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こんばんは!玉嶋です。
早速ですが、今週末の『中山記念』予想のポイント、番付について、玉嶋の見解をお届けします。
●馬連予想大会 番外編
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中山記念 番付(あいうえお順)
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横綱
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大関
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関脇
ソールオリエンス
ヒシイグアス
イルーシヴパンサーは…?
エルトンバローズは…?
つづき フルオープン番付▼
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番付の意味
1ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。
2ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。
秘密兵器
→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。
※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。
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今週も、先週に引き続き、新発売『重賞アナリティクス 分析本』の一部を抜粋してお届けします。今週は、ソールオリエンスとエルトンバローズ。
2023年 有馬記念 ドウデュース(ソールオリエンス)
玉嶋亮
次にいきましょう。有馬記念のドウデュース。これは、着差以上に強かったですね。
予想屋マスター
トラックバイアス自体は、インが有利ではなかったんだけど。ただ、冷静に振り返ると、2,3着馬がポツン、ポツンでいずれも単騎逃げに近い展開に恵まれた。それらが残っている中で、大外からマクって差し切ったのを考えると、強かった。
玉嶋亮
はい。ただ、ドウデュースの勝ちパターンって、やはりダービーみたいに気分良く後方で脚を溜めた時なので。それを考えると、武豊騎手は「すげーな」とも思いました。
予想屋マスター
そう意味で言うと、ドウデュースも、その能力を最大限に引き出した武豊騎手も凄かった。イクイノックスがいなくなったから、ドウデュースは2024年どこを目標にするんだろ?改めて海外に行くのかな?ちょっと分からないけど、国内でレースを使ったら、ドウデュースは1枚力が抜けているよね。
玉嶋亮
最大出力で言うと、スターズオンアースよりは上かな?イクイノックスがジャパンカップで引退した現時点で、リバティアイランドか?ドウデュースか?という感じ。スターズオンアースは、ちょっと見劣りします。
予想屋マスター
うん。でも有馬記念を見た直後の一番の感想はルメール騎手の「上手いよねー」だった、大外枠からの発走のスターズオンアースを離れた2番手に出していける騎手はルメールしかいないと思う。
玉嶋亮
いや、もうね。この大一番で、スタートをバシッと決めますからね。古馬大将格だったハーツクライで、ディープインパクトを沈めた時も、こんな感じだったと思います。
予想屋マスター
いや、もう。。。本当に凄みがあるよね。
玉嶋亮
スタートをバシッと決めて、そこから先は、多分アドリブなんでしょうね。
予想屋マスター
でしょうね。
玉嶋亮
スタート出たから、「行ってしまえ」と、2番手で行ってしまう。しかもピタッと折り合って。。。
予想屋マスター
本当に素晴らしい。あとは、別にトラックバスはイン有利じゃなかったけど、タイトルホルダーでも残るゆたりとした流れだった。それを大外一マクリで差し切ったドウデュースは着差以上に強いね。
