TOP > 重賞コラム > 26/11/8 (日) アルゼンチン共和国杯
アルゼンチン共和国杯(GⅡ)
ファイアンクランツが目黒記念に続き重賞連勝なるか?
作成日: 2026/11/03 更新日: 2026/11/03

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東京コース2500mの特徴

目黒記念とアルゼンチン共和国杯でしか使われない特殊なコース。ダービーやオークス、ジャパンカップが行われる東京2400mから100m長いだけなので、コース形態は大きく変わらず、枠順の極端な有利不利はない。ただし、去年はミステリーウェイが逃げ切る前残り、一昨年はハイペースでハヤヤッコが差し切るなど、トラックバイアスと展開次第で結果が大きく変わるので、当日の馬場状態を見極めたい。

2026年「アルゼンチン共和国杯」出馬表
26/11/8 (日) アルゼンチン共和国杯(GⅡ)/東京/ハンデ/2500m(左・芝)
スクロール→

今週は、フルゲート18頭に対して22頭もの出走登録馬があったアルゼンチン共和国杯(2026年)の予想について解説する。アルゼンチン共和国杯は、秋のG1の狭間に行われるハンデ重賞であり、馬券的には非常に面白い一戦である。今年は、ビザンチンドリーム、ドゥラドーレス、ショウナンラプンタといった実績馬が登録しているが、いずれも近走の成績が冴えず、ハンデ戦であることも考えると大混戦模様である。そこで、競馬理論の競馬予想では、アルゼンチン共和国杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
※ハンデ発表前の登録段階での分析である。

目黒記念組

ファイアンクランツ

目黒記念の勝利は、スローペースを先行馬群から抜け出したものだが、斤量の軽さに助けられた面が大きい。実際、レース後には複数の騎手が勝ち馬の斤量の軽さに不満を漏らしたほどである。なお、ファイアンクランツは、ダイヤモンドステークスでも斤量に恵まれたとはいえ、勝ち馬とわずかな差の2着で3着以下を離しており、地力をつけていることは確かである。ただし、ファイアンクランツは、重賞勝ちで今回は2キロ前後ハンデが重くなりそうな上に、目黒記念よりもメンバーが強化される。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ファイアンクランツに上位の評価を与えるべきだが、力が抜けているわけではないと判断すべきである。

キングスコール

目黒記念の5着は、逃げて粘ったものであり、着差を考えれば内容は悪くない。ただし、今回は去年の勝ち馬ミステリーウェイなど先行馬が揃い、楽に逃げられる展開は考えにくい。よって、アルゼンチン共和国杯においては、キングスコールに高い評価は不要である。

キングズパレス

目黒記念の7着は、上位とは差のある内容で見どころがなかった。また、キングズパレスは、白富士ステークス6着、金鯱賞8着と最近の成績が冴えない。よって、アルゼンチン共和国杯においては、キングズパレスに高い評価は不要である。

札幌日経賞組

ミラージュナイト

札幌日経賞の勝利は、中団外目から早めに進出して押し切る強い内容であったが、2着が後方から追い込んだホールネスであり、相手関係には疑問が残る。一方で、ミラージュナイトは、目黒記念でファイアンクランツの1頭分外から伸びて4着に好走しており、大きな差はなかった。また、ミラージュナイトは、八坂ステークスでメイショウゲキリンに敗れているが、前残りのトラックバイアスで逃げ馬が残りやすい展開だったので、この一戦だけで勝負付けが済んだと見るのは早い。よって、アルゼンチン共和国杯においては、目黒記念より斤量差が縮まることをも考慮すると、ミラージュナイトがファイアンクランツを逆転する可能性も十分にあると判断すべきである。

ホールネス

札幌日経賞の2着は、後方から追い込んだものだが、ミラージュナイトには完敗であった。また、ホールネスは、続く丹頂ステークスで人気を裏切り、中団馬群でかかって伸びず7着に敗れた。さらに、新潟大賞典でも先行して内目から伸びきれず、重賞では能力差がある。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ホールネスに高い評価は不要である。

マイネルカンパーナ

丹頂ステークスの6着は、途中からまくって出たものの、直線で伸びきれなかった。また、マイネルカンパーナは、ダイヤモンドステークスでもファイアンクランツに大きく離されている。よって、アルゼンチン共和国杯においては、北海道シリーズ組の中でミラージュナイト以外は苦しく、マイネルカンパーナに高い評価は不要である。

新潟大賞典組

ドゥラドーレス

新潟大賞典の4着は、トップハンデでスタートで不利があり、やや後方の内目から伸びたものの、上がりが速くならない展開で届かず、1番人気を裏切る結果であった。なお、ドゥラドーレスは、オールカマー2着など重賞で何度も2着があり、本来ならG1で戦うべき実績馬である。ただし、最近のレース内容を見ると一時ほど強くなく、勝ち切れない面もある。また、ドゥラドーレスは、レース後に骨折が判明し、休養中には去勢手術も行われた。よって、アルゼンチン共和国杯においては、気性面で走っていなかった部分が去勢によって改善されるかがポイントであり、ドゥラドーレスの変わり身にも注意を払うべきである。

