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こんばんは!玉嶋です。
早速ですが、今週末の『クイーンS』予想のポイント、番付について、玉嶋の見解をお届けします。
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ポツンは正義 コラム
セオのように、下級条件を『ポツン』マイペースで勝ち上がってきたタイプは、オープンクラスに上がると頭打ちになって、まったく通用しなくなるケースが意外に多い。
連勝で上がってきても、同様である。個体差はあるものの、競走馬が最も能力を発揮できる単走状態『ポツン』。
クラスが上がれば上がるほど、レースの質はタイトになる。例えば、都大路Sではアルナシームをまったく寄せ付けなかったが、ポツンの2番手追走から上がり33.5。
この流れであれば、後続は物理的に届くはずもなく。ポツンの2番手追走のオマケが付くならば、トコトン恵まれたと結論付けることもできる。
下級条件あるある。
また、オープンクラス、延いては重賞までクラスが上がると、同じようなヌルいレース質が出現する可能性がどんどん低くなる。
騎手が教育の一環で、馬群の中で競馬を覚えさせようとするのは、『ポツン』ではないストレスフルな状況でも、それなりに能力を発揮できるようにするためである。
少し脱線したが、下級条件を圧勝して勝ち上がってきた場合であっても、それがポツンであれば、別馬のように惨敗するリスクが飛躍的に上がるということ。
一般の競馬ファンや素人は、この局面で「好走必至。惨敗は考えられない」と間違った競馬の見方をして、断然の人気を背負うことになる。
ここから本題。
では、馬券をどう仕込むか?
函館スプリントSのアサカラキング も、正にそうであった。初めてと言って良いポツン以外の競馬で、惨敗。この局面で「絶対視は禁物」正しく競馬を分析することができれば、高配当を掴むチャンスを増やすことができる。
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ボンドガール 危険な人気馬?
去年はドゥーラがクイーンSを制した。ドゥーラはオークス3着の勢いそのままに、世代上位レベルの力を示したと言える快勝だった。
今年も3歳馬が注目されている。筆頭は『伝説の新馬戦』を勝ったボンドガール。当時はクラシック候補と騒がれた逸材である。
G1を目指しサウジアラビアRCで2着の後は一頓挫があり、クラシック裏開催のNZTへ。NZTではエコロブルームに完敗、サウジアラビアRCではゴンバデカーブースに完敗。
『掛かってしまった』『休み明けで順調ではなかった』等々、同情の余地はあるにはあるが。。。
①NZTで完敗を喫したエコロブルームは、シンザン記念でノーブルロジャーに完敗。
②ノーブルロジャーはNHKマイルカップで通用せず惨敗し、米子Sでも馬券圏外。
③サウジアラビアRCで完敗を喫したゴンバデカーブースは、NHKマイルカップで善戦するも馬券圏外。
④NHKマイルカップはジャンタルマンタルが世代最上位の力を示し別格。次点でアスコリピチェーノ。⑤そこから下は大きく離れて、3着のロジリオンですら古馬相手のオープン特別を取りこぼす。
このように紐解き相対比較をしていくと、「ボンドガールって、本当に強いのか?」へ行き着く。
ダノンベルーガの妹であることもあり、明らかな人気先行タイプ。「競馬は血統」の格言があるように、眠っている潜在能力が開花する可能性は否定しないが、良血馬であっても条件級のまま引退してしまう事例は意外と多い。
エクランドールの事例▼
https://x.com/keiba_tamashima/status/1816243306214609093?t=e0volBzk0tuZPtljqX935Q&s=19
まとめると、過去のレースを振り返っていくと、ドゥーラはオークス3着と世代トップクラスの実力を既にレースで示していたので、人気でも重い印を回すのは妥当。一方で、ボンドガールの場合は、過去のレース結果から懐疑的に評価すべき。したがって、ボンドガールが去年のドゥーラと同等以上の支持を集めるようなら、確率論的に重い印を回すべきではない。もしそうなった場合は「ボンドガールに勝たれたら仕方ない」くらい割り切るべき。
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クイーンS 番付(あいうえお順)
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横綱
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大関
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関脇
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小結
ウンブライル
スタニングローズ
ドゥアイズ
モリアーナ
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前頭以下
アルジーヌ
ウインピクシス
コンクシェル
ボンドガール
他全部
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番付の意味
1ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開次第では逆転可能。
2ランク差
→枠順、トラックバイアス、展開に恵まれても逆転困難。
秘密兵器
→過去のレースから、番付上位と互角に渡り合える可能性を秘めた馬。
※番付は、過去のレースにおける最大出力を評価する指標であり、この序列の通り決着することを示すものではありません。
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以上を踏まえて、当日の枠順、馬場状態、オッズを確認して検討します。
メルマガ作成者:
玉嶋亮
メルマガ発行人:
予想屋マスター事務局
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玉嶋亮 公式HP 全6タイトル▼
30代半ば/本業:士業/大学から本格的に競馬を始める。予想屋マスターを知り、理論的な競馬の分析に目覚める。リトル予想屋マスターを目指し、予想法を徹底的にコピーした。時間の制約があるため、芝オープンのみにフィールドを限定している。凱旋門賞の単勝万馬券、AJCCの288万円等の的中実績あり。「単勝多点」「変則フォーメーション」等多彩な馬券術に定評がある。「競馬の教科書」は個人出版ながら異例のベストセラー。「別冊」は予想屋マスターとの共著で再びベストセラー。日本一の競馬作家になるのが夢。Twitter(keiba_tamashima)