玉嶋亮
だから、このレースで言えたのは、やはりタイトルホルダーがあれだけの絶好枠(2枠4番)を引いて、天皇賞春みたいに、道中で絡みにくる馬もいなくて。スローの単騎逃げであれだけ離して、あのラップですから。前年の惨敗した展開から見れば、かなりの楽逃げですし。天敵のイクイノックスもいませんでしたから残り200mを切るまでは、気分良くマイペースでスイスイ行けていたはずで。
予想屋マスター
かなりの楽逃げだよね。スターズオンアースも然り。楽な2番手追走だから。この2頭に関しては、2頭とも単騎逃げに近い状態で恵まれていたのを、大外一マクりで差し切ったのは、完膚なきまでの勝利と言えます。
玉嶋亮
うん、完勝ですね。文句のつけようのない。
予想屋マスター
本当に強い内容だったな。と、いう感じですね。
玉嶋亮
そういう意味でいうと、ジャスティンパレスがちょっと出遅れて、ああいう形になっちゃったんですけど、あれ4着まで僅差の4着までは着ているので。これも悪くなかったですよ。むしろ、3着タイトルホルダーよりも、内容的には上でした。
予想屋マスター
そうね。内容としては、あそこまでよく追い込んだよねって感じ。あとは、スターズオンアースをどう見るかが評価は分かれて、「離れた2番手で気分良く走れたよね」って見ると、恵まれた。もうちょっと走ってほしかったっよねって見方と、8枠16番からスタートで出していた分だけ、最後止まっちゃったという見方もできる。そう考えると同情の余地もある。
玉嶋亮
総合的に評価すると、展開的に恵まれた、でも、大外枠だったからと同情すると、相殺が妥当ですかね?だから、タイトルホルダーよりレース内容では上です。一方で、ドウデュースには劣ります。
予想屋マスター
スターズオンアースも、あれを見ちゃうと、展開とかトラックバイアスに恵まれないと、ドウデュースを逆転までは厳しいのかな?という感じがする。そう考えると、古馬の勢力図は、ドウデュースとリバティアイランドがトップ。次点でスターズオンアース。来年のG1戦線では、この3頭中心に回っていきそうだよね。
玉嶋亮
それもそうだし、ちょっと適性面の話もすると、多分スターズオンアースって有馬記念よりもジャパンカップみたいな感じはあります。
予想屋マスター
そうですね。
玉嶋亮
スターズオンアースの場合は、さすがに牝馬ですから。スピード優先のレースの方が向いてるので。
予想屋マスター
あとは、それぞれがどこを目標にするかだよね。ドウデュースはどこを目指すか分からないけど。スターズオンアースは大阪杯に向かって、去年の雪辱を果たしたいと思っていそう。あとはドバイシーマクラシックもアリなのかな?国内に専念するなら、大阪杯・宝塚記念・ジャパンカップ・天皇賞みたいな中距離の王道へ行くんだろうけど。。。ジャスティンパレスは、一線級のドウデュース、リバティアイランド、スターズオンアースあたりが出てこない天皇賞春に行けば、連覇の可能性は高そう。今挙げた4頭は、路線が分かれれば、みんな主役候補になれる馬たち。
あとは、有馬記念のポイントは、レース前まで分からなかったけど、3歳馬のソールオリエンスとタスティエーラあたりが思ったより強くなかったということ。この後の3歳世代の評価は、有馬記念が判断基準になる感じがしますね。
有馬記念 結果▼
有馬記念|2023年12月24日 | 競馬データベース - netkeiba.com
有馬記念 レース映像▼
2023年 有馬記念(GⅠ) | ドウデュース | JRA公式 (youtube.com)
2023年 マイルCS ナミュール(エルトンバローズ)
予想屋マスター
次にいきましょう。マイルCSのナミュール。
玉嶋亮
これ、強かったんだよな。
予想屋マスター
強かったですね。
玉嶋亮
セリフォスやシュネルマイスターが不発だったにせよ、ちょっとビックリしました。
予想屋マスター
これって、ナミュールが強かったというのは当然なんだけど。。。このレースは、シュネルマイスターとセリフォスが能力を発揮しなさすぎたのもあると思うんだよね。
玉嶋亮
うーん。。。何だったんですかね?
