
最初のコーナーまで400m近くあり、枠順の有利不利は少ない。また、ペースが落ち着きやすいので、目立った先行馬がいない場合には、前残りとなることが多い。

今週は、フルゲート18頭に対して19頭もの出走登録馬があった牝馬のナンバーワン決定戦エリザベス女王杯(2025年)の予想について解説する。エリザベス女王杯は、有馬記念馬レガレイラが1番人気となりそうだが、去年は人気を裏切ってしまっており、雪辱を果たせるが注目を集める。そこで、競馬理論の競馬予想では、エリザベス女王杯の出走予定馬の能力をステップレースごとに分析する。
オールカマー組
レガレイラ
オールカマーの勝利は、イン有利のトラックバイアスを外からまとめて差し切る強い競馬で力の違いを見せつけた。なお、レガレイラは、去年のエリザベス女王杯では直線で不利を受けて能力を発揮できなかっただけで、牡馬の一線級相手の有馬記念を制しており、牝馬同士のG1では力が違う。よって、エリザベス女王杯においては、人気であっても、レガレイラが去年の雪辱を果たす可能性が高いと判断すべきである。
フェアエールング
オールカマーの4着は、早めに捲って自ら勝ちに行く競馬を考えると悪くはないが、レガレイラには大きく離された。また、フェアエールングは、クイーンステークスでも上位2頭に差し込まれてしまった。よって、エリザベス女王杯においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、フェアエールングに高い評価は不要である。
秋華賞組
エリカエクスプレス
秋華賞の2着は、武豊騎手の逃げの上手さに恵まれた感はあるものの、ペースを見ると馬自身もよく頑張った。なお、エリカエクスプレスは、フェアリーステークスを圧勝し、桜花賞で1番人気に推された素質馬である。よって、エリザベス女王杯においては、楽に先行する展開に恵まれるようであれば、エリカエクスプレスの逃げ粘りにも注意を払うべきである。
パラディレーヌ
秋華賞の3着は、大外枠からの発走で直線だけの競馬で僅差まで追い込んでおり、負けて強しの内容であった。また、パラディレーヌは、オークスでも4着に追い込んでおり、能力の片りんを見せていた。よって、エリザベス女王杯においては、差しが届く展開になるようであれば、パラディレーヌにも高い評価を与えるべきである。
ケリフレッドアスク
秋華賞のレース内容は見どころがなかった。また、ケリフレッドアスクは、紫苑ステークスを制しているが、開幕週の馬場で楽に逃げる展開に恵まれた。よって、エリザベス女王杯においては、今回も逃げられないメンバー構成であることを考慮すると、ケリフレッドアスクに高い評価は不要である。
紫苑ステークス組
リンクスティップ
紫苑ステークスの8着は、内で包まれたことが原因なのか、全く見せ場すらなく1番人気を裏切ってしまった。なお、リンクスティップは、桜花賞3着、オークス5着と3歳牝馬では上位の能力を秘める。よって、エリザベス女王杯においては、リンクスティップの巻き返しにも多少注意を払うべきである。
札幌記念組
ココナッツブラウン
札幌記念の2着は、やや重の特殊な馬場で内を通った馬が上位を独占する中で唯一外を回らされての好走で、負けて強しの内容であった。また、ココナッツブラウンは、クイーンステークスでも直線で前が開かずに仕掛けが遅れて2着に敗れただけで、強い内容であった。よって、エリザベス女王杯においては、差しが届く展開になるようであれば、ココナッツブラウンにも高い評価を与えるべきである。
ステレンボッシュ
札幌記念の15着は、洋芝のやや重の馬場が合わなかったと見れば、度外視可能である。なお、ステレンボッシュは、桜花賞1着、オークス2着、秋華賞3着と安定して走っていたが、4歳牝馬のレベルもあり、古馬に入ってからは惨敗を繰り返してしまっている。よって、エリザベス女王杯においては、クラシックでの実績に敬意を表しつつも、ステレンボッシュに押さえ程度の評価を与えれば十分である。
アイルランドトロフィー組
ラヴァンダ
アイルランドトロフィーの勝利は、外も不利のないトラックバイアスだったとはいえども、スローペースを一気に差し切る着差以上に強い内容であった。なお、ラヴァンダは、阪神牝馬ステークス及び府中牝馬ステークスを勝ちきれなかったが、いずれもスローペースで脚を余しただけで、レース内容は強かった。よって、エリザベス女王杯においては、外の差しが届く展開になるようであれば、ラヴァンダにもそれなりの高い評価を与えるべきである。
カナテープ
アイルランドトロフィーの3着は、好位追走から抜け出したものの、ラヴァンダに差し込まれてしまい、キレ負けしてしまった。なお、カナテープは、府中牝馬ステークス2着、関屋記念1着と重賞でも崩れていない。よって、エリザベス女王杯においては、レーン騎手騎乗をも考慮して、カナテープに押さえ程度の評価は与えるべきである。
ライラック
アイルランドトロフィーのレース内容は、大きな差こそないものの、見所もなかった。よって、エリザベス女王杯においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、ライラックに高い評価は不要である。
アドマイヤマツリ
アイルランドトロフィーのレース内容は、大きな差こそないものの、見所もなかった。よって、エリザベス女王杯においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、アドマイヤマツリに高い評価は不要である。
ボンドガール
アイルランドトロフィーのレース内容は、大きな差こそないものの、見所もなかった。よって、エリザベス女王杯においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、ボンドガールに高い評価は不要である。
サフィラ