オールカマー組

メイショウゲキリン

オールカマーの勝利は、雨の重馬場を楽に逃げたものであり、展開とトラックバイアスに恵まれた。今年の秋の中山は雨が続いたこともあり、開催を通して内が極端に有利なトラックバイアスであった。また、メイショウゲキリンは、G2勝ちで今回は斤量が重くなりそうである。よって、アルゼンチン共和国杯においては、先行馬がそこそこ揃っていることも考えると、前が止まらない展開は期待しにくく、メイショウゲキリンに高い評価は不要である。

ワイドエンペラー

オールカマーの5着は、出遅れて後方から内を通ってのものであり、内有利のトラックバイアスに恵まれた。よって、アルゼンチン共和国杯においては、着順ほどの価値はなく、ワイドエンペラーに高い評価は不要である。

京都大賞典組

マイネルエンペラー

京都大賞典の2着は、雨の稍重馬場で8番人気の低評価を覆したものだが、強いメンバー相手の好走であり、内容は評価できる。なお、マイネルエンペラーは、日経賞を制した実績馬である。よって、アルゼンチン共和国杯においては、他のステップレース組が弱いことをも考慮すると、マイネルエンペラーに高い評価を与えて当然である。

ウエストナウ

京都大賞典の6着は、1枠からロスなく運んだものの、前有利だったトラックバイアスがフラットに近づいたこともあり伸びきれなかった。ただし、思ったほど内容は悪くない。また、ウエストナウは、アンドロメダステークスで札幌記念馬シェイクユアハートを破った実績がある。よって、アルゼンチン共和国杯においては、今年は他のステップレース組が弱いこともあり、ウエストナウにも高い評価を与えるべきである。

ショウナンラプンタ

京都大賞典の10着は、1年ぶりの実戦であり、度外視可能である。なお、ショウナンラプンタは、2025年の天皇賞春3着、宝塚記念4着に加えて菊花賞でも好走しており、実績的にはこのメンバーで上位である。ただし、ショウナンラプンタは、行き足がつかず後方からの競馬になるタイプなので、差しが届く展開になるかがポイントである。よって、アルゼンチン共和国杯においては、G1級不在のハンデG2であれば、ショウナンラプンタが本領を発揮して巻き返す可能性は高く、上位の評価を与えるべきである。

ミステリーウェイ

京都大賞典の11着は、逃げたものの直線で失速してしまった。なお、ミステリーウェイは、去年のアルゼンチン共和国杯を逃げ切った勝ち馬だが、今年は先行馬が揃っており、去年のように楽に逃げられる展開は期待しにくい。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ミステリーウェイに高い評価は不要である。

ファミリータイム

京都大賞典12着は内容的にもいただけない。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ファミリータイムに高い評価は不要である。

ミクニインスパイア

京都大賞典の18着は、内容的にもいただけない。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ミクニインスパイアに高い評価は不要である。

宝塚記念組

ビザンチンドリーム

宝塚記念の15着は、雨の重馬場で出遅れて後方から届かなかったものであり、度外視可能である。なお、ビザンチンドリームは、2024年の菊花賞5着、去年の天皇賞春2着の実績があり、京都大賞典でマイネルエンペラーが2着に好走したことを考えれば、このメンバーでは実績上位である。ただし、ビザンチンドリームは、宝塚記念まで海外を使ってきた臨戦過程に不安があり、スタートも悪い。また、ビザンチンドリームは、どちらかといえば長距離のスタミナ比べで好走するタイプである。よって、アルゼンチン共和国杯においては、G1では苦しかったが、G1級不在のハンデG2であれば、ビザンチンドリームは買わなければならない一頭である。

チャレンジカップ組

グランヴィノス

チャレンジカップは、長期休養明けで後方からの競馬となり、心房細動を発症して競走中止となったので、度外視可能である。なお、グランヴィノスは、鳴尾記念で1番人気4着と内容は悪くなく、去年の休み明けの関ケ原ステークスでは大阪杯4着のタガノデュードを破っている。ただし、グランヴィノスは、G1を狙うにはG2やG3を楽に勝ちたいところで、今回のメンバーで馬券圏内に入るには展開の助けも必要である。よって、アルゼンチン共和国杯においては、展開の助けがあれば、グランヴィノスにも少し注意を払うべきである。

ジーティーダーリン

チャレンジカップの15着は、垂水ステークスからの昇級初戦で全く通用しなかった。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ジーティーダーリンに高い評価は不要である。

天皇賞春組

ホーエリート

天皇賞春の14着は、G1の3200mで力負けであった。また、ホーエリートは、ダイヤモンドステークスでもファイアンクランツに大きく離されており、そのファイアンクランツも力が抜けているわけではない。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ホーエリートに高い評価は不要である。