予想屋マスター
セリフォスはちょっと掛かり気味に前へ行き過ぎて失敗した。一方、シュネルマイスターは難しい馬だね。。。あの衝撃的な毎日王冠とかを見たら、能力自体は抜けている感もあるんだけど、位置取りが取りづらい馬なので、ハマらないと能力を発揮できない。ナミュールは確かに強かったけど、2着ソウルラッシュ、3着ジャスティンカフェ、4着エルトンバローズだったことを冷静に振り返るべき。本来であれば、シュネルマイスター、セリフォスが能力を発揮できていれば、この上に乗っかっていた可能性が高い。ナミュールは強く見えたというよりも、シュネルマイスターとセリフォスが走らなさ過ぎて、こういう結果になったかなという方が僕の中では強いかな。
玉嶋亮
ソウルラッシュとジャスティンカフェって一線級の馬ではないですからねー。
予想屋マスター
そう。だから、安田記念の上位組と比較すると、マイルチャンピオンシップはかなり落ちる。ナミュール・ソウルラッシュ・ジャスティンカフェあたりが上位争いとなると。
玉嶋亮
そうですね。だから、セリフォスとシュネルマイスターが不発だったおかげで、このレベルの馬が上位を独占したということですね。あとは、ソングラインもいませんでした。ただ、強いには強かった内容だったので、ずっと期待され続けてきた素質が開花して、ギリギリ『大関』レベルまで最大出力を上げてきたという見方で良いのかな?とは思います。香港マイルでも、日本馬最先着と好走していますから。
予想屋マスター
そういう見方でいいかなと、僕も思っています。
玉嶋亮
このレースについて、ちょっと馬券的・予想的なアドバイスをファンの皆様にすると。。。馬単16-1って、めっちゃ難しいですよね。当てるのが。マスターがいつも仰っている通り、展開の筋のハナシで。これは、結果的には馬単16-1だったんですけど、もし少点数で仕留めたい等の場合は、あまり狙わない方が良いというか、オススメしないというか。内枠でそこそこ前に行って脚を溜めそうな馬と、外枠で後方一気の馬って、なかなか同居しづらいじゃないですか?
予想屋マスター
僕がよく言うのは、例えば、逃げ馬と追い込みの馬券って、まったくなくはないんだけど。その組合せにはなりづらい。最内と大外の馬券をずっと狙って当てに狙いに行こうとすると、トラックバイアスは読みづらいし、展開も読めないから、確かにナミュールは強いし、ソウルラッシュが1枠でロスなく乗るから、確かに1-16は、悪くない。でも、予想としてはナミュールが外から差してくる時って、普通に考えればシュネルマイスターが一緒に追い込んでくるよねって話になる。少点数で仕留める馬券の買い方としては、ナミュール買う人はシュネルマイスターを買うべきだし、ソウルラッシュを買う時には、内枠先行馬を買った方がいいというだけです。
玉嶋亮
ですから、ソウルラッシュを軸で据えるんだったら、3着のジャスティンカフェや4着のエルトンバローズ。内枠を引いて、脚を溜められそうな馬を狙うのが、予想の筋かな(エルトンバローズはやや外目を回したが、それは結果論)?とは思います。だって、ソウルラッシュがそもそも、セリフォスやシュネルマイスター相手だと、トラックバイアスや展開の助けを借りないといけないレベルの馬ですから。結果的に16-1が来てはいるんですけど、積極的にこういう狙い方はしない方がいいかな、いう感じはしますね。
予想屋マスター
そうだね。やっぱり競馬って、能力も大事なんだけど、穴を当てるという意味でいうと、トラックバイアスと展開って大事。能力的に足りない馬が好走するには、トラックバイアスと展開の助けは必須。内で脚を溜めた穴馬なんかがセットでドンドン、とくれば高配当につながる。一方で、逃げ馬と追い込み馬の馬券って、配当が安かろうが高かろうがなかなか当たりづらい。その難しい馬券を当てにいくために、確率的に低い無駄な馬券を買い続けることになっちゃうから、こういうのはむしろ当たらないほうが良い。確率論的には。
玉嶋亮
その通りですね。だから、2022年の有馬記念の時は、前にいきそうなタイトルホルダーと後方から進めるイクイノックスは同居しづらいから、いくらどちらも年度代表馬級の馬だからと言って、馬連1点で安い配当を当てにいくのはリスキーだからやめた方が良いとは言いました(玉嶋は、この時タイトルホルダーとイクイノックスの単勝2点)。
マイルCS 結果▼
マイルチャンピオンS|2023年11月19日 | 競馬データベース - netkeiba.com
マイルCS レース映像▼
2023年 マイルチャンピオンシップ(GⅠ) | ナミュール | JRA公式 (youtube.com)
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30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)