アイルランドトロフィーのレース内容は、大きな差こそないものの、見所もなかった。よって、エリザベス女王杯においては、さらなるメンバー強化を考慮すると、サフィラに高い評価は不要である。
セキトバイースト
アイルランドトロフィーの敗戦は、見所がなかったが、不得意なスローの瞬発力勝負が原因ともいえる。なお、セキトバイーストは、ペースを上げて底力勝負に持ち込んだ都大路ステークス及び府中牝馬ステークスを楽勝している。よって、エリザベス女王杯においては、ある程度早いペースで先行する競馬ができれば、セキトバイーストの巻き返しもあり得る。
京都大賞典組
ヴェルミセル
京都大賞典の3着は、外を回した馬が不発に終わる特殊なトラックバイアスでロスのない競馬に恵まれただけで着順ほどの価値はない。また、ヴェルミセルは、それ以前のレースでもG1で通用する走りをしていない。よって、エリザベス女王杯においては、ヴェルミセルに高い評価は不要である。
カシオペアステークス組
オーロラエックス
カシオペアステークスの勝利は、前残りの展開を差し切る強い内容であったが、オープン特別の弱いメンバー構成に恵まれた。なお、オーロラエックスは、2度ほど重賞で人気を裏切ってしまっている。よって、エリザベス女王杯においては、急激なメンバー強化を考慮すると、オーロラエックスに高い評価は不要である。
まとめ
G1としてはかなり寂しいメンバー構成なので、牡馬相手でもG1を制したレガレイラが断然。2着争いは大混戦模様。以上、エリザベス女王杯に出走登録している有力各馬の能力を分析した。この分析結果に、展開、調教、枠順、人気及び馬場状態などの様々な要素を加味して、エリザベス女王杯(2025年)の最終的な予想を決断する。
開催日:2024/11/10
| 着順 ↕ | 馬番 ↕ | 馬名 ↕ | mi ↕ | 性齢 ↕ | 斤量 ↕ | タイム ↕ | 基 ↕ | KP ↕ | BP | AP | TP |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 11 | スタニングローズ | 80 | 牝5 | 56 | 02:11.1 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 2 | 16 | ラヴェル | 76 | 牝4 | 56 | 02:11.5 | 76 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 3 | 1 | ホールネス | 74 | 牝4 | 56 | 02:11.6 | 75 | 0 | 0 | -1 | 0 |
| 4 | 8 | シンリョクカ | 74 | 牝4 | 56 | 02:11.6 | 75 | 0 | 0 | -1 | 0 |
| 5 | 7 | レガレイラ | 78 | 牝3 | 54 | 02:11.6 | 75 | 0 | 0 | 3 | 0 |
| 6 | 2 | ライラック | 75 | 牝5 | 56 | 02:11.6 | 75 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 7 | 13 | サリエラ | 73 | 牝5 | 56 | 02:11.8 | 73 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 8 | 15 | ゴールドエクリプス | 73 | 牝5 | 56 | 02:11.8 | 73 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 9 | 17 | コスタボニータ | 72 | 牝5 | 56 | 02:11.9 | 72 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 10 | 12 | シンティレーション | 74 | 牝5 | 56 | 02:12.0 | 71 | 0 | 0 | 3 | 0 |
| 11 | 9 | キミノナハマリア | 70 | 牝4 | 56 | 02:12.1 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 12 | 10 | エリカヴィータ | 70 | 牝5 | 56 | 02:12.1 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 13 | 3 | ルージュリナージュ | 70 | 牝5 | 56 | 02:12.1 | 70 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 14 | 5 | モリアーナ | 67 | 牝4 | 56 | 02:12.4 | 67 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 15 | 6 | ピースオブザライフ | 58 | 牝4 | 56 | 02:13.3 | 58 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 16 | 4 | コンクシェル | 55 | 牝4 | 56 | 02:13.6 | 55 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 17 | 14 | ハーパー | 53 | 牝4 | 56 | 02:13.8 | 53 | 0 | 0 | 0 | 0 |

過去5年のトラックバイアス
11/10(日)京都
フラットでどこでも伸びる
11/12(日)京都
道悪適性がでるほどではない重馬場
11/13(日)阪神
11/14(日)阪神
11/15(日)阪神
11/10(日)京都
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