんとレースを見ておかないと、これを区別できませんから、多くの人がこれに飛び付きます。その結果、我々みたいにちゃんと競馬を予想している人間が、妙味のある馬券を獲れます。最近だと、中山金杯、小倉大賞典で惨敗したレッドランメルト。ポツンで3勝クラスから勝ち上がってきた馬が、重賞の壁にぶつかって飛びやすいパターンの典型でした。
ー対談内容抜粋 おわりー
当たり前すぎるのですが、恵まれるかかどうか?なんて、誰にも分からないのです。「恵まれれば」は、当然その逆もあり得る訳で、それは不確定要素として考慮する必要があります。
リバティアイランドの場合で言うと、負ける可能性のシナリオを描くと、①極端な内前有利TB、②スロー前残り、③3,4コーナーで詰まる、フタをされる、④勝負どころで渋滞を起こし、大外で大きな距離ロス。。。他にもありますが、代表的なリスクを挙げると、①②③④です。複勝チャレンジに焦点を当てると、1.1倍や1.2倍では、とても手が出せません。ましてや、今年はレベルが低いとは言っても、予選を勝ち抜いて桜花賞に駒を進めた優駿です。
致命的な不利を受ければ、圏外に飛ぶリスクは十分あるよね、ということで、複勝チャレンジしたいなら、1.5倍くらいあれば期待値十分と言って良いと思います。「おいおい、そんなに付く訳ねえじゃんw」というツッコミが入りそうですが、ダービー卿CTで2着のジャスティンカフェも、桜花賞と同じような構図(1頭だけ能力傑出)でした。
◎ジャスティンカフェ 1.7倍
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1642058721374384128?t=DWsCR4uKiB7iGqksYK5lzg&s=19
流石に1.5倍もつくことはないでしょうから、リバティアイランドを軸に据えて、馬連&三連複で高配当の買い目だけを仕込むオーソドックスな馬券が現実的な落としどころかと思います。例えば、京都記念や日経新春杯のようなケースです。
オマケで、NZTにはドルチェモアが出走します。この馬は、皐月賞を勝ってもおかしくないくらいの水準ですが、何故かNZTへのローテーションでした。この馬の場合は、安定した先行力がある上に、相手は皐月賞に出られなかった面々がほとんどです。そういう意味では、リバティアイランドとは異なり、圏外に飛ぶシーンをイメージしにくいと言えます。したがって、基準オッズは、1.5倍より下げても良いと思います。
『桜花賞』番付
横綱
ーーー
大関
リバティアイランド
ーーー
関脇以下
その他
ーーー
※わんぱく相撲レディース番付
(世代限定牝馬G1)
番付の意味
1ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。
2ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。
秘密兵器
→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。
※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。
●書店リスト 全国297店舗
https://twitter.com/keiba_tamashima/status/1624029075600973824?t=HALeKnv6xNkQ8XrSFKWShA&s=19
メルマガ作成者:
玉嶋亮
メルマガ発行人:
予想屋マスター事務局
★新刊★ 予約開始!! ¥1,980
『競馬の教科書』~発想を変えるだけで回収率は上がる~
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)