オクトーバーステークス組

ディマイザキッド

オクトーバーステークスの5着は、16番手からメンバー最速の上がり34秒0で追い込んだものであり、位置取りが後ろ過ぎただけで内容は悪くない。なお、ディマイザキッドは、去年のアルゼンチン共和国杯で中団馬群から追い込んで勝ち馬から0秒1差の3着に好走しており、この舞台への適性は高い。よって、アルゼンチン共和国杯においては、差しが届く展開になるようであれば、ディマイザキッドにも押さえ程度の評価を与えるべきである。

ボーンディスウェイ

オクトーバーステークスの9着は、見どころがなかった。また、ボーンディスウェイは、目黒記念でも11着に敗れている。よって、アルゼンチン共和国杯においては、ボーンディスウェイに高い評価は不要である。

条件戦組

レッドバンデ

昇仙峡ステークスの勝利は、3勝クラスの11頭立てで弱いメンバー構成に恵まれたが、危なげのない内容であった。なお、レッドバンデは、去年の菊花賞で5着に入っており、素質は重賞級である。よって、アルゼンチン共和国杯においては、昇級初戦でもハンデが軽くなるようであれば、レッドバンデに押さえ程度の評価を与えるべきである。

ジョイボーイ

2016メモリアル キタサンブラックカップの勝利は、3勝クラスでのものであり、評価は難しい。なお、ジョイボーイは、東京2400mの江の島ステークスでは4着に敗れており、去年の神戸新聞杯でも8着と重賞では結果を残せていない。よって、アルゼンチン共和国杯においては、急激なメンバー強化を考慮すると、ジョイボーイに高い評価は不要である。

まとめ

目黒記念を制したファイアンクランツと、札幌日経賞を完勝したミラージュナイトが上位だが、ファイアンクランツの力は抜けておらず、斤量次第で逆転もあり得る。京都大賞典組のマイネルエンペラー、ウエストナウ、ショウナンラプンタは展開次第で入れ替わる程度の評価で、特に実績馬のショウナンラプンタとビザンチンドリームは、G1級不在のハンデG2なら買わなければならない。一方で、内有利の中山で好走したオールカマー組は買いづらい。以上、アルゼンチン共和国杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、ハンデ、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、アルゼンチン共和国杯(2026年)の最終的な予想を決断する。

出走予定馬のマスター指数推移(MI)

※ 馬名をクリックすると濃く線が表示されます(複数選択可能)

昨年の「アルゼンチン共和国杯」レース結果

開催日:2025/11/09

スクロール→
着順 ↕ 馬番 ↕ 馬名 ↕ mi ↕ 性齢 ↕ 斤量 ↕ タイム ↕ 基 ↕ KP ↕ BP AP TP
1 13 ミステリーウェイ 72 牡7 56 02:30.2 78 -4 0 -1 -1
2 18 スティンガーグラス 75 牡4 57 02:30.3 77 -2 0 0 0
3 6 ディマイザキッド 73 牡4 56 02:30.3 77 -4 0 0 0
4 5 セレシオン 74 牡6 57 02:30.4 76 -2 0 0 0
5 7 シュトルーヴェ 78 セ6 59 02:30.4 76 2 0 0 0
6 11 ホーエリート 75 牝4 55.5 02:30.4 76 -1 0 0 0
7 10 マイネルカンパーナ 70 牡5 56 02:30.4 76 -4 0 -1 -1
8 8 ボーンディスウェイ 74 牡6 57 02:30.4 76 -2 0 0 0
9 16 ニシノレヴナント 72 セ5 56.5 02:30.5 75 -3 0 0 0
10 12 プラダリア 74 牡6 58 02:30.6 74 0 0 0 0
11 14 ボルドグフーシュ 74 牡6 58 02:30.6 74 0 0 0 0
12 3 ローシャムパーク 77 牡6 59.5 02:30.6 74 3 0 0 0
13 17 ハギノアルデバラン 61 牡5 52 02:30.7 73 -12 0 0 0
14 4 サスツルギ 64 牡5 54 02:30.8 72 -8 0 0 0
15 1 ワイドエンペラー 66 牡7 55 02:30.8 72 -6 0 0 0
16 15 メイショウブレゲ 63 牡6 55 02:31.1 69 -6 0 0 0
17 9 ショウナンアデイブ 56 牡6 55 02:31.8 62 -6 0 0 0
18 2 ギャラクシーナイト 49 牡6 54 02:32.3 57 -8 0 0 0
展開図
今週のトラックバイアス
京都
芝
フラット
ダート
フラット
芝はコース替りで様子をみたい 3日前
東京
芝
フラット
ダート
フラット
芝はコース替りで様子をみたい 3日前
アルゼンチン共和国杯
過去5年のトラックバイアス
2025
11/9(日)東京
芝
フラット
雨が降るがほぼ影響なし
2024
11/3(日)東京
芝
フラット
乾く過程の馬場
2023
11/5(日)東京
芝
フラット
良馬場で前の週と同じ
2022
11/6(日)東京
芝
ややイン有利
2021
11/7(日)東京
芝
フラット
2020
11/8(日)東京
芝
フラット
2019
11/3(日)東京
芝
フラット

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